【ビジネス書感想まとめ】コンサル一年目が学ぶことレビュー。初心者からベテランまで普遍的な必須スキル。
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今回の記事も自身のアウトプットという目的でのnoteです。
新入時からこれまでで150冊読んできた中から、メモをぱらぱら見返しながら書籍の紹介記事を書いてまいります。最近も読書が増えています。
本日は最近読んだ「コンサル一年目が学ぶこと」のレビューです。
タイトル帯に「究極のベーシックスキル」とあるように基本的かつ重要スキルを30個に絞って詳しく説明しています。
新入社員からベテランまで自然に身についてかなければならない技術をしっかり解説しており、かなり読みやすいです。
私がうまくまとめられないのが悔しいです。
こちらもAmazon Kindle Unlimitedで無料で閲覧できましたのでお勧めです。
コンサル一年目が学ぶこと 個人的評価:☆☆☆☆☆
本書は誰でも役に立つ、普遍的なビジネススキルを厳選して解説しています。ビジネス・コンサルタントは入社1年目から徹底的にビジネスの基礎を叩き込まれます。
本書では一流のコンサルタント会社を経て独立し様々な業界で活躍している方々に取材し、コンサルタント時代で学んだ中で今でも実践している外せないスキルを紹介します。厳選した30のスキルは、百戦錬磨のコンサル出身者が一過性ではなく15年、20年実践し続けている普遍的な仕事術です。
1.本書での基本的な考えかた
職業、業界を問わず、広く活躍できる普遍的な仕事力というものが存在する。それは15年、20年と生き続ける4つのスキルである。
(1)話す技術
コミュニケーションでのスキル。これは基礎中の基礎でありながら重要なポイントは「期待値」という概念である。
※「ファクトで話す」「結論から話す」など、ほかの本でも取り上げられている項目が多い。つまり、それだけ重要だということ。
(2)思考術
論理素行、仮説思考、問題解決といったコンサルティングスキル。基礎的な考え方と仕事での活かし方。
(3)デスクワーク技術
テクニック寄りの話。議事録・スライドの作り方、効率の良い勉強法、プロジェクト管理について。
(4)ビジネスマインド
プロフェッショナルとは何か。コミットメント、フォロワーシップの考え方について。
これらについて社会人一年目で学んだ時の基礎的なレベルから理解する。
本記事では1,2章の基本的かつ最重要な個所を押さえます。
2.話す技術
(1)ビジネスで最も大事なこと
相手(顧客、上司、等)の期待の中身を把握・理解し、相手の期待を超える成果を出し続けること。
このとき、方法は問わない。人の手を借りてでも顧客(クライアント)との約束を果たすことがコミットメント力である。
そのために仕事を受けるときの確認するべき4つのポイント
①仕事の背景と目的
②具体的な仕事の成果イメージ
③クオリティ(期待値)
④優先順位・緊急度
(2)結論から話す方法論PREP
・Point:結論
・Reason:理由付け
・Eaxmple:具体例
・Point:結論(繰り返し)
メリットは、物事がシンプルかつ明確になり、短い時間で相手に必要なことを伝えられる。取り繕うようなことを言うとよっぽど頭が悪く見える。
(3)世界の共通言語は英語ではなく論理(=ロジック)と数字
相手に話すファクト(=事実)は、経験談や気の利いた言葉ではなく、数字でものをいうのが最も効果的である。
感覚的に把握している問題を、実際に「数字」に落とし込み、「証拠」にすることで相手を納得させることができる。
新人はとくに論理を優先するべきである。論理さえ通っていれば上の立場の人間も耳を貸さざるを得ない。感情や熱意で説得しようとしても信頼されない。
(4)相手に理解してもらう話し方
ロジカルに話すだけでは、相手が肝心の内容を理解できているとは限らない。
説明の際には、自分が常識と思っていることでも相手は何も知らないという前提で考える。
相手が説明を理解していないサイン一覧
・こちらが次のスライドを説明しても、前のページ資料を見ている。
・「大体わかりました」などのあいまいな返事
・無言
3.思考術
(1)考え方を考えることが仕事の基本となる。
ゴールに対して、どのように考えたら答えが出るか。どのように仕事を進めると到達できるかという「アプローチ」「考え方」「段取り」を最初に考えるべきである。
そして、この事前段階で相手方と合意を得る。建築でいえば手順も含めた設計図と工程表を提示するのと同じです。
メリット
①作業の全体像が見え、完成までの道筋がわかる。
②関係者同士の合意形成により、後出しの要求などがなくなる。
③作業の難易度や負荷量の見積もりをできる。
(2)ロジックツリーを使いこなす
①これまでも、これからも時代に左右されない基礎的なスキルであり、一生使える。
②全体が俯瞰できる。思い付きの話ではなく、全体の中でどういう位置づけなのかを整理・視覚化されることで、何が大事なのか区別がつく。結果、枝葉末節の箇所について捨てる能力ができる。
☆鍛えるためには、自分ひとりでトレーニングには限界があり、適切な指導者や他者からのフィードバックが必要不可欠である。
(3)ビジネス能力を向上させるためには
情報には接するだけではなく、必ず常に考える(自分の意見を持つ)ことがビジネス能力向上には重要となる。
例)「新幹線のこだまの乗客が5年で7割増加した」という記事を見かけたとき、1分だけでも良いので「なぜ?」と考えましょう。
・なぜ、こだまなのか?
・なぜ7割も増えたのか?
自分の意見を持って初めて学びの機会となる。自身の結論と違えば勉強になりますし、自身の結論と同じでも「結論に至る考え方、観点」を新しく身に付けることができる。
これを繰り返すことでしか学ぶことはできない。
・雲雨傘
・仮説思考
※これらについては他の記事でも触れているので省略します。ですが、どの本を読んでいてもほぼ必ず出てくる箇所ですので、重要ポイントだと考えております。
4.まとめ
職業、業界を問わず、広く活躍できる普遍的な仕事力というものが存在する。それは15年、20年と生き続けるスキルである。
(1)話す技術
・ビジネスで最も大事なことは、相手の期待を超える成果を出し続けること。
・ファクト(=事実)は、数字でものをいうのが最も効果的である。
(2)思考術
・ゴールに対して、どのように仕事を進めると到達できるかという「アプローチ」「考え方」「段取り」を最初に考える。
・ビジネス能力を向上させるためには必ず常に考える(自分の意見を持つ)ことがビジネス能力向上には重要となる。
(3)デスクワーク技術
(4)ビジネスマインド
あとがきにも記載がありますが、本書でのスキルは「普遍的に生きるもの」という考えでまとめられています。
コンサルで活躍するためのスキルはマーケティングや競争戦略の基礎、経済学もありますが、本書を執筆する中で筆者らの話題に挙がらなかったようで重要なポイントから切り捨てたとのことです。
普遍的なスキルとして日々の仕事の中で学び、磨いていくべき項目として役立てていきましょう。
他のコンサル記事です。
以上