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委員長小匙いっぱいいっぱい

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バザー運営の思い出
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本心とハードル

本心とハードル

バザー終了後、売れ残った品の処分方法や、次も使う備品をいかにわかりやすく保管するか、前年からの反省を生かし自分たちなりに翌年の委員へのわかりやすさをめいっぱい詰めて、ダンボール数箱に残した。

全てを幼稚園の保管場所に引き渡し、ゴミも片付けて、普段過ごしたホールのステージの端に物が無くなって、ああ終わったんだな、と実感した。

委員全体に感謝と今後の予定について連絡する。私は収支報告や翌年用引き継

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私とハードル

私とハードル

バザー当日。
生憎の予感のする空模様で、園庭を利用するコーナーのプランBへの変更が余儀なくされた。
これも雨だった場合のプランなんて前年資料には無くて、そもそも雨というシチュエーションがこれまで余り起こらなかったためかやはり情報に乏しく、数日前になって副委員長と雨だったらまずくない?との話し合いで急ぎで設えたプランBだった。

中庭には特大のブルーシートで屋根が作られ…というのも当日知った。情報無

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養生とハードル

養生とハードル

バザー前日は園内の各部屋に全てブルーシートをはり、販売する品を陳列し翌日のバザーの準備をほぼ全て整える。

このブルーシートが大変で、大きいのを各自好きに持っていくと足りなくなる枚数なので配分と足りない面積の他をどうするかということを頭に置いて動かねばならなかった。恐らく明確にこれを決め事にするのが難しかったからだと思うのだが、情報がとても少なかった。

前年度の委員長がそこに気付き写真での記録を

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数字とハードル

数字とハードル

数字が苦手なのは何度も公言しているのだが、バザーという『物を売る』『場所の準備をする』にどうしたって数字は付き物である。

物にバザー価格で値段をつける。
使う設備の明確な数と割り振りを決める。
売り場に立つ人数決めと割り振り。
限られた数しかない養生シートの割り振り検討。
少ない予算内での養生テープの発注数、発注先の検討。

などなど…

苦手だろうがなんだろうが次々と数えて決めてやっつけていく

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紙とハードル

紙とハードル

夏休みが終わると、バザー委員後半戦が始まる。
製作の1学期。
販売に向かう2学期である。

1学期に作った手作り品を管理しながら、ご家庭の不要な品を提供してもらいお求めやすい価格で販売するまでの作業とそれに付帯する諸々を2学期に行う。
提供品の回収、仕分け、価格設定、値札つけ。園内外に貼るポスターの作成、予告も兼ねたチラシの作成、バザー前日・当日の予定を綿密に詰めていくこと。

提供品に関しては割

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壁とハードル

壁とハードル

幼稚園の夏休みはバザーにとっても小休止である。ここには時系列に沿って書いているので9月まで特別な動きは無いのだが、この間に今回は番外編を書いておく。

夏休みに入る頃、当時借りていた部屋の更新時期が迫っていた。最初にそこに引っ越した時は学区のことを深く考えておらず市で決まっている区分けに従えば良いかなと思っていたのだが、改めて向き合ってみると学区の端オブ端(お向かいのアパートなら違う学校)、通学路

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ランチとハードル

クラス作成が終わった後は、夏休みの間に作成してもらう物を各保護者にお願いするくらいで表面上大きな動きは無い。
もちろん作成したものの管理と足りない部分を補う作業、委員長としては先の先まで見据えなければならない為、以降最後までの流れを念入りに確認するために何度もファイルを読み返す。

まだまだやる事はあるにせよ、夏休みが終わるまではバザーに関しては少し穏やかに過ごせそうだった。

クラス作成の数日後

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障子とハードル

クラスの保護者作成日は、地域の公民館などを事前に申し込むシステム。忙しい相棒と都合の合う午前の半日を借りた。

自分が完全におうち大好き人間なもので、公民館の部屋って意外と予約でいっぱいなんだという事をその時初めて知った。手芸サークル、踊りのサークル、幼児のママの会…、勝手に年配の方ばかりのイメージを抱いていた自分を少し恥ずかしく思った。みんな上手に安く楽しい時間を過ごしているんだなぁ。

そんな

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準備とハードル

こちらの準備が整っていようと整っていまいと、バサー委員の作業日程は決定している。最初の作業日までに自分が準備しておかなければならない事をリストアップし、残り日数を逆算しつつ納得いく形にしなければ。クラスの委員としてと共に委員長としての取り纏めも。もうファイルの情報を追いかけながら掴みきれていない部分は同時進行で。

園の保護者全体へ、材料提供協力のお願いのおたよりを発行する。書記が居るので、委員長

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どん底とハードル

バザーは秋の行事であるが、家庭の不用品を集めて売る作業だけでなく保護者が協力し合い実用小物や玩具などの手作りの品も販売するため、作業は春から入らないと間に合わなかった。

保護者の協力と言っても強制ではなく出来る形で協力していただける方に…なのであるが、方向性を定め保護者に説明をし材料を集め協力をお願いし各自要請もアリ公民館などを借りて集まって貰う事もアリという手順を踏みつつ1学期のうちに完成を目

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山とハードル

トートバッグにもりもりのハードルを、ファイルに認識するところからその年のゴールデンウィークは始まった。

闘うにはまず敵を知れ。
敵と呼ぶには悪役感無しではあるが、最終的にバザーを成功させる為にはひとつひとつ闘ってクリアしていくしかない。
経験値0からのスタート、むしろマイナスからと言ってもいい横の繋がりの無さ、ご厚意で前任者が園外での引き継ぎの機会を設けて下さるというので、副委員長と共に助けて貰

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藁とハードル

自分は人付き合いは苦手である、と思っている。
息子が幼稚園に入園してから、茶話会もランチ会も全てスルーしてきた。ママ友など要らぬ。きちんと挨拶出来てその場その場を笑顔でやり過ごせれば良い。
そんな考えだったし、今も根本にあるものは変わらない。

しかし年長さんになった年、事件は起こった。
それはクラス役員やバザー委員、行事のお手伝いなどの担当を決める保護者会。
事前にアンケートがあり、1度も経験が

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