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休むって意外とむずかしいよね

こんにちは、tomokoです:)
この記事ではうつ病と診断されて休養している間にどんな風に過ごしたか書きます。

うつ病と診断されるまで

詳しくはこちらの記事をご覧ください。


休養を開始。意外と休むって難しい。

いざ休職をして休養をスタートすると、はじめは手持ち無沙汰に感じました。それまでは平日8時間働いていたのが、急にやることがなくなり、どうしたらいいのかわからなかったです。
しばらくすると、友人や知人が普通に働いている時間に自分は何もしていない、何も社会に貢献していない焦りと休むことへの罪悪感を感じ始めました。ここでまた、自分を少し責めてしまいました。
自分を労るための休養なのに、全然休めていなかったです。

そうこうするうちに、次第に休むことにも慣れてきました。休養を始めてから3ヶ月くらい経った時期です。
思い返せば、学生をしていた期間、小中高は勉強と部活に明け暮れ、大学も授業・サークル・バイト、そこから新卒で入社、今までの人生でこんなにもだらだら過ごすことが許されていた期間なんてあった?と開き直るようになりました。
それからは有り余るほどの時間を使って、ひたすら好きなように過ごしました。好きなドラマや映画を見たり、本を読んだり。絵を描いてみたり。
メンタルが不調なときは、健康な時と比べると少し活動するだけでも疲れやすくなるんです。だから、たっぷり睡眠も摂りました。

でも、やっぱりある時うまく行っているように見える周りと比べて落ち込んだり、これから人生どうしよう、なんて暗い気持ちになったりもしました。
また、一通り気になることをやって、また手持ち無沙汰になってものすごく退屈な気分にもなりました。休むって、意外と難しいことなんだなあと実感しました。

休養してみて、どうだったか

私は胸を張って、休養期間が人生に必要だったと言い切れます。
なぜなら、この期間に自分とはどんな人間なのか?何が好きなのか?これからどう生きたいのか?そういった問いかけをして、自分と向き合えたからです。
社会人の方であれば、就活で自己分析をするかと思います。それと同じで、今後の人生について考えて、自分で答えを出します。大学4年生のとき、たしかに私もやったのに、なんでこうなってしまったんだろう?と思いました。
だけど、あの時の自己分析は真っさらな状態でどんな答えになってもいいと受け入れる準備ができていなかったと思います。(私の場合)就活の自己分析はあくまでも自分に合った、もしくは会社に受かるための自己分析をしていて、”会社で働く”以外の選択肢が残されていなかった私は、本当の意味で自分の人生に向き合えていなかったと痛感しました。なにより、自分のことをこんなに知らないんだ、と思い知りました。

実際何をしたのか。

日常生活の些細な感情に目を向ける
大したことはしていませんが、私はクリニックを選ぶ際に薬で治すところではなく、時間をかけてカウンセリングしながら治すところにしました。というのも、薬は飲み始めてすぐ吐き気などの副作用が強く、体が慣れるまで耐えるのも無理だと思ったからです。

ジャーナリング
クリニックの先生はカウンセリングの際に、とにかく自分の気持ちを書き出すように言いました。例えば、私がすぐにイライラしそれを収められないときは、何に対して怒っているのか、なぜ怒っているのか、どうなったら怒りが収まるか、など何でもいいからその時の感情に目を向けるように、とのことでした。
これはその他の感情、嬉しかった時も同様にやりました。日記のように手帳のノート部分につらつらと書きました。これはジャーナリングと呼ばれるものなのですが、文字にするだけでなんだか心も頭もすっきりするんです。メンタルが落ち込んでない人にもおすすめです。

本を読む
本は好きな小説を読んだり、こころや人生の本を読んだり、とにかく気になったものを読みました。ただ、こころが健康でないときは正常時よりも脳が疲れやすいので、昼寝もほぼ毎日とってマイペースに読み進めました。

