黄文葦

日本語と中国語で書くフリージャーナリスト、メルマガ「黄文葦の日中楽話」の発行人です。保…

黄文葦

日本語と中国語で書くフリージャーナリスト、メルマガ「黄文葦の日中楽話」の発行人です。保護猫のはちくんと一緒に暮らしています。 ★日本と中国、なんでも比べる ★日中理解とは何か考える日々

マガジン

  • 日中楽話

    ★日本と中国の間に立つ辺縁人による「黄文葦の日中楽話」 (2020年8月に創刊。2022年から毎月第1月曜日・第3月曜日に発行、月途中の登録でも、月内に発行されたメルマガがすべて届きます) 当方は日本で22年間暮らし、日本語と中国語両方で創作する在日中国人作家です。日本と中国の間に立ち、日本と中国を比較し、日中の「楽話(らくわ)」を評論し、精一杯面白くて役に立つ情報を提供してまいります。 なお、本メルマガの主なコーナーは「時評」「特集」「日中関係に注目」「時事ネタオピニオン」「中国人物」「香港通信」「日中の間に生きる」「愛読書」「新中国語」「中国に関する質問回答」「日中文化交差点」「古典の知恵」「日中料理」「日中ビジネス・文化情報」などがございます。

最近の記事

最新号の「文藝春秋」のコロナワクチンに関する記事。たいへん参考になった。 科学精神に基づいて、ワクチン副作用・後遺症を検証すべきだと思う。自分にも共感するところがある。

    • 今日は旧暦の大晦日

      • +2

        今朝の雪

        • ChatGPTと会話 人間とAIの協力と競争

          中国の友人に薦められて、ChatGPTを使ってみた。中国では簡単に使えない。中国のメディア関係者の友人たちは、海外にいて、このようなすぐに使えるツールを手に入れ、うまく活用できることをうらやましいと言っている。 現在AI人工知能がますます活発になってきました。今こそ、私たち人間にしかできないことは何かを考える時である。ChatGPTからみると、人間とAIの関係は協力と競争である。AIはすでに人間社会の活動を支援しつつある。一方、AIは多くの人々の仕事を奪うだろう。 Chat

        最新号の「文藝春秋」のコロナワクチンに関する記事。たいへん参考になった。 科学精神に基づいて、ワクチン副作用・後遺症を検証すべきだと思う。自分にも共感するところがある。

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        • 日中楽話
          1本

        記事

          医師と患者と薬

          「医師は目の前の患者の肉体なんてみていない。診察室でもカルテとパソコンの数値をひたすら眺め、統計の正規分布の両端だったら『異常です』なんで言っているんだから」 以上は新聞に載っている養老孟司さんの言葉である。私はたいへん共感を覚えた。 昨年4月、脳血管疾患を患ってから、よく患者と医者のことを考えるようになった。自分に相性がいい医者さんと薬に出会うことがどれだけ大事なのか、よくわかった。 現在、AI診断などもあり、機械で患者を診ることも増えてくるでしょう。患者の身体的

          医師と患者と薬

          働き方改革は上下関係の民主化から始まろう

           黄 文葦  日本の中古車販売会社BIGMOTORの自動車保険料不正請求疑惑が発覚した際、社長は1年分の報酬を返上し、副社長以下役職者の報酬を削減すると発表した。この会社の株式は社長父子だけのものであり、役員報酬の減額は社長の収入増にならないのか。減俸されて社長が辞任したとしても、親子の収入に大きな影響はない。保険金を得るために顧客の車を破壊するよ

          働き方改革は上下関係の民主化から始まろう

          非日常な入院生活を味わい リハビリを考える

          4月24日から脳血管の病気で、都立大塚病院で治療を受けた。5月16日脳内科専門医の先生から薦められて、体力を回復するために原宿リハビリテーション病院に転院した。以前、リハビリという言葉をあまり知らなかった。 今回、一か月入院したことで、リハビリにはこんなにニーズがあると驚いた。医療法人社団巨樹の会には27の系列病院がある。外観も内装もホテルと似ている。企業文化が優れている病院だと感じる。多くのところで、きれいな花が飾られている。新患者が来たら、院長先生が自ら挨拶に来られた

          非日常な入院生活を味わい リハビリを考える

          病気を治す過程でも自分探しの旅

          4月24日朝、なんだかイライラ、うつな気分になってしまった。シャワーを浴びてから、出勤しようと思っていた。 しかし、シャワー浴びる途中で、突然、眩暈に襲われた。右手が力を抜いたみたい。慌てて上下服を一枚ずつ着て、力がなくなり、床に座り込んだ… 携帯は浴室の外の洗面所にある。携帯を家族にかけようとしていたが、手が震えて、暗証番号を何回も間違えて、そして、その時か、携帯画面に「一時間後にかけ直し」と指示が出た。 その瞬間、絶望感を覚えた。携帯の過剰なセキュリティが、時には人を崖

