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コロナ禍で行き場を求める柑橘を三茶に届けて流通支援!南伊豆新聞共同プロジェクト「南伊豆産柑橘を、三茶で。」三軒茶屋で飲めるお店が続々登場!

こんにちは三茶散歩の是近です。皆さん、飲んでますか?

あ、ちょっと不謹慎ですかね。でもなんでこんなに飲むことが難しくなってるんでしょうね。なんか寂しいです。毎日の暮らしに楽しみがぐんっと減って、あっ飲食店はココロの支えだったんだなあと最近よく思います。

思い詰まった気分をリセットしたり、エネルギーをもらっていたり。飲食店で過ごしたあの時間は私達の仕事帰りを、週末を、少しだけ彩ってくれて、何気ない明日に活力を与えてくれていたものでした。

だから飲食店は心のエッセンシャルワーカーと、今では思っています。

「南伊豆産柑橘を、三茶で。」のはじまり。

ある日、恵比寿新聞という恵比寿でローカルメディアを運営されてる高橋ケンジさんから一通のDMがTwitterに届きました。

「今度youtubeに出ませんか?」

よく見ると元NHKアナウンサー堀潤さんのyoutubeチャンネルの出演となっています。しばらくその場で硬直していましたが、テーマを見てなるほどと思いました。

「三回目の緊急事態宣言。皆さんの街はいかが?」

登壇パネラーには三軒茶屋の他に、南伊豆笹塚幡ヶ谷初台、そして恵比寿とそれぞれの地域でローカルメディアを運営している方々で構成されていました。

その一週間後、心の準備もそこそこに、番組は始まりました。

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番組の中盤、こんな会話が起きました。

南伊豆新聞:これから南伊豆では柑橘がたくさんなります。甘夏とか、どんどんなるんです。

恵比寿新聞:なんかその柑橘を三茶界隈で届けられたら楽しいですね。どうですか?

三茶散歩 :それ、やりたいです。

こうして「南伊豆柑橘を、三茶で。」プロジェクトは、瞬く間に立ち上がりました。

気がつけばその渦中にいた、という感覚と同時に「南伊豆と三軒茶屋をつなぐ」という響きに惹きつけられていたのを覚えています。

楽しみのぐっと減った世の中に、三茶の飲食店さんを通じてわずかでもエンターテイメントを届けられるかもしれない。そんな妄想で、すでに頭は満たされていました。

馬ちゃさんから始まった、南伊豆産柑橘のカクテル。

収録後、南伊豆新聞さんと連絡を取り、さてどうしようかなと思っていた時、投稿していたストーリーを見て頂いたオーナーから連絡が届いていました。

三茶の馬肉専門店「馬ちゃ」さんは、届いた南伊豆柑橘をあっという間にデザインしていました。お礼に伺った際「飲み物以外にマーマレードにします!」とすでに構想を練られていて、オリジナリティあふれるドリンクを完成させていたのです。

その後二度に渡ってこの柑橘を注文して頂き、これほどまでに気に入って頂けるのは正直予想外で、プロの腕を奮い立たせる南伊豆産柑橘は、それほど本物の品なんだと気付かされた瞬間でした。

ちなみこのドリンクは「蜂蜜ゴールデンオレンジサワー」と名付けていただきました。パチパチパチ。

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マルコさんが、三茶に南伊豆柑橘を一気に広めてくれた。

今回南伊豆新聞さんに紹介いただいた柑橘類は「甘夏」「ニューサマーオレンジ」「黄金柑」の3種。中でも「黄金柑」は初耳でしたが、調べてみると非常に貴重に扱われてる柑橘だったことに気づきます。

それもあってか、反響は更に続きました。

三軒茶屋で知らない人はいない、いや行ったことがない人はいないほどの人気店、2TAPSさんの経営する「マルコ」「ニューマルコ」「コマル」そして「食堂かど。」「marcoffee」さんにて取り扱って頂くことが決まりました。

裏話をすると、2TAPS代表の河内亮さんとのやり取りは一瞬でした。やりませんか?やります。そんな感じでした。

もともとマルコ系列さんでは、こうした状況下で流通量の減ってしまったすだちを農家さん支援として店で買取り、販売している背景が有りました。

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それもあって「南伊豆産柑橘を、三茶で。」の企画に賛同いただけ、おかげさまで多くのヒト達に届ける大きな要因になりました。

結果的に全店舗で導入頂き、その配送量はとても多いものでした。農家さんも非常に喜んで頂き「いつかお礼を言いに三茶に行く楽しみができました」とおっしゃっていました。

この企画に、モノ以外の意味が生まれた瞬間でした。

すべてのオーナーさんがファーストペンギン。

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コトが広がると周りに影響を与えヒトを巻き込むとよく聞きますが、この企画は決して、そういったインフルエンスな反響によって広がったわけではありません。