□こころ・人生の本
スタンフォード式人生デザイン講座
私はメンタルが回復してもコンサルに戻る気はありませんでした。だけど、じゃあ何やる?どんな仕事や人生が自分が望んでいるor合っているんだろう?と自問自答する際にこの本のアクティビティをやりました。
この本を読んで自分の仕事観や人生で大事にしている価値観が明確になりました。その後、具体的にやりたいことを深掘りしていき、あこがれだった建築の勉強を志すようになりました。(たどりつくまでに関連雑誌や情報収集なども別途たくさんしました)

アンガーマネジメント入門
前述の通り、私はアンガーマネジメントがものすごく苦手だったため、彼にこの本を薦められました(笑)
ぱぱっと読めますし、実践方法の例も載っています。また、怒りのシステムもわかり、なぜ怒りやすいのかわかりました。

嫌われる勇気
こちらの本は知っている人も多いのではないでしょうか。アドラー心理学を噛み砕いて説明している良書です。もっとはやく読むべきだった!!!と後悔しているくらい、私には響きました。
何か行き詰まった時、もやもやするときにアドラー的に行動を解釈すると、実は自分でその行動を選んでいる、じゃあ何が問題なのかを突き止められるようになるかと思います。

「繊細さん」の本
うすうす気づいていたのですが、診断をしたらHSPということが発覚したので、こちらの本も読みました。共感の嵐で、生まれつきだからしょうがないか〜うまく付き合おうと思えました。


□小説
アルケミスト
有名な本ですが、はじめて読みました。冒険ストーリーですし、随所に前向きになれる考えが散りばめられ、今後も読み続けたいと思う一冊です。

ベロニカは死ぬことにした
アルケミストの著者の本です。こちらも大好きになった本です。ちょうどベロニカと自分の状況を重ねて読んだせいか、心に沁みました。社会の規範やこうあるべきというステレオタイプに抑圧されずに、心が喜ぶ生き方をしたいと感じさせる一冊です。

架空の犬と嘘をつく猫
寺地はるなさんの本です。文章が読みやすく、さくっと読めるかと思います。この本は少し変わった家族の物語で、主人公と同じように私も周りに合わせて生きてきた時間が長いので、彼の苦しさもわかるとともに、時折見せる家族の優しさにぽろっと涙しました。


□映画・ドラマ
It's Okay to Not Be Okay (サイコだけど大丈夫)

韓国ドラマです。主人公は障害のある兄を最優先に生きていますが、サイコなヒロインに出会って、少しずつ変わっていく物語です。主人公、ヒロイン、お兄さん、お兄さんが通う精神病院の方々のエピソードに号泣していました。
このドラマを見て、私も思っていた以上に周り優先で生きてたくさん我慢していたのかも、と気づきました。小学生まで遡って辛かったことや我慢していたことを思い出して、それは正直精神的に苦しかったですが、なぜ自分が今こういう考え方の癖があるのか考えるきっかけになりました。


ツレがうつになりまして。

こちらはある程度回復した時に観ました。映画の中で堺雅人さん演じるツレが「うつになってよかった」と言うのですが、共感しすぎて号泣しました。これは回復したからこそ言えることではありますが、自分の心に従わず不満ばかりの仕事をずっと続けていた私にとって、うつ病という出来事がなければ休職する勇気や新しいことにチャレンジするきっかけはなかったと思います。本人だけでなく家族や友人で悩んでいる方がいれば、観ていただきたいです。


以上が私が救われた休みの過ごし方です。
休んでいるときは本当に何をしたっていいです。ずっと寝ているのもいいし、お菓子をつくったり、美味しいコーヒーを飲んだり。好きなことをして、自分が本当にしあわせだと感じる行為を見つけていく期間だと私は思っています。
このnoteを読んで、メンタルが落ち込んでいる人もそうでない人も、休むことをより前向きに感じてもらえると嬉しいです。


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