          病気を治す過程でも自分探しの旅

          地震と感染症が自然との共存の仕方を教えてくれる

                                    黄 文葦 今日、3・11東日本大震災は12周年。この3年間、人々はコロナに注目し、地震などの自然災害に対して油断していたように思える。2年前、東日本大震災から10年目を迎えたが、政府が東日本大震災十周年追悼式を行った。しかし、この大きな自然災害が私たちにどのような教訓を与えたのか、深く議論されたことはなかったようだ。 当方は日本に来てから、人間と自然の関係について意識が変わった。特に3・11東日本大震災の後、自然に敬

          地震と感染症が自然との共存の仕方を教えてくれる

          秋の東尋坊に感動

                                   黄 文葦 今回は福井の旅。最初は東尋坊が目当てであった。三国の自然と伝統文化に魅了された。 知らない場所に行くと、まずは「取材」すること。駅前の観光案内所とか、観光協会とかに入って、資料を探し、人に聞く。ネットで調べるだけではなく、現地で観光スポット、名物、歴史文化の特徴などを把握すること。速やかに自分の旅のルートを決める。それはジャーナリストとしての一つの技だと自慢したい。 10月29日の朝、東京駅新幹線のひかり6

          秋の東尋坊に感動

          山形鶴岡漫遊記

                                      黄 文葦 日本の新幹線の名前は秀逸だ。東京と新潟を結ぶ新幹線の名は「とき311」。この春、蔓延防止対策が解除された初めての週末である3月26日の朝、東京駅で「とき311」に乗って新潟へ。途中停車駅は大宮のみであった。すこぶる快適。 20年前、大学の先生と一緒に新潟大学で開催される学会に参加するため、初めて乗った新幹線も新潟行きのものであった。新幹線の中、その先生は、「新潟は田中角栄の故郷なので、早い段階で東京と結

          山形鶴岡漫遊記

          台風の中、琵琶湖の旅

                                 黄 文葦 旅は非日常。台風の中の旅は、非日常の中の非日常。9月の三連休に琵琶湖の旅をした。ちょうど14号台風が列島を襲われる時期、出発する前に、ちょっと心配だったのが、実際に風も雨もなかった不思議な旅であった。琵琶湖の周辺で穏やかな時間を過ごした。 琵琶湖の周辺を散策し、意外にもガチョウたちを見つけた。人間に馴染んでいるようで、人間に接近しようとしている。こんな景色を見るのは久しぶりだ。子供の頃、毎日たくさんのガチョウに追

          台風の中、琵琶湖の旅

          日中楽話第87話【国葬から見る日本社会の「内巻現象」と政治家のリーダー像】

          第87話2022/10/3 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★「黄文葦の日中楽話」をご購読いただきまして、誠にありがとうございます! ~日本と中国、なんでも比べる~ ~日中理解とは何か考える日々~ ★日本と中国の間に立つ辺縁人による「黄文葦の日中楽話」 (2020年8月に創刊。2022年から毎月第1月曜日・第3月曜日に発行、月途中の登録でも、月内に発行されたメルマガがすべて届きます) 当方は日本で22年間暮らし、日本語と中国

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          日中楽話第87話【国葬から見る日本社会の「内巻現象」と政治家のリーダー像】

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          日中国交正常化50周年、日本人に言いたいこと

                                  黄 文葦 今年は日中国交正常化50周年。日中の政治関係はずっと不安定な状況である。それは言うまでもないこと。この二年間、コロナが日中間の民間交流にも大きな影響を及ぼしている。来年には本格的な交流の再開が望まれる。 日本人の中国に対する認識について、世論調査の結果、多くの日本人は中国に対して好意的な印象を持っていないようだが、それは客観的ではなく、むしろ一方的な調査である。信憑性が低いと思う。日本人の中国に対する認識は、世論調査

          日中国交正常化50周年、日本人に言いたいこと

          「陰翳礼讃」型都市づくりを

                                   黄 文葦  22年前、私は留学生として中国から日本にやってきた。以来、ずっと暮らしているが、日本の夜の明るさにはいまだになれない。中国人の家では部分照明で部屋がちょっと暗いのに対し、日本人の家では、部屋を全体照明にする。どうやら日中両国では「照明文化」が違うらしい。  この数年、エネルギー問題がますます深刻になり、電力需給逼迫警報とか、計画停電とか、以前には特別だったことが頻繁に発生してしまう可能性が出てきた。しかし、東京

          「陰翳礼讃」型都市づくりを

          日本と中国の間、ずっと共通のアイドルが存在している

                                   黄 文葦 フィギュアスケート日本代表の羽生選手は北京冬季オリンピックで最も人気のあるスターとなり、すべての中国人のアイドルであることは間違いないだろう。中国マスコミが毎日随時、羽生結弦ニュースを発している。 「羽生現象」から、日本と中国の間、ずっと共通のアイドルが存在していることを思い出した。彼らは日中理解と日中友好を築いてきた。 昔、俳優の高倉健さんが中国で大変人気を博した。中国女性のパートナーを求めることに影響を及ぼし

          日本と中国の間、ずっと共通のアイドルが存在している