シェア
朝になっていた。起きると母上がすぐ横にいた。ハンカチで目をぬぐっていた。 「冷雅……冷雅…
「冷雅?どういうことだ」 羅貴がまじめな声で言った。 「詳しい話は羅貴と朔隼に話しましょ…
紅夜は冷雅に無視をされて深く釘を心臓に打ち込まれたような感覚がした。 羅貴は椅子にゆ…
「……それは月影家が全滅したからです。天皇陛下の策略で」 羅貴はそれはさすがに予想して…
朔隼は戸の外で待っていた。 「朔隼。書類仕事に行きましょうか」 紅夜は暗い声で言った。…
ある仕事終わりの夕暮れ。 「紅夜」 朔隼に呼び止められた。 「どうしたの?」 紅夜はく…
朔隼は部屋の中でありとあらゆる部屋に続く盗聴管を聞いていた。羅貴の部屋から女の声がするこれは紅夜だ。朔隼は注意深く聞いていた。 「朔隼について教えてくださいませんか」 紅夜の声を拾ったとたん朔隼はクフッと笑った。やっと気づいた。遅いぐらいだ。ここから私への疑問が広がる。盗聴管を閉じた。 ふふっふふっ 自然と笑みがこぼれ落ちる。 「バカだな、君は。この作戦で殺されるとも知らずに」 次の日紅夜は少しよそよそしかった。しかしそれに気づかないふりをして普通に仕事をつ
朔隼は天皇のいる部屋に立っていた。薄暗く、照明はただ一つろうそくだけだ。 天皇は長椅子…
冷雅は一人、訓練所でサーベルをふるっていた。 あの……紅夜は……信じられない……なぜ…
紅夜は朔隼の部屋に走った。 「朔隼‼」 慌てて入るとそこには誰もいない。いや、寝台の…
紅夜が目の前で倒れた。 地面にぶつかるまで動けなかったのだ。あまりの事に硬直し、理解…
「私(わたくし)は……天皇家直属の護衛官の華族、月影家の一人娘なの」 ぼそりと紅夜が言っ…
最終回です! 全く読んでいない方はマガジンで一気見するのがおすすめです!冷雅と紅夜はどう…