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捨てたのはゴミじゃなく、あなたの心です。

小学生の時、4年間担任を受け持ってくれた先生が言っていた。

「ゴミをポイ捨てする人は、ゴミと一緒に綺麗な心を捨ててしまうんだよ。ゴミを拾う人は、ゴミと一緒に綺麗な心を養えるの」

もう20年以上経つけれど今だに覚えているし、すごく素敵な考え方だと思う。


手に持っていて邪魔になったとか、捨てるところがなかったとか、おそらくそんな理由で置き去りにされるものたち。そしてゴミになる。ポイ捨てしたゴミって、勝手に自然に還るわけじゃなし、消えて無くなることもない。捨てた人とは別の誰かが、代わりに処理してくれるのだ。

そこには小さな罪悪感があるのかもしれないし、全く何も思わないのかもしれない。どちらにせよ、ゴミと共に大切な心意気を捨てているのだ。キレイでクリーンな心を、少しづつ少しづつ失っていくのだ。

捨てる人にとってはなんてことない行為かもしれないけれど、大切なものも同時に失っているんだよ。


逆に、ゴミを拾って然るべきところに捨てる人は、キレイでクリーンな心をどんどん養える。善行がポイント制なら良いのにな、と思う。心やさしい人に幸あれ!とよく思う。ゴミを捨てたやつは拾って捨ててくれた人にタピオカくらい奢ってやれって言いたい気分だ。あとで酷めの捻挫でもしろ!


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「ゴミをポイ捨てする人は、ゴミと一緒に綺麗な心を捨ててしまうんだよ。ゴミを拾う人は、ゴミと一緒に綺麗な心を養えるの」

小学生だった私の心に、先生の言葉は深く深く刻まれ、20年以上経った今でも忘れられずにいる。ゴミをうっかり置き忘れてきたりしてしまうこともあるけれど、そういう時はちょっとそわそわして、別の誰かが捨てていったゴミを拾って失った心を取り戻そうとしたりなんかして。

善人ぶって世の中のためになるなら偽善だって良いもんだ。

サポートとても嬉しいです。凹んだ時や、人の幸せを素直に喜べない”ひねくれ期”に、心を丸くしてくれるようなものにあてさせていただきます。先日、ティラミスと珈琲を頂きました。なんだか少し、心が優しくなれた気がします。