6月はじめ

暑いけれどまだ気持ちがいいと思える日陰で受ける風を感じる季節。
今年はどれほど熱くなるんだろうと、どうしても思ってしまう東京。
川沿いで、夕方の風を受けるといつまでもこの季節が続けばいいのに、
思う一方で、もう梅雨は明日にも迫っていて、
夏までのカウントダウンが始まっていることに辟易とする。

春と夏が苦手で、秋と冬が好き。
冬から春に切り替わる時期が本当に苦手で、
それはなにか動き始める、ざわざわとした感じが子供のときから苦手だった。
夏が終わって涼しくなる秋、冬はいつも安定していて寒い中厚着をして寒がるのもどこか好きな感覚が定着していった。思えば私の季節の好き嫌いは1年周期の私の過ごし方が反映されていて、春から始まる変化を私は嫌いだと思うからだということにも気づいていた。

私自身は変わらないのに、
世の中の習慣に引っ張られる春が嫌いだ。

否応なく、雨の季節に引きずりこまれる梅雨が嫌いだ。

過ごせないほどの日差しと湿気を充満させ、
それに抗うように意味のわからないほど電車や施設に冷房を効かせて、
室内と室外での服装がよくわからなくなる夏が嫌いだ。

春と夏が嫌いなのは、本当にそれだけなんだ。

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