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【回想】おなまえ積み木の誕生からこれまで

弊社の主力商品の『おなまえ積み木』
本格的なネット販売を開始してから5年ほど経ちました。
実はそのずっと前から存在している商品でした。
せっかくnoteを始めたので、ここに記録を残しておこうと思います。
後発の類似製品たちには負けないんだからね!

では、最初に完成したおなまえ積み木の写真が残っておりますので載せます。


初代 おなまえ積み木

あれ、現行のものと色が違う。
そうです、ここからプロダクトとして成立させるためにブラッシュアップに数年かけました。
つまり、『おなまえ積み木』は元々特注品として製作したものです。
私の知り合いから特別な出産祝いが欲しいという依頼を受け、フォントから制作し本気で作りました。
というか私はこれまで特注品の依頼を受けては本気モードで製作してきました。
当時は木工のことなんて右も左も知らない修行中の身分ですし、入社から会社倒産寸前だし手を抜く理由なんてありませんよね。
この積み木はその数ある特注品の中の一つです。

組み合わせによって様々な絵柄が作れるようにツートンカラーにしました。
素材を作るだけでめちゃ手間かかります。
ウォルナット、チェリー、メープル、木材の原価もめちゃ高いです。
いやー、無知って素晴らしい。
こんなに手の込んだ製品を作ってしまうんだから。
かしこい商売人なら絶対に作らない製品ですね。
今でも余計に手をかけちゃうクセは直りません。
知っているし、気付いちゃうから、お客様に黙って配慮しちゃいます。
2012年当時のブログ記事が残っていますのでよろしければご覧ください。

この後も特注品としていくつかこの仕様のものを作りましたが、とにかく忙しかったのでプロダクトには昇華していませんでした。
仕事がほしい状態って本当に忙しいんですよ。
仕事がないから暇なんだろうなぁと思われる方もいるかもしれませんが、本気で会社を再建しようとしているなら本当に忙しい。
仕事を作るための工程が山積みです。
従業員さんの労働を切らすわけにもいかないし、夜遅くまで私が事務作業をしている脇で兄がyoutube見てゲラゲラ笑っていたあの頃を思い出すとため息がでます。
後に代表を交代したので今は思い出話ですけどね。

そして2013年、新潟県上越市にて開催されたイベント出店にて妻と出会います。
その時の記事を載せます。

この記事に出てくる『うちからハシオキを買ってくれたお姉さん』というのが今の妻です。
このイベントに参加したのも本当に奇跡的で、滋賀県在住の妻が新潟のこのイベントに遊びに来ていたのもかなり稀。
その話はまた後日。
2015年に結婚し、業績良好だったリクルートをわざわざ辞めてもらい、私の一存で会社を手伝ってもらうことにしました。
理由は『こっちの方がきっと楽しいから。』そう思ったからです。
あとやっぱり、その才能を活かすならこっち!と思ったからです。

数年後には兄と代表権を交代し、本格的に会社を立て直し貧乏生活をすることで最短ルートで健康状態に戻していきました。
その最中で妻がうちの積み木を『minne』に載せてみたということで、想像以上の反応があり。
『あ!』『あーっ!!』とお互いにチャンスに気付きこのチャンスを逃さないようリサーチを重ね製品のブラッシュアップを図り、そこから5年間。現在も含め主力商品となりました。

今ではminne、creema、tanomake、ネットショップ本店にて販売していますが一番売り上げが大きいのはネットショップ本店です。
これは私たちの自慢。
だって、他とは違いほぼ無料のショッピングサイトですよ。
これから売り上げは減る予測をしていますが、1年間の販売数は平均すると4000セットほどです。
後発の類似商品を作っているいくつかの業者さんは、おそらくうちがminneに出店してランキング常連になり『売れているらしい。これならうちでも作れる!』という感じで始めたのだと思いますが、そもそものスタートが違います。
儲け度外視で本当に喜んでもらえるものを作りたくて作った製品です。
見た目が似ていても購入後の満足度は負けません。
ヒヤリング命デザイナー上がりの私という職人と、粘り強く広報の鬼である妻のタッグに加え、一緒に仕事をしてくれている優秀な方たち。
見た目はマネできてもマインドはなかなかマネ出来ないと思っています。

ずっと喜んでもらえているのは理由があります。
マーケティングも大切ですが、本当に喜んでもらえなければリピーターは付きません。
それは私が製品開発者であり職人だからというのが大きな理由です。
それに加えてマーケティングとマネジメントをしている妻。
鬼に金棒ですね。

おなまえ積み木がお客様に響く理由も綴りたいと思ったのですが、長文になってしまうので今日はここまで。

今回の記事で最後に言いたいのは『売れる商品づくり』みたいな浅い願望だとなかなか末永く愛される商品は生み出せないと思います。
深さが無いから、ご購入者の心に届きません。
積み木としての機能やギフトとしての感動は当然ですが、お子様が大きくなった後も飾り、親からの愛情を確かめるオブジェとして大切にし続けたくなる。
私なら親なき後も仏前に供えたいし、死んだら一緒に燃やしてくれって思いますよ。
そう思うと100年をイメージした製品です。
親の愛情は何才になっても無二だから。
ご購入後のずっと先のお客様の喜びまで考えて製品づくりをしています。
あぁ、お仏壇と似ているのかもしれない。
いや多分作っている立場としては同じです。
『木のものづくりを通じて感謝の思いをつなぐ』
私が決めたうちの理念ですから。

それではまた。


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