理系大学生が進路について考えてみる

僕は現在東京理科大学に通う二年生です。もうすぐ三年生になり、一年後には就活に向けESを書いたりインターンやセミナー等に参加するなど色々と動き出してる時期かと思います。経団連の就活ルールの廃止を受けたこともあり、企業や業界によってはさらに時期が早まることもあると思います。そうなってくると、そろそろ進路について考えておいた方がいいと思い、一度自分の考えを整理するために、記事を書いてみようと思います。この記事を書いている僕は理系大学生であり、研究開発や技術職と行った理系就職を希望しているということを踏まえてご覧ください。大学を卒業してからの進路としては、大手企業に就職、ベンチャー企業に就職、公務員として働く、日本の外部大学院に進学、海外の大学院に進学、内部の大学院に進学、といった選択肢が主にあると思います。他にもフリーランスやそもそも働かないなどの選択肢もありますが、今回は就職と大学院進学にフォーカスして書いていきたいと思います。まずは就職、進学で大きく分けて分析し、それぞれのメリットデメリットを書いてきます。

#1  就職 


メリット 早く社会に出られる 


デメリット 文系就職になりがち

#2  院進 


メリット 二年さらに遊べる(研究できる) 修士号取得 新卒給料が学部卒より高い 研究職につきやすい


デメリット 二年社会に出るのが遅れる 学費+生活費で数百万かかる(国立か私立か奨学金で変動) 

まあこんな感じですかね、もしすぐ働きたくて研究職はいいやって人は学部で出ていいと思うのですが、僕は研究職とか技術職につきたいのでそうなると院進なのかなと思います。お金についてですが、院進にはお金もかかるし当然二年働けないのでその分の給料ももらえないわけですが、院卒と学部卒での生涯年収のデータを見ると院卒の方が高いことが分かります(引用:内閣府のデータ)。なので2年遅れてしまっても結局院に行った方がお金はもらえる可能性が高く、お金に関してはあんまり気にす必要はないのかなあ、ということになります。ただ、院進者はそもそも高学歴である人が多く、それは各大学の院進学率を見れば明らかですので、このデータを見て、ただ院進すれば誰しも、と判断するのは早計ですが、まあお金に関してはこんな感じです。

大学で学部卒と院卒の人の就職先一覧をよく見せられることがあります。院卒の方が就職が良い(知ってる会社が多いという点でのみ評価)のかなという感じです。学部でも通信、大手メーカに入ってる人もいましたのでそっちに行ける人もいるみたいです。ただ技術部とか開発系じゃなくて営業とか経理で採用されてる人もいると思うのでそこはなんともいえないです。もっとリサーチが必要です。でも研究開発とかやりたいのであれば院に行った方が希望の所に入れる可能性は上がりますし、生涯年収的にも院の方がいい、さらに二年間好きなことに費やせる時間(もちろん研究も含め)も会社員より多いので、僕個人としては院に行く方が断然いいような気がします。文系学部を出ても理系就職は難しいですが理系学部から文系就職は可能です。希少性的に言っても理系は価値があり、客観的に見ても文系の人の方がコミュ力が高いのは明らかで、その中であえて理系を捨ててコミュ力おばけの早慶マーチの学生と戦うのは大変そうだなあと個人的には思います。また他の大学や学部にも差がありますが、理系の方が授業が大変です。もちろん好きで望んで入学してるので僕は全然いいです。理系きたけどやっぱ違うという人もたくさんいると思うので行きたい方へ行くのがいいと思うのですが、せっかく卒業が大変な理系に入ったのだから勿体無いような気もします。この記事は僕自身の進路について考えるためのノートという感じで書いてますが、理系にきたのであれば院進して専門的なスキルが必要な職に着くのがコスパいいんじゃないかと思います。

と、いうことで僕は大学院に進学することを選んだ訳なので、次に海外大学院、日本の外部大学院、内部大学院のうちどれに進学すべきかを考えて行きます。

まとめ

もし金銭的余裕があり少しでも理系就職の気があるなら院進すべき

#2 −1 海外大学院


メリット より幅広い価値観の人と出会える 英語能力アップ 研究レベルの高い環境 海外就職しやすい 修士から博士に行く人が多く博士に行くと場合によっては給料がもらえる(日本にもそういう制度はあるけど)


デメリット 日本にいられないので日本での就活が大変 日本に帰れない 生活が合わないとしんどい 入学に至るまでが日本の大学より準備が大変  情報が少ない 入試勉強の必要がある 落ちると困る

#2 −2 国内国立外部大学院
メリット 学費が下がる 教授に一人に対する生徒数が少ない 内部進学より研究室の選択肢が多い 在学大学より偏差値の高い大学に行けば就活も有利になりやすい 新しい人との出会い


