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【Blondes Have More Fun】(1978) Rod Stewart 70年代最後を飾る賛否両論のヒット作
ロッド・スチュワートとの出会いって、世代ギャップもあるので人それぞれだと思うのですが、私の場合は本作なんです。 中学生の頃、深夜に洋楽を紹介するTV番組を観ていたところ、エンディングはゲストのリクエストを紹介するらしく、この時のゲストがアイドルの石川秀美(うろ覚え)。彼女が選んだのが「アイム・セクシー」だったのです。金髪女性がジュースを飲んでるPV映像です。 思わず、この曲知ってる!と私。実家が幼少期から飲食店を経営していて、有線放送から絶えず洋楽が流れていたので何度も耳に
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【What We Did on Our Holidays】(1969) Fairport Convention 英国トラッドの萌芽をみせたサンディ・デニー参加1作目
フェアポート・コンヴェンションにとって、1969年ほど激動の一年はなかったかもしれません。この年に発表した新録スタジオアルバムは実に3枚。順を追っていくと、バンドが徐々に自国のブリティッシュ・トラッドフォークに舵を切っていく道程がよく分かります。 フェアポートと言えば、そのブリティッシュ・トラッドを完全エレクトリックでロックに料理した【リージ・アンド・リーフ】が画期的な作品として有名ですが、私は本作の方が気楽に聴いていられるんです。 リードボーカルにサンディ・デニーを迎えた
【On Time】/【Grand Funk】(1969) Grand Funk Railroad アメリカン肉体派ハードロックバンド1st&2nd!
レッド・ツェッペリンに対する米国からの回答とも言われたグランド・ファンク・レイルロード(以下GFR)。アメリカン・ハードロックの元祖といった存在ですね。 【アメリカン・バンド】【シャイン・オン】の華やかなヒット作が有名ですが、GFRと言えば肉体派のイメージ。私は高校卒業後すぐに上京したのですが、東京で最初のアルバイト先のラーメン屋に古い洋楽に詳しい大学生M先輩という方がいて、2nd【グランド・ファンク】を貸して貰ったことがありました。だからGFRで真っ先に連想するのは、今で
【All Things Must Pass】(1970) George Harrison ビートルズ解散後に発表したジョージの金字塔
改めて、明けましておめでとうございます🎍今年もよろしくお願いします。 ビートルズの4人の中で誰が好き?みたいな話がよく出ます。私の場合、ポールよりジョンかなと思ってるのですが、ソロになってからの作品なら1番熱心に聴いたのはジョージ・ハリスンです。だからジョージ派かもしれません。 ジョージは山あり谷ありの音楽人生で、作品の出来不出来もハッキリしています。でも一般に評価の低い【ダーク・ホース】(74年)も面白いと思うし、【ジョージ・ハリスン帝国】(75年)、【33 1/3】(
【In The Court Of The Crimson King】(1969) King Crimson アナログレコードから見た堅牢な館 "宮殿"
実は私は、洋楽ロックに興味を持って初めて買ったレコードが本作でした。忘れもしない中学2年生、1987年暮れのことです。 日本盤の帯付き中古が1200円。一緒に買ったのがフィル・コリンズとフィリップ・ベイリーの「イージー・ラヴァー」12インチ。レシートがまだあります。これでこの月のお小遣い2000円は終了。なのに随分と満ち足りた心持ちでした。大人になった気分でしょうか。 そんな訳で本作、よく聴きました。 私は特にプログレに詳しい訳ではありません。でも発売から半世紀以上、数ある