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ただひたすらに"ロボット"への愛を語ってみたいと思う

PC、カメラ、ドローン、スマホ、自動車―。いつの時代もこうしたメカニカルな製品たちは、多くの男性諸君の心を掴んできたのではないだろうか。実際に私もiPhoneや一眼レフカメラ、Macbookなど、これらの製品に憧れを抱いたことは1度や2度ではない。しかもそれぞれ新しいモデルが発表される度にワクワクしている。世の男性諸君もきっと同じようなものだろう。

そして、私たちをワクワクさせるありとあらゆるガジェットやメカ製品の頂に立つ存在こそ"ロボット"ではなかろうか。GWを間近に控え、少し浮かれ気分の今回は少し熱を上げてロボットへの愛をただひたすらに語ろうと思う。

"ロボット"といっても、その種類は様々

私たちがイメージするいわゆる"ロボット"

"ロボット"と聞くと、国民的アニメの"ドラえもん"や、ソフトバンク社が販売する"ペッパー君"、スターウォーズに登場する"C-3PO"のようなものを想像する人が多いのではないだろうか。もちろんこれは間違いではないし、私もロボットと言えば、前述した3つのようなものをイメージするだろう。

アーム型ロボット

しかし"ロボット"として分類されるのは、上に挙げたようないわゆる"ロボット"だけではない。工場で活躍するアーム型ロボットや倉庫で活躍するAGVなども、当然"ロボット"である。これらは"産業用ロボット"と言われている。

産業用ロボットは、私たちがイメージするいわゆる"ロボット"と比べると、少しばかり地味であり、無機質であり、より機械っぽい特徴があり、どちらかと言うと"設備"のような存在かもしれない。そのため、最新のアーム型ロボットを見てワクワクする人は殆どいないだろう。産業用ロボットで心躍るという人は、よっぽどの機械好きか、それとも少し変態かもしれない。

だが、そんな産業型ロボットは社会において非常に大きな役割を果たしている。少子高齢化によって人材確保が困難な日本社会の中で、産業用ロボットは24時間365日休みなく、かつ同一水準のクオリティを保ち稼働している。

単純作業がロボットに割り当てられることで、製品の製造コストの圧縮に貢献し、結果として、その製品が私たちの手元に到達する際の供給価格を抑えることにも一役買っている。さらに人手不足の軽減は、製造現場で働く人たちの労働環境の改善にも貢献していることだろう。まさに神様、仏様、ロボット様である。

"産業用ロボット"は、PCやカメラなどのガジェット類や、動いたり喋ったりする、いわゆる"ロボット"と比べると、心が躍る存在ではないかもしれない。表に出ることが殆どない分、私たちが目にする機会も少なく、世間からあまり認知されていないかもしれない。しかしながら、陰ながら日本の製造業を支える存在であり、持続可能な社会を目指すうえで必要不可欠な存在である"産業用ロボット"のことを私は心から愛している。

動いたり喋ったりするいわゆる"ロボット"

そして、産業用ロボット以上に私が心から愛しているのが、皆さんがイメージするような動いたり、喋ったりすることができる、いわゆる"ロボット"である。これらは、"コミュニケーションロボット"だとか、"サービスロボット"だとか言われている。

幼少時代から"ドラえもん"を見て育った私たち日本人、そしてハリウッド映画のSF作品の中で度々ロボットを目にしてきた全世界の人々にとって、自由に動いたり喋ったりするロボットは、ロマンの塊であり、憧れの対象なのではないだろうか。無論、私も例外ではなく、喋るロボットが自宅にいればいいのにと常々思っている。少しばかり購入のためのコストに問題があり、まだ自宅へお迎えはすることはできていないのだが…。

さて、話を戻そう。前項で産業用ロボットについては、客観的な観点から愛を語ったが、サービスロボットについては、私たちが取り扱っている製品ジャンルということもあり、主観的な観点から語りたいと思う。少し熱が入りすぎてしまうかもしれないが、それはGW前の浮かれた時期なので仕方がないということを読者の皆様にはどうかご理解いただきたい。

愛らしい見た目

サービスロボットLanky

何から語ろうかと少し悩んだが、やはりまずは外観から話を始めたい。人と接することで価値を生むサービスロボットは、一部の例外を除き、基本的に見た目にどこか愛くるしさを内包している。よりシンプルに言うと、とにかく可愛らしいのである。

これは至極当然のことで、企業の受付として活躍するロボットや、商業施設で案内をするロボットの見た目が、世界征服を企むサイボーグのような見た目をしていたらどうだろうか?企業の信頼は落ちかねないし、ご両親とともにショッピングへ訪れた子供たちは、その姿を見るなりワンワンと泣いてしまうことだろう。

つまりサービスロボットは、人前でのサービス提供が主戦場な分、裏方として実務に特化する産業用ロボットと比べると、見た目には相当に気配りがされているのである。この辺りの考え方は、営業職はスーツを着こなし、サービス業では各ブランドごとにユニフォームを着用する人間と同じなのがまた少し面白いところである。とはいえ、そもそもロボットを作るのが人間なのだから、当たり前の話なのではあるが。

