とある10月10日晴れ(母の日記)

■■(※私の姉)すぎ来る
姉熱が下がったよう。
私はお腹がはって
体重も増えてどうなったのか?
夫は午後買い物をして
4時すぎ飲み会へ出る
それから〇〇と買い物をして△△(※私の兄)の
ところへ届ける
久しぶりに〇〇と2人でビールを飲んでゆっくり
ソラ 遠くにいっちゃって
虹の橋をこえて


 以上が、とある10月10日の母の日記だ。

 母の体調に異常がかなりみられる。本当に我慢して普通に生活を送り心配をかけないようにしていたのだ、と思う。

 この日は、姉の上の子が熱が下がった模様で、母は自分の体調のことよりも先に姉の上の子の心配をしていた。

 また、私の父が珍しく飲み会に行った日で、私と母2人でゆっくりとビールを飲んだと書かれていた。

 私の父は、恥ずかしいことだが私と同じく友人がいない。飲みに行く際も何かしらの営業で来る方々との付き合いしかなかった。

 そのため、滅多に夜に外へ行くこともなく家にいるため、リビングにいることが嫌で嫌で仕方がなかった私は、逃げるように自分の部屋に籠るか、当時は付き合いのあった友人の家に遊びに行っていた。

 前回書いたように、母を1人にしてしまっていた。

 だが、この日は父がいなかったことで、母と久しぶりにビールを飲むことができた。
 父は、ビールを飲むと怒る。酒を飲む場合は、焼酎かワインを飲めと言う人だ。

 しかし、私と母はビールと梅酒が特に好きだった。カルピスに梅酒を混ぜて飲むのがとても好きだった。
 そして、それにキャラメルコーンを合わせて食べていたことを思い出す。
 決して太っているわけではなかったが、身体によかったとは言い難い。

 10年以上も前の日記のため、今、noteに書きながら思い出してきたのだが、ビールを飲んだと書いている前に、母とスーパーに買い物に行き、私の兄に食べ物を届けている。
 おそらく、私と母はスーパーの寿司を買い、それをつまみながらビールを飲んだと思う。

 そして、スーパーの寿司の容器をハサミで細かく切りゴミ袋に捨てた。父にバレないように、だ。ビールの缶も隠したはずだ。

 父のほうが圧倒的に高い食事を摂っている日なのにも関わらず、私たちはバレないように必死だった。

 隠れて寿司という贅沢やビールを飲むなと言っているのに飲んだことを怒るというよりも、自分が仲間外れにされている感覚になることに怒るということを、私と母は身を持って感じていたからだ。

 人が不愉快になる言葉を言い傷つけ、人の話には耳を傾けず、過去に自分は凄かったと凄くもないのに語り始める。モテない男の典型だ。

 1度、父を嫌々飲み会の場へ迎えに行ったことがあるのだが、その場所にいた方々は父より立場の上の人のようだった。その方々に父がものすごくヘコへコしてニヤニヤしていて気持ち悪かったことを覚えている。

 そして、私の車に乗るといつもの高圧的な態度に戻る。そして、その方々の悪口を始める。自分が付き合ってやってるというような話しぶりで。

 私たちの前でも少し優しい一面があったり、ここまで威張っていなければ、家のために嫌な飲み会に付き合って頑張っているんだなと、感じることができたが、私にそのような感情は一切湧き上がってこなかった。

 長くなったが、ここまでの思いもあり、父がいない空間で母とビールを飲む時間は格別だった。

 もっともっとその回数を増やしたかった。

 今日も後悔ばかりだ。

 
 今日はもう少し続けたい。読んでくれている方がいらっしゃったら、本当にありがとうとお礼を言いたい。

 今日書いているうちに私も結局父と一緒だと思った。友人や仕事で繋がった方々との連絡も返さず、自分の中ですべて断ち切り、いつも1人で過ごしている。

 私は、父というより家のお金ではあるが育ててもらい、ここまで生きてこれた。

 それなのに、父の悪口を言っている。

 母の日記ということで、母のことをもっといっぱい書きたいのに父の悪口のほうが圧倒的に長い。

 私の個人的な判断だが、愛より憎しみのほうが強すぎると感じる。結局父と一緒だ。

 読んでいただいた方には、ありがとうございますと共に不快な気持ちを与えてしまっていたら本当に申し訳ございませんと伝えたいと思います。

 最後にいつも1人でいる僕が、やっと愚痴を吐けるところを見つけたので大目に見ていただけると幸いです。

 今日も本当に本当に本当に後悔ばかりだ。

 

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