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時は流れる。

今日は朝かなり朦朧としながら、いつも集団登校に平然と間に合わない娘と一緒に、徒歩五分とかからない小学校へ登校。

道すがら特に会話もなく、朝に弱い親子でぼさっと歩いていた。

「じゃっ」というあさっりした別れの挨拶をする娘に「じゃあな」と言ってコンビニに向かう。

朝の缶コーヒーを買って、高いタバコを買って、家に帰る。

来た道とは反対の道を通る。

なんとなく、ここ最近の習慣である。

娘が出て行くと、目が覚めてくる。

甘いコーヒーと高いタバコを喫む。

町内会のビラが溜まっている。

なんだ、地蔵盆が終わってもいろいろすることがあるじゃないか、とこぼしながら。

期日を過ぎたチラシなどを捨て、それでもまだたくさんあるチラシを、各組に配る。

あまり回覧するものを溜めるなと、近所の小うるさいおばちゃんに言われもするが、「家賃稼がないといけない、それより優先することはできない。」と言って、黙ってもらう。

今日はお昼をご馳走してもらった、僕を息子と呼んでくれる、ご近所さんと、居酒屋が昼間には定食屋になる所に連れて行ってもらった。

ガラガラっと戸を開けて店に入る。

「お客さ2名様ご入店!」と耳障りな大声の若い女の子。

続いて「せーの」と他の従業員に声かけ。

従業員全員で「いらっしゃいませー」うるさい。

最近この手の、いらっしゃいませに出会うことが多い。

目の前にいるのに、大声を出されると五月蝿い。

板場にいるものは声を出さないでもらいたい。

刺身など、生ものを取り扱っているのだから、唾が飛んでいるだろうと思う。

潔癖な人は行くのはよした方が良い。

帰りの同様の「せーの」に送られて店を出た。

近所の親父の家へ行って、少し頼まれごと、手すりを取り付けたりした。

高齢なのである。

帰ると、満腹になったせいか眠くなった。

横になりながら、腹に乗ってくる猫の寿限無が脇の下をモミモミしてくる。

母親の乳を出すのにすることを僕にしてくる。

毎度のことである。

ベッドで寝ないと呼びに来る。

割としつこい性質で、長く横に座って鳴くのである。

老猫であるが、可愛い声を懸命に出してせがんで来る。

僕は少し寝たようである。

寝ている間に娘は帰って来たようで、玄関が開かないのでご近所さんにランドセルを預けて、さっさと遊びに出かけたと、同居している母に聞いた。

娘のピアノレッスンがある。

覚えているのか不安だ。

少し早く帰って来てもらわないと行けない。

当然のように、言いつけている時間より少し遅れて帰って来た。

ピアノのことは覚えていたようである。

この辺の時間にルーズなのは、私に似たようである。

@ayumi884 であればこのようなことはない。

定刻15分前行動を厳しく躾けられてきたのである。

娘の場合は定刻15分後行動とでも言ったら良いかもしれない。

ピアノレッスンは定刻があるものの、人によって長くなったり、まぁ短くなることはないのだろうが、時間がまちまちなので、少し定刻より遅れて来てください、とのことなので、ルーズな親子にはちょうど良い。

あまり、小さい子供は他の生徒さんのレッスンを気遣うことはできないから、先生もそれで良いのだろうと、勝手に思っている。

娘のレッスンの間は、一緒にいて、娘の態度にヒヤヒヤするもの嫌だから、近所の喫茶店に行くことにしている。

以前は古道具屋で、あまりものを言わない爺さんが一人でやっていた。

小さい川に橋が架かっていて、そのすぐ横にある。

古道具屋の爺さんは橋の上から、下の川へ向けて、用を足していた。

川をトイレにしていたのである。

その古道具屋に一度は行ってみたかったが、ついに人が変わって、喫茶店になるまで入れなかった。

レッスンが終わって、小学生になるのに、自転車の前かごに座りたがる娘を乗せて、スーパーへ行って家に帰った。

道すがら、「俺はスーパーヒーロー変身する〜俺は戦う〜俺はスーパーヒーロー」とイヤホンもせず、歩きながら熱唱する若い男性がいた。

不思議と皆が避けて、避けながらも熱唱する彼を注視しているので、さながらオンステージのようだった。

帰って少し休憩して、ご飯を用意する。

料理中は @ayumi884 のラジオ配信を聞くか、特に何も聞かずにやることが多い。

今日ななぜだか、ニーナ・シモンの曲を聞いてみた所、これは良かった。

なんとなく料理する手が進むのである。

気分良くできた。

娘は少し食べるのが早くなったようである。

少しずつ変わって行く。

常に同じということはあり得ない。

少し大人に近づいて来たようである。

いやでもどうでも大人と言われるものにはなる。

時間にルーズなのも少し変わるかもしれない。

どう変わるかはわからないが。

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