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Bubble Japan Community代表おーみち氏がノーコード・bubbleを使うワケ3

 本日で最終話になります。

 Bubble Japan Community代表・おーみち氏がbubbleを使うワケ1では、おーみち氏が学生時代から抱いていた課題から「LIBRIS」という本屋版食べログを立ち上げようと決意するまでを書きました。

 Bubble Japan Community代表・おーみち氏がBubbleを使うワケ2では、本屋版食べログ「LIBRIS」や本屋に込められている彼の思いついて書きました。

 本日は、おーみち氏がbubbleというノーコードツールに辿り着くまでの過程と、日本におけるノーコード開発の普及について書いていきたいと思います。

bubbleとの出会い

 大学院を卒業後に大手IT企業に営業職として就職したおーみち氏ですが、社会人1年目にして本業の傍ら現在の「LIBRIS」の構想を企画し始めていました。学生時代からの想いもあったわけですが、社会人1年目からそんなことを考えていた時点で、その他大勢の新人との格の違いを感じます。私が社会人1年目の時は、仕事に慣れるのが精いっぱいで、それ以外の時間は常に遊ぶことばかり考えていたので脱帽です。

 しかし最初から上手くいっていたわけではなく、紆余曲折ありbubbleに辿り着くことになります。

 はじめは自ら開発を試みたようなのですが、アプリ開発の参考書などを片手に開発を始めましたが、思ったように上手くできずにいたようです。そして、出来ないのならばいっそのこと外注してしまおう、ということでクラウドソーシングで仕事の募集をかけ、Androidベースでの開発に舵を切りました。ですが、ここでも結局上手くいかずに活動は休止状態となります。

 この休止状態に入った期間もずっとモヤモヤしながら過ごしていましたが、ひょんなことからノーコード開発を知り、非エンジニアでもアプリ開発できるかもしれないと、一筋の光がさしてきます。その後色々とあるノーコード開発ツールを調べ、最も自分の作りたいものにハマりそうなツールがbubbleでした。

 その後はbubbleだけに限らず、様々なノーコード開発ツールを駆使して本屋版食べログ「LIBRIS」のリリースに至りました。下の図は「LIBRIS」の構成図になりますが、見てわかる通りbubbleだけに限らずzapierやstripeといったメジャーなノーコード開発ツールを駆使して構成されていることがわかります。

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 さらに開発の中で、bubble社とのやり取りするうちにBubble Pioneers Programというものに参加することになり、結果Bubble Japan Communityを立ち上げ日本におけるbubbleの第一人者としての地位を築き上げることとなったのです。

※ちなみにこちらのサイトもbubbleを使って作ったそうです。

日本におけるノーコード開発の普及について

 おーみち氏自ら、bubbleだけに限らずノーコード開発の普及に尽力をしておりますが、今後日本で普及させていくにはどうするのか?

 日本でも認知度もかなり高まってきており、資金調達やノーコード開発アプリの買収など、世間の注目も高いのは事実としてあります。

Anyflowが約2.2億円の資金調達

日本初のNoCode(ノーコード)アプリの買収案件

 このような事例も出つつありますが、まだまだ一般大衆にまで広がっている共通語にまでは至っていないと思います。IT業界の人や、スタートアップ界隈の一部が騒ぎ立てているに過ぎないかもしれません。

 それでは今後どうすれば市民権を獲得していけるのでしょう。

 おーみち氏は、やはり企業での利用促進が市民権獲得に向けての大切なことの一つであると言います。しかし、企業での利用はまだまだ進んでいるとは言い難いでしょう。私が大企業と呼ばれる部類のユーザしか担当していないのもありますが、未だ議論の土台に上がったことはありません。(提案する側としても、される側からも)

 セキュリティや責任問題など、日本企業で利用するには高いハードルがいくつもあるかとは思いますが、ノーコード開発ツールの利用は企業のデジタル化あるいはDXにおいて、今後避けては通れない気がしています。以下2点が、日本企業のデジタル化・DXの進みが遅い原因となっています。

①ベンダーに開発依頼せざるを得ない
②ユーザ部門の開発スキル

 企業のデジタル化・DXは、スピード感が求められます。①に書いてある通り、ちょっとした新規開発やPoC、MVPにおいて、いちいちベンダーに開発依頼をしていては間に合いません。またコストもかかる。社内で開発部門を抱えている企業であっても、その多くは現行システムの運用で手いっぱいになっています。新規でも開発なんて、そうそう簡単に引き受けてはもらえません。

 であればユーザ部門自ら開発ができればいいのですが、プログラミングできる人材なんてそう多くはないでしょう。外部人材の登用も、今はIT人材難でそう簡単には採用することはできません。

 となると、ノーコード一択となってくるのではないでしょうか。

 ですが、おーみち氏も私もIT企業の一員であるため、もしも今後ノーコードでの開発がスタンダードになってきたときに、我々はどうやって食い扶持をつくっていけば良いのでしょう。

 おーみち氏は、もしもノーコードがメジャースタンダードになったとしても、IT企業に求められる役割はおおいにあると言います。それは開発(構築)そのものではなく、要件定義や設計などの上流工程での役割が、これまで以上に重要になるため、多くのIT人材を抱えるIT企業が活躍できる可能性はおおいにあると考えています。

 つまり、組み立てていくのは簡単だけど、はじめにどうやって設計図を書こうか、という作業がノーコードではこれまで以上に重要であり、また、ちょっとやそっとツールが触れたとしても簡単に習得できるスキルでは無いということです。

 おーみち氏も自身の担当している企業さんでの利用を進めてもらおうと、自社の営業活動とは関係のないところで、こっそりbubbleの営業活動をされているそうです。(本業とはバッティングしていないのでセーフです)

最後に宣伝

ABOUT
最新のNo Code活用事例・技術動向の知見の共有による新規No Codeユーザーの創出、既存No Codeユーザーの技術力の向上、ならびにそれによるNo Code分野のさらなる活性化・イノベーション実践・新規事業の創出・周辺領域における事業の拡大を目的に本サミットを開催します。

 2020年12月5日にオンラインでの開催です。おーみち氏も登壇予定で、是非ノーコードに興味がある方はお申込みください。

 また、ノーコードに関してのご相談があれば、おーみち氏へ連絡をいただければ、丁寧に指導してもらえますよ。「こんなアプリ作りたいんだけど」「こんなWebサイトは作ることができるだろうか?」などなど、なんでも気軽に連絡くださいとのことです。


https://twitter.com/bubble_jpn?s=20



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