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不可逆な変化を体験した今なら"転勤"も変えられるはず

外出自粛の規制もそろそろ解かれそうになり、思ったよりもリモートワークもできて、毎日通勤電車に乗っていたあの頃には戻れないような気がしています。こうした世界の不可逆な変化を体験してしまった今でこそ、今まで変えてこれなかった色々な思い込みや習慣、制度を見直すチャンスだと思います。その一つが今回のテーマ企画のである転勤です。

転勤したきた人がいた環境で感じたこと

自分自身は転勤したことはないですが、以前所属していた会社が合併した際に多くの方が転勤して来られた環境にはいました。

そのときは長年過ごした土地や慣れ親しんだ人間関係などを理由に退職する方もそれなりいたと聞いています。また、転勤後に結局退職して戻っていった方もいました。

一方で、転勤してきても活き活きと仕事をしている方もいて(その人は東京に来たかったそうです)、SNSなどで見られる、転勤=悪というのは必ずしも当てはまっていなさそうだな、というのを感じました。

転勤の意味に強制は本来なかったはず

就職先を確定する際に決めてになった項目で「希望する地域で働くこと」が男性で3割、女性で半数を希望してます。

転勤の意味を改めて調べてみると、

- 転勤 - (スル)
同じ官公庁や会社などの中で、勤務地が変わること。 「大阪支社へ-する」
三省堂 大辞林 第三版

物理的に働く場所が変わることに意味の重きがあるだけで、強制という意味は含まれていないようです。ただ、日本企業に多いメンバーシップ型の雇用では、企業柄からの命令によって転勤を余儀なくされるケースが昔から多かったことで転勤=強制というイメージがついてしまったかと思います。

自主的な転勤であればそれで良い

以下の記事では、日本若者協議会(東京・品川)が「非自主的な転勤命令の禁止」などを政策提言に盛り込んでいます。

"非自主的な"という文言が盛り込まれていて、自主的な転勤はあっても良いというスタンスのようです。

また、昨年エン・ジャパン株式会社が運営する転職支援サービス"エン転職"で転勤に関するアンケート結果があります。

興味深いと思ったのは、転勤して良かったことという質問の用意されている点です。回答の中では、人間関係が広がった自身の能力が向上したなど良い点も挙げられています。

今こそ転勤のイメージを変えるとき

リモートワークが広がった今、あえて自主的な転勤を選択することで今までなかったメリットが誕生してくるかもしれません。例えば、逆参勤交代という制度の提言もあるようです。観光以上定住未満の関係人口を増やすことがポイントのようで、新しい転勤の形になりそうです。

少し前の記事になりますが、地方移住への関心も少なからずあります。

その土地の魅力や文化などを地方が積極的に発信したり、逆参勤交代のように体験してもらったりすることで、自分の気に入った土地や地域に住むために転勤するという新しい意味の転勤が今後増えていくのかもしれないと思いました。そういった意味でテーマ企画の #転勤は無くなるのか という問いに関しては、「転勤はなくならない」というのが私の回答です。

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