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人生を豊かにする中国古典の名言41

【今日の名言】

言うべきに匪ずんば言う勿れ、由うべきに匪ずんば語る勿れ
(読み:イうべきにアラずんばイうナカれ、シタガうべきにアラずんばカタるナカれ)

『詩経』小雅・賓之初筵篇

言わなくても良いことは言ってはならない、道理に合わないことであれば人と語ってはいけない、という意味。

お酒の席での振る舞いについて述べたものになります。

つまり、お酒の席だからといって余計なことを言ってはいけないし、道理に合わないような良くない話には参加してはいけない、ということですね。

口は災いの元ということです。


9月に入り、飲み会シーズンは落ち着いたころでしょうか。

私はお酒が飲めないので、飲み会に参加してもウーロン茶か緑茶しか飲まないのですが、お酒が飲める方は夏のビアガーデンなどを楽しまれたかもしれませんね。

お酒の席では無礼講ということで、いつもは口に出せないような話もざっくばらんにやり取りしやすいと思います。

お酒が回ってくると上機嫌になってきて、思わず愚痴や不満なんかも口を突いて出てしまうかもしれません。

しかし、そんなお酒の場だからこそ、発する言葉には注意せよ、というのが今回の言葉です。

いくら相手が「無礼講だから何でも言ってよ!」と言ってくれたとしても、本当の意味で無礼講であることは稀です。

あくまで相手も人間ですから、感情に任せてネガティブなことを話しすぎると、相手も辟易してしまいます。

人の口に戸は建てられないので、飲み会の席で軽い気持ちで口にした言葉でも、徐々に尾鰭がついて大きくなってしまうかもしれません。

誰かが聞いて嫌な気持ちになるようなことは、たとえお酒の席であっても言わないほうが良いでしょう。

どうしても愚痴を吐き出したい場合は、「人」ではなく「もの・こと」に対して発言するように心がけると比較的安全だと思います。

歴史上でもお酒で失敗した人はたくさんいるので、お酒は飲んでも飲まれないように気をつけて楽しみましょう。


それから、お酒が飲めない人にも優しく接していただけると嬉しいです。


今回の名言は以下の記事でも取り上げています。

皆さんの気づきや学びになれれば幸いです🍀

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