【つぶやき】目的的に身を費やす
こんにちは。けいえすです。
近年、コインランドリー業界が盛り上がりを見せています。けいえす家の周りには古き良きコインランドリーしかなく、なかなか話題のお店を体験できなくて残念です。
目的的に身を費やす場へ
これまでコインランドリーで洗濯や乾燥をさせている時間は、無目的に時間を消費していたかと思います。スマホをいじったり、置いてある漫画を読んだり。時間を潰さないといけない場所がコインランドリーでした。
コインランドリー企業はそこに目をつけ、無目的な時間を浪費する場から目的的に身を費やせる場へと変容させてきました。
つまり、カフェやレストラン、ワークスペースの併設や、ショッピングモール内での出店など、洗濯乾燥が目的ではなく、食事やコーヒーを楽しむ、テレワークをする、買い物をすることが目的となるような店舗開発を促進している。
この発想の転換こそが、コインランドリー業界拡大の最大の理由ではないかと思う。
コインランドリーで洗濯乾燥を持っている間、やることもないので本でも読んでいよう
↓
ゆっくり美味しいコーヒーでも飲みながら本を読みたいから、コインランドリー併設のカフェに行こう
このように、目的無き時間の消費から、目的を持って身を費やす、へ行動変容することで、同じ1時間の読書であっても、かなり前向きでポジティブなものとなり、その質も異なってくるのではないでしょうか。
洗濯乾燥にかける、という行為は何一つ生産性は無く、社会で生きていくためには最低限こなすべき家事の一つであったのが、美味しいコーヒーを飲みながら読書するついでに行う家事になることで、価値を持つ家事へとアップデートされる。それが現代のコインランドリーの持つ価値であると考えます。
コインランドリーIoT
最近のコインランドリーを語る上で欠かせないのが、IoT化です。
いつもタイミング悪く全ての機械が埋まっており、無駄に時間を潰さないといけない。終わる時間をきっちり自分で把握しなければならない。いつまでも放置してしまっていると盗難の被害にある可能性。
これら従来の課題を解決してくれたのが、コインランドリーのIoT化だ。
洗濯機乾燥機をネットワークでつなぎ、IoT機器化させることで、これまでユーザの不満を全て解決できるようになった。
①リアルタイムで空き状況の確認
②終了のお知らせ
③遠隔ロック
ランドリー機器各社もこぞってサービス提供しており、ユーザの利便性を一気に向上させた。IoTのわかりやすい良い事例だ。
もちろんユーザ目線でのメリットだけではなく、運営事業者側のメリットも大きい。
機器情報や店舗情報をリアルタイムで把握できるようになったことで、素早く的確に経営判断を出せることや、タイムリーなキャンペーン、機器稼働監視による稼働率の向上など、これまでデジタルとは無縁だったコインランドリーが、デジタル経営を行うが可能となった。
さらに、顧客とのつながりもデジタル化し、インタラクティブに顧客と繋がることで、コインランドリー経営は加速的に稼働率向上・売上向上している。
このように、IoTをはじめとしてデジタルの活用をすることで、顧客の課題解決、経営の課題解決を実現している。
トランスフォーメーション(業態変容)を目的としたデジタル技術の活用、まさにDXを体現している。IoTやDXの説明する際に、非常に分かり易く腹落ちしやすい事例が、このコインランドリー業界であると感じた。
コインランドリー3.0
現在のコインランドリーを2.0とすると、次なるコインランドリー3.0はどのように進化を遂げていくだろうか。
上述したとおり、コインランドリーは無目的な時間消費の場から目的的に身を費やせる場へと業態変容している。次の3.0はどうだろうか。
その場に行かなければならず、1時間程度の時間拘束が起きる、という点に着目すると、やはり広告モデルとなるだろうか。
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どれもジャストアイデアなので、パンチが弱いですが、このようにこれまでもネット・リアル問わず行われている〇〇をすればタダ!〇〇を見ればタダ!というサービスも出てくるのではないでしょうか。
ですが、カフェもあって、スーパーもあって、FPがいるコインランドリーって迷走感がすごいですね。。。これは無いかなぁ。
以上。
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