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知らない。では、悲しすぎる

現在社会保障の基礎を創造したのは、GHQのサムスです。
サムスってのは憲法25条の第二項の条文を書いた人間です。

「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上及び増進に努めなければならん」と記載。

要するに「国家が社会保障をやらんかい」って意味です。
とか言うけど、米国ではこの内容は記載がない日本特有のもんです。

当時のこの島では、焼け野原。
なんしか食糧がない。島の人間は常に空腹状態。
そんな状況では政治家に対して「どの政党が空腹を解決してくれんのか」が最大のテーマやったんです。
現在を生きる者には無縁の思想です。

この状況を見たサムスは「給食を支給せな」と思考。
日本政府は「子供より大人に食糧やろ」と返す。
理由もある。
焼け野原で何よりも復興が最優先な命題やったからです。
大人に食糧を与え、復興活動をさせるのが先です。

って事でサムスはアメリカ政府に掛け合う。
が、「日本?いやいや、ヨーロッパの同盟国に食糧をまわす」
と一蹴されたそうです。

でもまだ懲りないサムス。
給食制度導入をなんとか支援してくれる者を探す。
そこで協力者が登場します。
「浅野七之助」です。
岩手県のジャーナリストです。
「一食を分かち、1日の小遣いを割いても、援助は義務である」
という信念をもった者です。
で、ララ(アジア援助公認団体)の原型となった「日本難民救済会」を創造した人間です。
彼は米国にいたのですが、日本に食料を送ってくれました。
そう、これが<給食制度>の開始なのです。
大事な事です。
知らない。では悲しすぎるので、記事にしてます。

憲法25条の生存権を整備。
予防・医療・福祉・社会保障の基盤。
これがサムスの功績です。
我々の現在の救済構造はアメリカ人が創造したんでっせ('ω')

彼に対して、
「なぜ社会保障制度の確立に腐心したん?」
というインタビューがあります。
彼は答えます。
「我々は民主主義を日本に導入した。それは民主主義の原理であり、アメリカの民主主義の制度そのものではない」
とね。

「民主主義の原理」とは、「個人に価値があるという原理」です。
日本で民主主義を導入する際に、日本に最適化した形で導入を考えたって事。
それが<社会保障>

サムスは賢く、こうも言っています。
「これがどれほど真に価値があるのか?それは時の試練のみが証明してくれる」
と。賢いね。
決して自分の行動をおごり高ぶる事はない。
余計なお世話かもしれんってのを熟知してるって事です。

ってことでね。
昨今は、
給食制を否定する者もでてきたり。
嫌いなもんを出してくるって文句もあるし。
社会保障すらも納得いってない者も多かろう。

そんな事はどうでもよくて。
大事な事は、
社会保障の基礎は誰がどのような想いで創造したのか?
それを知らんってのは、悲しすぎませんか?ってだけです。

否定するのならば、
まずは知る事からはじめにゃ
あまりにも失礼じゃろう??




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