デメリット 内部進学より研究室情報が得られにくい 研究テーマが学部と変わる 試験勉強をする必要有り 落ちると困る

#2 −3 内部大学院進学

メリット 推薦で行ける(自分の今の成績ならおそらく) 学部と合わせて3年同じテーマで研究できる 研究室情報が豊富 

デメリット 学費が高い(私立) 同じ環境で過ごすことになる

このような感じになりました。このようにデメリットメリットを書き出してみると俯瞰することができてやはりいいですね。研究についてですがもちろん大学によりけりですが海外大学の方が研究に対して学生に求められる物の質は高いと思います。アメリカ大学院などは様々な国から優秀な学生が集まり、ポストを求めてハングリーな印象があります。でも僕は日本の大学にいても自分次第で研究は頑張りたいだけ頑張れると思うし、僕の周りにもやる気のある学生はいるので、研究については別に日本でいいのかと思いました。海外に出れば多様な人との出会いがあり、日本で大学院生活を送るよりそれからの人生に与える影響は大きくなるとおもいます。これはすごく貴重なことだし、僕は留学経験もなく海外に住んだこともないので、当たり前のように日本で暮らし日本で死ぬ事を考えています。でもそれは選択の幅を大きく狭くしているのは間違い無いでしょう。自分にとって海外の方が幸福に暮らすことができる可能性もあるのに、それを潜在的に潰してしまっているのですから。就職で外資系もしくは海外支社のある企業に就職し海外転勤にならない限り、受動的に海外に出ることはこれからの人生でまず無いと思うので、その点からみると海外大学に進学するのはすごくいいとおもいます。しかし海外に出て日本に帰りたくなってもすぐに後戻りはできません。2年は向こうで嫌でも過ごさなくてはなりませんし、日本で就活するときにいちいち日本に戻ってくるのは難しいでしょう。ただWEB面接などもあり、企業も海外大学の学生を採用したい思いはあるので、なんとかなる気もします。あとはお金ですが、アメリカイギリスなどはすごく高いです。優秀なら免除される制度もありますが。その制度を受けらる自身は今の所ありません。北欧のノルウェーなどは学費が安く、無料の大学院もあるらしく生活費のみでいいので嬉しいですが、その分入るのもたいへんなのかなあ、という気もします。といった具合で、ここまでで海外大学院について考えてきましたが、海外に出るのはもちろん素晴らし経験になりますが、自分は日本の大学院に進むべきと判断しました。大学院ではなく、短期的なインターンなどで海外にはいってみることにします。

次に外部か内部かです。結論から言うと、もし自分の研究したいテーマが他大学にしかなく、どうしてもそこでないとできない研究がある以外は内部進学が圧倒的に良いとおもいました。例えば、僕の大学からだと、東大東工大の大学院を受験する人が多いです。それらの大学院に進学できれば理科大よりも就職で有利になることは、学部が理科大でも間違い無いと思います。ただ、理科大で入れない企業はほんの一部。本人次第ではありますが、ESや一時面接で大学名で足を切られるということはほとんどありません。もちろん理科大から合格者が出ていても割合では早慶東大あたりが多く、採用合格率をあげたいという方もいると思いますが、僕はそういった就活のために有利になるために大学院受験をするのは、コスパを考えるととても勿体無い気がします。
また他大学を受験するにあたり、不合格になり露頭に迷う可能性があるのと、研究室がブラックである(自分に合わない、思っていたのと違う)といったミスマッチの可能性が上がります。自分の通っている大学では学部時代から教授の授業を受けその教授の人柄や研究室の評判などは耳に入って来ます。外部受験でも研究室訪問や知人づてやSNSなど情報を手に入れる方法はあるので、頑張り次第でこれら二つの問題はクリアできると思いますが、やはり結構大変です。学費は50万円ほど高いことがありますが、論文を出すことで学費が半分もしくは全額免除になる奨学金制度や実験の成績のみで決まる実験TAに選ばれると年50万円が週に一度の拘束時間で得ることができ、学費を気にしているのであれば努力でなんとでもなると思います。これらのことから自分は内部に進学することが自分にとって一番いいと思いました。理科大は第一志望の早慶東工大に落ちて来る人が多く、落ちた大学に行きたい。という思いから大学院受験を志す人が多いです。自分も早稲田に落ち理科大に来たので、その思いはあり、他大を受験しようと迷いもあります。これからどうしても他大で研究したいとか、新しい人と出会いたいといった変化が無い限り、自分の考えが変わることは無いと思います。

今回の記事は読んでる人の得にはあまりならないと思いますが自分を分析し言葉に書き起こして考えるいい機会でした。




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