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新卒採用とリファラル採用の闇

BBDイニシアティブ株式会社は、経団連に加盟し12月号に当社が紹介されました。
まだまだ小さな会社ではありますが、経団連の末席を汚させていただくことになりました。
経団連メンバーの名に恥じぬよう社会貢献、経済活動に精進していきます。

前置きはさておき、当社BBDイニシアティブグループでも、表題の新卒採用積極的に行ってきました。
営業社員とエンジニア社員の採用を中心に。
最大では50名弱の新卒採用をグループ全体で行い、新卒社員への期待に胸膨らませ採用活動に力を注いでおりました。

2024年4月入社内定式

良く上場会社の社長達と話すことは、「新卒社員の勤続年数」について話題になります。

「新卒の勤続年数最大5年で0になる」という神話です。

「若いうちは隣の芝が良く見える」ことが多いのですが、新卒の営業社員に関しては3年で0になると言っている会社も多く、新卒社員の採用について各社悩まされています。
特に問題なのは「リファラル採用」です。
何が問題となるのか?

それは1人離職すると、転職先の会社でリファラル採用を促し、旧勤務先の仲の良い同期を誘い転職に導く。
さらに転職がうまく行くと会社からお金が貰えるところも多く。

これが問題になっております。給料だけでなく、仲の良い仲間と仕事した方が楽しいが勝ってしまうことが多分にあり。
営業社員に関しては「新卒は3年で0になる」という会社の悩みは皆同じで、せっかく教育し育てた社員が、これから営業として花開くという時に転職してしまう問題です。
更に面白い話を皆がしていました。
女子の営業突破力は男子の3倍!しかし・・・・。
自社で積極的に、他社同様リファラル採用で引き抜くことを善意でしていない会社が被害を被っているという現実です。
経営者の仲間たちは「教育期間の短縮化」が重要で、もう転職されるものと割り切って3年間の間でどれだけ生産性を上げるかに焦点を当てている会社も多くありました。またプライムに上場している売上規模1,000億以上の会社は、新卒採用を完全に打ち切ったと言っていました。
会社成長における新卒採用は、売り手市場と言っていましたが、もしかすると逆の考えが生まれてもおかしくないというのが実情です。
当社においても「新卒5年で0」がベースとなっており、数にこだわって採用していました。
エンジニアも同じです。3年~5年しっかり技術を学びこれからと言う時に転職です。教育コストの方が高くついているという現象が起こっています。

当社の誤算もあり、新卒社員が多くなるとOJT中心の教育に限界が出てきました。
5年で0になることから、新卒社員を教育する先輩社員の数が足りなくなる問題です。実際は5年で0にはならないのですが、ほぼ0に近くなります。
これからの当社は新卒採用人数より、幹部候補となる人財の見極めにより、数を絞り社員への待遇強化に取り組んで行こうと舵を切りました。
因みにBBDイニシアティブグループは新卒採用人数を半分ほどに減らしました。
今後、この事実が浮き彫りになっていくことで、もしかすると新卒という価値より、第二新卒の価値の方が高くなるのでは?と感じているくらいです。
多くの企業が新卒を見送り又は数を絞る理由。そして中途にシフトするというのは各社こう言う事情があるんです。

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