全員がファーストペンギン。何かよくわからないけど面白そうだからやってみよう。そんな人達ばかりがこの企画に賛同してくれて波は起きました。

くし頌の大将は自分のお店だけでなく、ご友人の方の分まで購入し応援いただきました。どこも今飲食店は経営で苦しんでるはずなのに、純粋に企画の意図に共感頂き、協力頂けたのは感謝しかありません。

思い返せばコロナ禍の始まった2020年の春、早いうちからデジタルサービスを活用して新しい取り組みに挑んで、運営されていたのも納得できます。まずやってみる、そんな精神がいつもある方たちだと再認識しました。

初めてこの企画が三軒茶屋を飛び出して行ったのは、青山一丁目に本店を構える「juice stand バブルス」さん。インスタで「#南伊豆産柑橘類使って頂けないかな」と、図々しくも絡んだところ「興味あります!」とDMが届いたのです。

SNSはそうしたことが起こる場所、と言われますが、実際勝手に起こるわけではありません。こうした受けての決断力や勇気によって起きるものです。本当にご縁頂けてありがとうございました。

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三宿池尻という交差点を三軒茶屋方面に進んで、すぐドミノピザが見えるその向かいに「ポレポレ(polepole)」さんはあります。

詳しく言葉で場所を記載したのはお店に行ってほしいと思ったからです。この企画を通じ初めてのお付き合いとなりましたが、好きなお店になりました。

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街に馴染むような外観に、それと同じくらい優しい雰囲気の店内、そしてお店の方達でした。撮影の際いろいろ気を使って頂いてとても人柄を感じました。ステキなお店です。おすすめしたいお店です。陽だまりのように優しいお店です。

それに、まさか南伊豆柑橘がケーキとして出会えるとは思ってもいませんでした。人と出会うことは可能性を拡大してくれる、自分ひとりで考えるより遥かに企画の幅が拡大した瞬間を肌で感じました。

三軒茶屋を超え、東京を超え伊豆を超え、ついに南伊豆柑橘は日本海にたどり着きました。きときと富山の人気の居酒屋「あんぽんたん」さんに三茶散歩は出会います。

見ず知らずの三茶散歩に声をかけてくれたのは、間に信頼をつないでくれた方がいたから。それはマルコ系列の河内オーナーでした。

意図が解像度高く結ばれることで、自分以外にも説明してくれるヒトがいる体験。人が人をつなぐことで、自分が思うよりも遠くの場所につれて行ってくれる感覚。それは頭でわかるのと体験するのとでは全く違うものでした。

決め手は、すべての方にあまり説明がいらなかったコト

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この取組がココまで様々な方から声をかけて頂けるなんて正直思ってもいませんでした。しかも1ヶ月足らずというこんなにも早いスポードで。

でも振り返ってみればこのスピード感になる思い当たるフシがあります。それは、「すべての方にあまり説明がいらなかった」ことです。

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普通なら1から10説明して検討するのが自然です。でもそれがなかった。ここで出会った8店舗の方たちは初めてのことに挑戦を楽しめるベンチャー精神の持ち主でした。

三茶は多くの若者が住んでいます。老婆心ながら、こんな変化を前向きに楽しめる飲食経営者たち多くがいるお店があることを教えたい、とつい思ってしまいます。

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こうして多くの飲食店オーナーの決断によって、南伊豆産の柑橘は三軒茶屋にたどり着くことができました。

説明できることの少ない状況の中「いいですね、やりましょう」と購入頂き、流通できない作物を三茶に届け、三茶の人々に楽しみを作って頂きました。

本当にありがとうございます。

飲食店はココロの支えです。毎日の暮らしに楽しみがぐんっと減ってしまった今、やはり生活に必要不可欠な存在だと改めて感じたことは言うまでもありません。

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こんな素敵な企画を、三茶に届けただけでは終わらせることはもうできませんでした。この取り組みに協力してくれた南伊豆新聞さん、そして8店舗のオーナーたちがこぞって「甘い」と口にした柑橘を届けてくれた農家さんに、起きたことを是非伝えに行きたいと思うようになっていました。

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気がつくと三茶散歩は南伊豆新聞さんの経営する宿にたどり着いていました。

最後に、南伊豆新聞さんがことの馴れ初めマンガをご紹介してペンを置きたいと思います。

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続きは、イッテツさんの南伊豆新聞までどうぞ。

三茶散歩はこちらです、どうぞよろしくお願いします。






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ビジョンコミュニケーション。元新聞配達員。元舞台役者。元コピーライター。C1グランプリ優秀賞。宣伝会議講師。キャンプ好き。2M(メディア)なPRプランより生活者目線で理念を打ち出すブランディングを実施。三茶散歩コミュニティマネージャー。好きな言葉は「和して同ぜず」