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贅沢な時間

一人で暮らしている中でのとても気に入っている時間。
湯船に浸かりながら本を読むこと。
それほど熱くないけれど、しっかり温まる温度のお湯をためて肩まで浸かる。
本を読む。音楽をかけてもいいけれど。
休みの日の夕方。いつもなら仕事をしているような時間からお風呂に入るのはとても贅沢だと思える。それから1時間、2時間と本を読む。体はふやけて、頭の中は冴えてくる。このアンバランスというか、身体をおいてけぼりにするような、でもそれがとても心地良いような感覚がたまらない。どんどん意識は本の中に入っていく。体は温まる。ちょっと冷めたお湯をまた温かくする。その間、ちょっと意識を戻す。汗がじんわりにじむ。12月の寒い中で汗をかかない毎日。彼女はお風呂でたっぷりと汗をかく。何回か、お湯を温めて本を読んでを繰り返して心も体も満足して、シャワーを浴びてその時間が終わる。

体の外側とは裏腹に内側の水分はすっかりと抜けてしまっていて口の中がかさかさするような感じで、水を飲みたくなるけれどしばらく我慢してほとばしる湯気が体から放出されきるまで柔軟をする。すっかり体をほぐしてやっと水分をとる。
水を飲んで、じわーっと体の内側に沁みるような感覚を楽しむ。

しばらくぼうっとして、お腹が減る。

今日は何を食べようか考える。そんな時間が贅沢だと感じる季節。

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