「うちの子、発達障害です!」が間違ってた話・「うちの子は発達障害じゃないです!」が間違ってた話
こんなご相談がよくあります。「うちの子、発達障害で不登校の中学3年生です、普通の高校進学は断念しました」
しかし詳しく聞いてみると、実際医者や公的な専門機関などに判定してもらったわけでもないのです。
まず、家庭内で発達障害を判断することは不可能
実は発達障害と言うのは、教師はじめ、専門家ですら、「はっきり断定できない、グレーゾーンです」と判断を曖昧にする場合が、ほとんどなんです。
様々な専門家がこの分野に参加してきました。教師はもちろんのこと、スクールカウンセラー、臨床心理士,医師(精神科医、小児科)など。
しかし発達障害に関しては客観的・数値的なものが存在しないので、どんな専門家でも経験が頼りなんです。
ましてや、親が本を読み聞きかじりの知識でご自分の子ども一人を見て、判断する事など難しいのです。
ご家庭で独断してしまうのは違うとお気づきいただけましたでしょうか?
今回は、家庭での発達障害についての判断が間違っていた例をお読みいただきたいです。
「うちの子、発達障害です!」が違った話
地方からご両親が上京してくださり、「うちの子、LDだと思います。地元、○○県で高校受験は全てダメでした。何とかしてください!」と相談に来られ、本人は1週間くらい体験に来ました。
確かに、英語のdogを覚えるのに丸1日かかり、翌日にはbogになってましたから、私たちはこれはまさしくLDかと思いました。
しかし数学や国語は普通レベルだったんです。
本人によく聞くと、英語の教師に中1の時さんざん意地悪され英語コンプレックスになってしまったことが英語苦手の原因だったと分かりました。
その後、英語をアルファベットからやり直し、都立新宿山吹高校を目指しましたが、不合格。
そして1年越しのリベンジの結果、中堅の私立高校(全日制)に合格しました!
高校卒業まで当会が個別指導し、無事卒業。大学は行かずに、専門学校とバイトで日々を充実させていました。しかしその後は連絡が途絶え、、、
7年前のことです。本人から、「東京に出張するので、先生会ってくれ」と連絡が来ました。
現在、彼は年商15億の会社を親から引き継ぎ、経営しています。
本当のLDの人が会社の経営なんてできるでしょうか?
「うちの子は、発達障害じゃないです!」が違った話
一方、親が子どもに対してうちの子は普通だ!と盲信する例もありました。
中学校3年間、不登校。原因は、普通の子より成績が劣っていることでした。
クラスメートからはいじめの対象となり,学校に行けなくなり、適応指導教室に通っていましたが、高校受験は失敗。
中卒で印刷工場で働くもクビになり、当会に相談に来ました。
体験で教室で勉強して1週間。
彼はわかったふりをするのが非常にうまかったんです。
おそらく、小さい頃から人より劣っており、いじめがあったんだなぁと感じました。性格も明るく、コミュニケーションもとれるし、メールもきちんと漢字交じりで返してくるから、最初のうちは普通の子として扱っていました。
しかし、数学で、小数と分数ができない。いや、それどころか11-9は3と言い、どんなにやっても11-9=2とならず。
では、メールの漢字交じりももしかしたら、、、、これは怪しい、と思い
漢字を書いてもらったら社会のことをネ会と書いてきたんです。
こりゃダメだ本物だ!と思い、親に連絡して、
普通の高校は無理、通信制高校で卒業するしかないと提案しましたが、
断固拒否。母親はハラハラと泣き、「うちの子のどこが知恵遅れなんですか?」
担当の先生から1つ1つ実例を挙げて説明させていただきましたが、母親は認めようとしないのです。
そこで、「お母さんが認めなければ、今後、障害手帳を持つ事ともできませんし、その後の就職もできませんよ。また、うちではこれ以上、高校受験対策で、授業料を頂くわけにはいきませんので!!」とキッパリと言いました。無駄に表現を飾るとまずいと思ったので。
最後の決め手は本人からの「先生のいうとおりだと思う。オレ、先生についていく」
結果、当会と業務提携している、通信制高校に入学して頂き、卒業までサポート。その間、東京都の障害手帳(愛の手帳)を取得し、卒業後は都の職業訓練校で学び、現在は大手、タイヤメーカで元気に勤務しています!
家庭内での独断で子どもさんの可能性を狭めないください
うちは医療機関ではありませんが、自称 or 公的に発達障害(注意欠陥、多動性障害 adhd,学習障害 LDなど多様です)と呼ばれている子達を数多く見てきました。
当会に来て頂ければ、発達障害か発達障害でないかという論点ではなく、普通の高校に通えるのか?合格したとして、卒業できるのか?という点をはっきり判断させて頂く事ができます。学力検査、作文、面接の成績・イベント参加での態度から私たちが判断します。
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