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仕事は1日4時間くらいのほうが良いと思う

日本で正社員と言うと、9:00~18:00で1日8時間(休憩1時間、週40時間)の労働時間が普通らしい。多少の誤差や様々な労働形態があれど、これが誰もが思い浮かべる労働時間だろう。

なぜ、この労働時間が基本になっているのかは定かでない。調べればすぐに分かるのだろうが、おそらく太陽が昇っている時間帯に働いていた時代の名残だろう。

まぁ、労働時間がなぜ8時間か判明したところで、日本人の多くは仕事といえば上記の8時間労働を想像するだろう。

決められた時間に会社や職場に足を運んで、決められた時間に決められた業務をこなして、決められた休日を楽しみに1ヶ月後に給料を貰う、というのが普通だと考えている。

リモートワークなどが普及した時代において、このような働き方をイメージしている人たちはまだまだ多いし、出勤してから「早く仕事終わらねーかな」と願いながら仕事をする人たちが大半だと思う。

その仕事ぶりが悪いとかいう話ではなく、日本の労働者はこのような働き方を受け入れていることは確かだと思う。




しかし、1日8時間という労働時間は、現代に合わなくなっていると思う。

社会情勢や人手不足といった根本的な問題もあるし、一方で生産性の向上という考え方やそれを実現するための効率化ツールが生まれている。

そのような変化において、今までどおり1日8時間労働というのは合理性に欠けるような気がしてならない。

というか、仕事は1日4時間くらいのほうが丁度良いと思う。

8時間という時間枠があるからその時間分を使って成果を出しているだけであって、最初から「4時間でこのレベルの成果を出してください」と言われれば、何とか工夫すると思う。

そもそも、現代人は文明が発達するにつれて忍耐力が低下している。

そんな忍耐力が低下している現代人にとって、8時間労働は長すぎる。この間、同じところで1つの作業をずっとしたり、同じ人間関係を維持しなけれいけないことは、かなりストレスになっているはずだ。

それが生産性を低下させたり、過労や精神疾患を招いている原因になっているのではないだろうか?




介護の人手不足の原因および介護の離職の1番の原因は「人間関係」だと統計で出ている。

人間関係の考え方として、嫌な相手とは可能な限り距離をとろうという考え方があるが、その有効性は理解できるとして、実際に同じ空間で仕事をする状況では難しいと思われる。

しかし、関わる時間が短ければ少しは気楽にならないか。その日のシフトを見て「今日は苦手な●●さんと8時間一緒の勤務か」となるが、「今日は4時間だけ●●さんと一緒か」と思えば仕事として割り切ることができる。

もちろん、人間関係は時間だけの話ではない。しかし、ストレスを感じる相手と物理的に距離を置くという意味では、8時間より4時間のほうが対策になっている。

また、介護は肉体労働であることからも、心身ともに負担がかかることを軽減することは必要であり、介護業界で長期的に働くことができるようにするためには、労働時間を減らすということは有意義であると思われる。




このような話をすると、「介護は成果主義の仕事のようにいかない」「介護は時間短縮できない」と言われるだろう。もちろん、それは理解している。

介護は利用者(高齢者)の日常生活を支援する。達成する成果を一度出して終わりではなく、次の日・次の時間・次の瞬間・・・と数珠繋ぎで同じ支援を継続する。

例えば、8時間の間に1日4回のオムツ交換を要する利用者がいるして、労働時間を短縮するために工夫して、4回の排泄介助を1回にまとめるなんていかない。それまで4回していた排泄を、1回にまとめて済ませるなんてできないのは素人でも分かるだろう。

つまり、オムツ交換といった利用者の状態や生活に合わせる仕事の場合は、労働時間を減らすということは直接的な対策にならないということだ。

これは他業種でも同様の仕事は確実にあるだろう。

しかし、それはあくまで1点の仕事と時間帯の話であって、全体から見ると1人あたり8時間労働にしなければいけないという理由にはならない。

別に2人で時間を分けてやっても8時間になる。Aさんは9:00~13:00、Bさんは13:00~18:00としても結果は同じだ。




ここでも「人手不足な世の中で2人も人員を確保できない」と反論を受けるかもしれないが、求人を出して気づくのは、8時間は無理でも4時間や5時間といった空き時間で働きたいという求職者もいなくはない。

お子さんの事情から、9:00からは駄目だけれど、10:00からなら出勤できるという人もいる。このような人たちを集めれば、時間分割はできるのではないかと最近思っている。

また、人間関係の問題として、8時間労働の場合に「休憩時間に他スタッフと関わるのが苦手」という人もいる。そこで休憩時間を要しない労働時間として4~5時間の勤務もありだろう。

さらに、言い方は失礼だが勤務時間が短い人に対して、周囲も過度に多くを求めないという事実もある。となると、責任ある仕事を任せて説教や注意といったストレスある関わりだって少なくなる。

別にキャリアアップを追求しないならば、8時間勤務にこだわることもないのもまた、現代の働き方でもあると思う。




また、「1日4時間の給料では生活できない」という方もいると思う。

本記事ではあくまで1日4時間という労働時間を主軸にしているが、それは4時間で価値(売上)を出すことを想定してスタートしているので、このような意見が出るのは当然だと思う。

しかし、視野を広げて考えると「労働先を分散する」「労働場所を複数もつ」という兼業・副業の考え方もできる。

1日4時間ではなく、1職場あたり4時間と考えてもいい。

これだと、極端な話として1つの職場が駄目だったとしても「もういくつか働き先があるから大丈夫か」となる。ここで言う”駄目”とは、人間関係が合わないということも含まれる。

投資だけでなく、働き方もリスク分散できる時代である。それがようやく日本でも広まっているというのは良いことではないか。


――― 思いつきと多少の無責任さのもとに書いた記事であるが、これからは「1日8時間という正社員が安定」なんて考えないほうが良いと思う。

むしろ、短時間で自分が生活できるだけの成果を上げる働き方や、色々な仕事して自分の生き方を模索していく働き方が大切ではないだろうか。


ここまで読んでいただき、感謝。
途中で読むのをやめた方へも、感謝。

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