見出し画像

2020年に応募した文学賞の結果と振り返り

2020年に応募した文学賞をまとめます。

どれも審査を通過しなかったので、無料公開しています。

第17回 坊っちゃん文学賞

夏目漱石ゆかりの地、愛媛県松山市が主催する「坊っちゃん文学賞」。
2020年度(第16回)からは愛媛県出身の田丸雅智氏が審査委員長となり、ショートショート専門の賞になりました。

過去の受賞作および田丸氏の作風から、ファンタジー色のある作品を書いて応募しました。

元々400字のショートショートガーデン向けに書き始めて、文字数が収まらなかったため寝かせていた作品です。
タイトル画像はnote公開の際にみんなのフォトギャラリーから使用させていただきました。内容に合う一枚が見つかってびっくりしました。

この世の摂理から外した設定のため、裏付けはこの一作だけではとても足りないので、同じ世界の別ストーリーもまた書きたいと思っています。

◆ 結果発表

第17回坊っちゃん文学賞の受賞作品は下記サイトで紹介されました。

受賞作品は縦書きPDFで公開されています。

◆ 次回募集

第18回坊っちゃん文学賞は2021年9月30日(木)締め切りです。

4000字以内という取り組みやすさからか、全国から数千作の応募が集まる大きな文学賞となっています。

第8回 星新一賞

SFを意識して、仕組みの違う世界を書きました。

ショートショートといえば、そして工学とゆかりの深いSFの世界観といえば、星新一の名は別格の存在です。

どんな仕事も、どんな特徴も、どんな個性も、認め合える世界であればいいという願いを持つ人は少なくないのではないでしょうか。私自身もとてもよく考えます。でもそれが実現するためにはどんな社会でなければいけないのか。

そんなことを考えながら書いた作品です。

頭の中では終結していたはずのストーリーですが、実際に書いてみたら何か噛み合わなくてしっくりこない読後感となり、締め切りのわずか3日前に目が覚めたように書き直した苦労作です。
実力不足は否めませんが、今の精一杯を尽くした結果だと受け止めています。

審査員に落合陽一さんがいたこともモチベーションに繋がりました。

◆ 結果発表

受賞作品の紹介と、審査員全員からの選評が掲載されています。
どんな視点で応募作品を読んで評価するのかを知りたくて、繰り返し読み込みます。

◆ 次回募集

第9回日経「星新一賞」は2021年9月30日(木)締め切りです。

審査員に『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリさん、俳優のムロツヨシがいる点が注目です。

株式会社ベルモニー present ショートショートコンテスト

400字のショートショート作品投稿サイト「ショートショートガーデン」で募集されたコンテストです。
年末に締め切り、年が明けた3月に受賞作の発表とラジオ放送が行われる、ここ数年の恒例コンテストとなっています。

2020年度は3度目の応募になりました。

親から子へ、祖父母から子孫へという流れで受け継がれるものに対して、私は心を動かされる傾向があるようです。
※そんなテーマで書いた作品『月旅行』『おばあちゃんの人形』も良かったらご覧ください。

このショートショートコンテストは南海ラジオ放送が主催している点も大きな特徴の一つで、受賞上位5作品が音声作品、大賞は映像作品で視聴できます。
受賞作品をまとめた冊子も作成されます。紙に印刷されて形に残るのってやっぱり特別な感情を味わえます。

◆ 結果発表

2020年度コンテストの受賞作は以下のサイトから。

音声と効果音が付くことで、たった400字の描く広い世界を味わえます。

------

小説はいずれも創作ですが、この世界のどこかに、それが別の時空だとしても、彼らがどこかで今も生きて暮らしているという感覚で書いています。
文学賞応募のための執筆というだけでなく、一つ一つのストーリーはやはり唯一無二の存在です。

そして今まだ書きかけで手元にいる彼らのことも、私が書いて世に出すことでしか存在を形にすることができないという責任のようなものも感じます。

私はまだまだ未熟で未完成な、ただの小説書き。

書き続けるためになにか、足がかりか評価か、名が残るなにかをしようとしているところです。

お読みいただきありがとうございました。


この記事が参加している募集

私の作品紹介

スキやシェア、コメントはとても励みになります。ありがとうございます。いただいたサポートは取材や書籍等に使用します。これからも様々な体験を通して知見を広めます。