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野球強豪校でレギュラーになるために立てた計画とは?①

今回は、野球推薦で強豪校へ進学する子に向けて書きます。

あなたは、その高校でレギュラーになる確証はありますか?特待生として入学するのであればレギュラーの確立は高いでしょう。

でも、ほとんどの選手はそうではないでしょう。

息子も野球推薦での高校進学でした。
高校は甲子園の実績はもちろん、多くのプロ野球選手を輩出してる名門でした。

一応、スカウトという形で入学していましたが、レギュラーの確約は無いことは承知していました。
息子より高い評価の選手がたくさんいました。

しかも息子は外野手。バッテリー、内野手に比べ扱いは低いです。
代わりの選手もたくさんいます。
打てるピッチャーや内野手がチーム事情で押し出されてくるポジションが外野手です。

当時、僕は息子がレギュラーになる確率を上げてもらうためのアドバイスをしています。

結果、なんとか1年秋から3年生夏の引退まで、外野手のレギュラーになることができました。(2年夏はひと桁背番号もらいましたが、ケガで試合に出場せず。。)

今回は入学前編として、その時の経験を共有できたらと思います。
もちろん絶対にレギュラーになれると確証できるわけではありません。
それでも、何かしらお役に立てれば幸いです。

僕は、少年ソフトボール、少年野球の監督・ヘッドコーチを20年以上経験。少年少女ソフトボール指導者免許所持。
息子2人
長男→現在は引退。高校は、多くのプロ野球選手を輩出した名門校で1年秋から4番レギュラー。県ベスト4。
次男→中学硬式クラブチームに所属。2年時に投手として上級生のチームに帯同。全国大会ベスト8。全ての試合に先発登板。
息子を含め200名以上の指導経験があります。
僕の経験を通じて、野球に携わる方々へ何かお役に立てれば幸いです。


入学前の練習参加時に分析すべきこと

息子の中学時代、複数の高校から練習参加の要請が来ていました。
セレクションを兼ねているであろう要請もありましたが。

当時息子には、
練習参加した時に、君がどう感じたかが大切だよ
と伝えました。

※高校入学については別の記事にも書いていますのでご覧ください。

どう感じたか?の意味は

「練習に参加してみて、そこのレベルに
圧倒されたか、されなかったか」

ということです。
「もし圧倒されたのであれば、将来レギュラーを獲ることはほぼ不可能だよ」
と。
逆に「まあ、なんとかなるかなー」と思えたのであれば大丈夫です。
これが最初に感じるべき、分析すべき、メチャクチャ大切なことなんです。

練習参加時に圧倒されたらレギュラーは無理なのか

無理です。なぜなら
目の前の選手が入学後にリアルのライバルになるからです。
その選手たちからレギュラーを奪わなければならないからです。
「いやいや、上級生だから関係ないでしょ?」
といわれるかもしれませんが、違います。

高校の学年差は、中学よりもかなり小さい

甲子園で1年生の夏からレギュラーとして出場している選手をたまに見ます。
でも例えばこれが中学生や小学生でしたらどうでしょう。
中学1年生と3年生の同じ時期では体格、技術共に差がありますよね?
小学生ではなおさらです。

これは、成長期のピークによる違いです。
強豪校に入学する選手は、基本身体は大きいですよね。成長しきっている選手が多いのです。技術もです。

みんな一生懸命練習する

「誰よりも練習して追い抜けばいい。努力は嘘をつかない!」
などと、根拠の薄い精神論含みで主張する方もいます。

しかし、強豪校の選手は、みな同じように、血がにじむような練習をずーっと続けることができます。そのために入学しています、鬼メンタルです。
練習できる持久力もあります。

メンバー入りしている選手は試合カンでも経験値を上げていきます。試合があるから練習へのモチベーションも高いです。
レギュラーだった息子なんか夜23時までマシン打ってたくらいです。
試合に出ていない選手は不利です。

ですから、練習量での逆転は難しいんです。
みんな練習しますし、強豪校は環境も整っていますから。
自分は一生懸命に努力しているつもりでも、上の選手にとっては大した努力ではないのかも。

練習しない選手は、レギュラーをあきらめた選手だけです。

下級生も強力なライバルとなる

1年後には強豪校にふさわしい前途有望な1年生が入ってきます。確実に。
彼らも強力なライバルとなります。
で、もし実力が拮抗しているのであれば、チームは下級生を使います。当然です。

このように、中学3年生の練習参加の時点での分析がいかに大切であるかお判りいただけると思います。

レギュラーを獲る難しさ/ポジション別

投手

背番号1を貰えるのは、一人だけです。継投が最近の傾向であるとはいえ、ピッチャーというポジションは一人だけです。かなり狭き門です。
2番手、3番手くらいまでに入ることができれば、ベンチ入りはできます。
しかし、野球におけるピッチャーは大切ですから、高校としてもスカウトで重要視されるため、強力なライバルがいることを覚悟しましょう。

捕手

ポジションは1つだけです。
ブルペンキャッチャー含めて、ベンチ入りは3人です。
狭き門です。

内野手

内野のポジション数は4つだと思いますか?違います。
ショート/セカンドと、ファースト/サードは分けて考える必要があります。
ファースト/サードに来る選手は、打ちます。なんならホームラン打つ選手が守るポジションです。
クリーンナップの選手のためのポジションです。

打てて、ショート/セカンドを守れれば最高ですが、現実少ないですよね?
強豪校のノックを見ると、セカンドの人数が異様に多い光景を見たことありませんか?
内野のポジションは4つあるわけではありません。

外野手

打てるピッチャーや、先発ピッチャーの一時の交代枠としても使われます。
足が速いこと、打てること、肩が強いこと。
ピッチャーができればなおいいのですが、なかなか難しいですよね。。
外野のポジションも3つあると考えてはいけません。

高校1年生の秋季大会のメンバー入りが必須

以上を踏まえ、僕と息子がレギュラーを獲るために立てた計画は、
高校1年生の秋季大会のメンバーに入ること
としました。

高校2年生の春には有望な新入生が入学してきます。
それまでにはメンバー入り、もしくはレギュラーを獲り、実績を作ることが必須であると考えました。

そうしないと、高校3年の最期の夏のレギュラーにはなれていないでしょう。

そして、ここから息子がレギュラーになる作戦が始まりました。

この記事の内容を踏まえて、入学前と入学後に取ったレギュラー奪取計画はまた別の記事で。


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