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街とアート・十和田市現代美術館/青森・十和田の旅で

昨年(2022)秋のことになるのですが
初めて青森を訪れました。

十和田湖畔でのんびりし
青森の地酒や食を楽しむ。
主たる目的はこうでしたが
もう一つの楽しみが
この十和田市現代美術館を含めた
青森の美術館巡り。

今回はその十和田市現代美術館に
ついて書こうと思います。

その名の通り国内外の現代アートを
展示している美術館ですが
展示作品の素晴らしさは勿論のこと
私が最も興味を惹かれたのが
この美術館の佇まいでした。
(展示作品についても何れ書ければと思っています)

館内前の展示作品 フラワー・ホース(チェ・ジョンファ)

十和田市の中心
官庁街にある美術館。
市役所や税務署、図書館や消防署
そして住宅街。
地方のこじんまりとした市街地の中に
壁一面ガラスばりの複数の建物が現れます。

エントランス内から見た官庁通り
館内カフェからの眺め
館内展示作品、光の橋(アナ・ラウラ・アラエズ)から見た
官庁通り

このように作品展示スペースからも館外が見えます。
つまり、館外からも展示作品が見えます。
(全ての作品ではありません)

屋外展示作品・アッタ(椿 昇)と私(苦笑)

屋外展示作品も多く
美術館敷地内だけでなく
官庁通りを挟んだ向かい側にある
アート広場やその近隣にも多くの作品が展示されてます。

ゴースト/アンノウン・マス(インゲス・イデー)
と私(すいません)
ファット・ハウス(エルヴィン・ヴルム)
と私(ごめんなさい)

2008年に開館したこの美術館。
今年で15年の月日が経つわけですが
開館当初と現在、ここで日々暮らす人々とこの美術館との
関わりや感慨がどのような変化を辿っているのか
そのことに最も関心が湧きました。

アート広場沿いの水路

展示作品を鑑賞している時も
其々の作品から多くの刺激を受けたのですが、館内の展示スペースから街ゆく人や車などを眺めている時、また、上の画像にある水路脇のベンチに座り、この美術館を眺めている時が、一番インスパイアされた時間だったかもしれません。

最初は異質(非日常)なものだっただろう(想像です)
時が経つ程にそれらは気付かぬうちに
当たり前なもの(日常)に変わり
何れ特段気にも留めなくなる(想像です)

こうして館内外から街を
そしてこの美術館を眺めていると
たった数時間の滞在であるにも関わらず
この街にとってこの美術館が、横にある消防署と
何ら変わらぬ存在、既に同質の存在であるかのように
私には感じられたのでした。

美術館(中央棟)からの眺め(左端に消防署)

本当はこのまま十和田に滞在し
地元の人が集まっていそうな居酒屋か何かで、この町に暮らす人たちとこの美術館の関係をいろいろ知りたい!
という欲求が猛烈に湧き起こりましたが、青森市街に宿を手配済みだった為、今回は断念。

でも、私にとって再び訪れたい場所となりました。

次回はもっとゆっくりと
この街とこの美術館を堪能したいと思っています。

機会があれば皆さんも是非。

美術館から見た官庁通りとアート広場



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