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新渡戸稲造の『武士道』を読んでみて思うこと

新渡戸稲造の『武士道』を人生で初めて読んでみました。今までも、人から薦められていた本ではあるのですが、40代終盤になって読んだのは、あまり学問的ではない本だと思っていたからです。ただ、読んでみると、非常に示唆に富む本だという感想を持ちました。

江戸時代は、そういう思想性で動いていたんだなということが、実体験として、読めましたし、テレビの年末の時代劇を見る目が変わったような気もしました。そういう武士道は、明治新政府の廃藩置県と廃刀令で、形式上は終わってしまったわけです。「切腹」というのが、かなり残酷で、かわいそうなような気がしました。そういうのを文章で見るにつけ、今(現代社会)は、随分良くなったし、まだまだ良くなるべきオモテとウラの社会課題が、日本には、山積していると思っています。「エコノミックアニマル」と外国からは、呼称されてしまう、経済での残酷さが残っているからです。新渡戸稲造の『武士道』は、外国(西洋哲学)の人物や書物や歴史を紹介するバランスが、福澤諭吉の『文明論之概略』より、短いし、自然で、うまいと思いました。何回も読んでみる価値はある本だと思いました。現代語訳も、すごくうまいんだと思いました。原書だとこんなにスラスラ読めないことでしょう。現代社会でも、各国の外国語に翻訳されている日本の紹介本が、『武士道』だけではきついと思いました。『武士道』は、主に、江戸時代の気風を紹介したもので、現代社会の日本では、通用しないキャラ設定だと思いました。テレビでタレントのヒロミさんが、言っていたのですが、「米大リーグの野球選手のイチローは、サムライみたいに米国人からは見えるらしいね」と言っていたのですが、まだ、新渡戸稲造の『武士道』では、日本の地位が向上しない原因になっているかもと思いましたね。各省庁のサブで分断されているオモテとウラの各社会制度が、欧米よりも悪いマニュアルのものが多いからです。

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