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自己紹介的なもの

自己紹介的なものをしようと思います。
色々書いてるけどお前誰だ?と自分で疑問になったので書いてみました。

わたしは結構な期間かかってアレクサンダーテクニークの学校を卒業したのですが、それには訳がありまして。。。
在籍していた学校に疑問を持ってしまい、卒業しようかどうしようか迷っていた時期がありました。その時期に弟子入りした先生が、在籍している学校を出たほうがいいと勧めてくれて卒業することを決めました。その勧めがなければ卒業せず今教師をやれていないかもしれないので本当にありがたく思っています。それくらい悩んでいました。校長に卒業するとは思っていなかったと言われましたからね。

卒業したのはボディチャンスという学校です。
有名なバジルクリッツァーさんと同じ学校で、彼は何年か先輩に当たります。一緒のクラスで学んだ方が有名になって本当にびっくりと嬉しいと悔しいが混じってなんだかわからない感じです。

そんな学校のレッスンに疑問を持ったところから書いていこうと思います。


ボディチャンスに疑問を持ち始めたのが、いや、レッスンのやり方に疑問符がついたのが通い始めて一年くらい。その頃集中してレッスンを受けていた先生がイギリスなどいろいろなところ、いろいろなスタイルのレッスンを受けている方で、ボディチャンスではない教え方があるんだと教わりました。
その先生にレッスンしてもらいつつ、いつかイギリスでレッスンが受けたい。今教わっているやり方ではないアレクサンダーテクニークのレッスンを受けたい。そう思うようになりました。

なぜ学校で教わっているやり方ではない方に惹かれたのか。
学校では、一つ一つの動きに対してどうアプローチしていくのか考えていくやり方を教わっていたのに対して、
別のスタイルでは、動きなどもろもろ含めた全てに通ずる何かが学べるような気がしたんです。
そう当時のわたしは感じました。ここでも怠け者気質が発揮されて、全部を変えることができるように感じる方に魅力を感じたんです。
それにシンプルっていいですよね。



第1世代と呼ばれる、FMアレクサンダーさんから直接トレーニングを受けた先生達がいて、もうその第1世代の先生は一人しかいないよ、しかも、90歳を超えている!そんなことを聞いてもうこれは無理して行くしかない!英語もできないのに!アポを取ってもらい(先生そのせつはありがとうございました)イギリスまでレッスンを受けに行きました。もうわくわくですよ!

第一世代の先生エリザベス・ウォーカー。彼女のフラットに着くと、大歓迎してくれて、よく来たねー(と言っているように聞こえ)、ハグしてくれました。
始めて受けるスタイルのアレクサンダーレッスンです。わくわくどきどきしていたのを覚えています。
レッスンが始まると、わけもわからず、ただただ身を任しているだけでした。立ったり座ったり、ベッドに仰向けになって手足を動かされたり。時間が来て、じゃーね、とレッスン代を支払い(安すぎますね40£ですよ!)玄関で写真を撮らせてもらい、そのiPhoneはバージョンなに?(その頃は4s)とか、で、初めての体験が終わりました。

帰って来てからの周りの反応がすごくて。
すごいね!イギリス行ったの?とかではなく、
なんなんだその笑顔は!そればっかり言われました。

笑顔。これを持ち帰ったみたいです。
もちろんこれだけではありません。渡英する前にバイクとぶつかって足首をひねって痛みがあったのですが、その痛みはレッスンを受けた後一週間ほど全くと言っていいほど痛みはありませんでした。イギリスに行っていたこと、待ちに待ったレッスンを受けられたことで興奮していたことも痛みを感じなくしていたでしょうが、一週間も興奮状態というのはないかなあと思います。
自分の使い方が良くなるとこいうことも起こる可能性があると言うこと。

頭では考えず、ただただ信頼し、レッスンを受けた。あのレッスンはなんだったんだろう?もちろんエリザベスのスキルが高かったこともあります。それだけ?私は疑うことをしていなかった、これ?エリザベスが考えることをさせなかった?わからん。

レッスンでは先生が手を使ってガイドやら、いろいろな情報をくれるんです。実際に触られていたんですが、そのことを全く覚えていないんです。立ったり座ったりするときにも、エリザベスの手が邪魔で、がない!思い返しても覚えていないんです。わたしの反応を抑えるように導いてくれていたんだなあ。わたしもずっとこれができるように頑張ってます。正直まだまだです。


触れているだけでいい。こちら(先生)は思っているだけ。

思って、やらない。

わたしの師匠からも常々言われています。

こうやって書き散らしていると、いろいろ口すっぱく言われていることは、やっぱり基本で、そこから始まってそこに戻る。
小技を仕入れて仕入れてやっても、やっぱり基本。

刺激に反応することにいったん待ったをして、次の自分の動きを選択する。


このエリザベスのレッスン体験は今でも忘れられません。本当に貴重な体験でした。
これこそ本物だとも思いました。
今の自分でもう一度エリザベスのレッスンを受けたい。もっと色々わかることがあるだろうなあ。残念です。

帰ってきて探しましたよ。エリザベスの学校を卒業した方を。
いたんです!唯一なのかな?エリザベスの学校を卒業した日本人教師は。
その方のレッスンを受けてすぐに師事することを決めました。
同じなんです。レッスンが。
初めは邪な考えがありました。このテクニックを盗みたいとかなんとか。。。
レッスンを受けるにつれそんなことはどうでもよく、自分と向き合うことになりました。アレクサンダーテクニークのレッスンは自分と向き合う時間です。
自分の反応に気づきそれをやめていく。
そのために先生はいつまでも待ってくれる。わたし自身が気付くまで待ってくれている。本当にありがたいです。
こっちだよと教えてくれてはいても、わたし自身が気づかないと本当にはわかっていないから。
あ、わかった!と思っても、あーいつも言われてたやつだ、となります。
思い返すと、わかった風なこと言ってたなとか恥ずかしいことばかりです。そんなことは先生はお見通しで待っていてくれたことにも感謝です。

エリザベスのレッスンで持ち帰った笑顔。
これはわたしがまだ学校に通っているとき、クラスが終わって帰る時のみんなの笑顔を見て、こんな笑顔になって帰ってもらえる仕事をしたい。そう思って先生になりたいと決めたものを、エリザベスはくれていたんです。

もう一つ、
教わったことそのままを次につなぎたい。
わたしのフィルターが入っているので本当の意味でそのままではないんですが、なるべくそのまま。テクニックの意味が伝わればいいのかな。まだわからないことだらけですけどそう思っています。

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