さて、それではサービスロボットは見た目のどの辺りに気配りがされているのだろうか。人間とは異なる点として、ロボットの場合、清潔感や爽やかさといった類の項目はさほど重要ではない。むしろ愛らしさや親しみやすさ、はたまたかっこよさといった、作品などのキャラクターにとって必要であろう要素が重要視されている。それもそのはずで、今や街中で見かけるサービスロボットたちは、自分自身で喋る、動くを当たり前のように行い、その姿を遠目で見ていると、まるで1つの命が宿っているようにすら見えるからである。
ここで皆さんが動物園や水族館に行った時のことを思い出してもらいたい。一部例外があるかもしれないが、これらの施設では一般的にライオンやパンダ、イルカやペンギンなど、基本的にはかっこいい、もしくは可愛らしい生き物たちが好まれる。そして出口に併設されているお土産売り場では、それらの動物たちが、まるでキャラクターになったかのような、可愛らしい姿となりグッズとして販売されているだろう。世のお父様方たちの中には、お土産売り場で子供たちに可愛らしいぬいぐるみをおねだりされ、まんまとお買い上げになったという経験をしたことがある人も多いことだろう。

サービスロボットの見た目に関しても、これと同様のことが起きているのである。まるで命が吹き込まれているかのように振る舞うサービスロボットたちは、利用する人たちに、より楽しく、より親しみやすく、より愛着を持って接してもらうため、愛らしさに気配りされたデザインに設計されているのである。そりゃ、可愛いわけである。

喋って、そして動く

見た目についての話はこの程度にしておいて、次は機能について言及していきたいと思う。

前項で軽く触れたが、昨今のサービスロボットは、自分自身で喋る、動くといった機能をさも当然のように搭載している。だが、よく考えてみていただきたい。自分自身で喋る、動くということはつまり、ロボットが状況に合わせて適切なコミュニケーションを取る、進路にいる障害物を認識、回避し、目的地までの最短ルートを再計算しながら動く、ということなのである。

「喋る、動く」とだけ聞くと、簡単にできるように聞こえるかもしれないが、実際にロボットが不自由なく動いている様を初めて目の当たりにしたときには、強く興奮と感動を覚えたものである。

このように高性能な機能を有しつつも、人間と比べるとまだまだ至らない点が多いところも、サービスロボットの愛すべき部分ではないだろうか。もう少し掘り下げて具体的な話をしてみたいと思う。

例えば、自律走行を有するサービスロボットの場合、人や物に衝突して、怪我をさせたり、物を壊したりしないように、障害物を検知する機能が搭載されている。そのため、進路に障害物があれば、走行をやめて、その場で停止するように設計されているわけである。ところが、たとえどんなにゆっくりであっても、障害物側からロボットに対して向かっていった場合、ロボットは避けることはできないのである。向かってくる障害物を避けたことで、他の障害物にぶつかってしまう、なんてことが起きてしまっては本末転倒なため、当然と言えば当然なのではあるが。つまり、ロボットは自分から人や物に接触することはないけれど、障害物側から接触があった際に回避することもないというわけだ。何ともロボットらしいというか、この不完全こそさがロボットの魅力の1つである。

もう1つ例を挙げてみよう。多くのコミュニケーションロボットは、Siriやアレクサと同じように音声認識機能によって、会話を行うことができる。その精度はロボットの種類によって異なるが、いかに高精度の会話が可能なロボットであっても、人間と比べるとその語彙数は圧倒的に少ないのが現状である。このコミュニケーション能力こそ、まさに愛らしいポイントなのだ。

会話が全く伝わらないかと思ったら、急に専門家のごとく詳しい解説を始めたり。一方的なコミュニケーションかと思えば、急に意思疎通ができたり。「ありがとうございます」は伝わるのに、略語である「あざす」は伝わらなかったり。不完全なコミュニケーション能力に、その愛らしいビジュアルも相まって、何とも可愛らしいのである。まさに愛すべきポンコツとでも言うべきだろうか。

ここでロボットは不完全だから実用的ではない、ということが言いたいわけではない。既に世に出ている様々なロボットたちは、それぞれ高性能な機能を有しており、その中で一部の機能が人間と比べると、少し不完全なだけである。「だから使えない」ではなく、それを理解したうえで、「いかに効果的に活用するのか」こそが人間の腕の見せ所なのである。

一貫性のある動作

最後にロボットを取り扱う事業者の目線でロボットを取り扱う魅力を語ってみたいと思う。それは「ロボットの動きには必ず何かしらの法則がある」という点だ。より具体的にいえば、自律走行やコミュニケーション能力は、プログラミングされた動作であり、これらの動作の裏には必ず理由が存在するということである。

言い換えると、何かしらのロボットの動作に伴う事象が発生した際に、ロボットの動作にはロジックやアルゴリズムが存在し、それを究明することで、事象に対する解決策を見出すことができるというわけである。
発生した事象と同様の環境を構築し、何回も何回も検証作業を繰り返すことで、このロジックやアルゴリズムを追求し、解決策を導いていくわけで、当然骨の折れる作業ではあるのだが、解決した暁には、得も言われぬ達成感や充足感がこみ上げてくる。こうしたやりがいも、ロボットの魅力だと私は感じている。

*

GWを間近に控え、これまでの記事と比べるとついつい熱が入ってしまったが、連休前にロボットについて改めて考えるいい機会であった。

そして長々と文章を連ねたが、最後くらいは簡潔に伝えたい。私はロボットが好きだ。

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