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ブランディングはマーケティングの1要素?

ブランディングとマーケティング。意外とこの2つが混同してしまうことがあるなーと思ったので、自分なりに「ここが違う!」と言う重要ポイントを整理しようと思いました!

以前勤めていた会社でマーケティングの勉強を数人のメンバーでしていたのですが、その時「ブランディングはマーケティングの一要素である」みたいな捉え方があったから、意外とこんがらがってしまう人がいるんじゃないか?と思ったからなんです。

とりあえず、辞書に書かれている定義はこんな感じですね。

ブランディング:
企業などが、自社製品や企業そのものの価値やイメージを高めようとすること。ブランド化。

マーケティング:
商品を大量かつ効率的に売るために行う、市場調査・広告宣伝・販売促進などの企業の諸活動。

ここで、なぜブランディングがマーケティングの一要素なのか?
と言うことなのですが・・・ブランドというのは、ビジネスにおいて消費者が受ける商品・企業の“イメージ”である、とも言われます。そのため、ブランドを作り上げるブランディングは、商品がどのように見えるか?企業がどのように見えるか?ということなので“イメージ戦略”とも言えると思います。なので、マーケティングの広告宣伝や販売促進にそのイメージ戦略を使うということから、ブランディングはマーケティングの一部分であり一要素である、と言う考え方ですね。

こう考えると、確かにブランディングはマーケティングの一要素。でも、ブランディング自体が話題になったり、重要視されることもあるわけで・・・

結局よくわからない!

という道を辿ってしまう。
そんな感じがあるかなと思いました。
で、私なりにこう分類してみたらどうか?こう考えてみたらいいんじゃないか?
と考えた内容が・・・

マーケティングは“外部要因”
ブランディングは“内部要因”

ということで、

マーケティングは、
マーケット・市場・買い手・他者・社会

ブランディングは、
ブランド・企業・売り手・自身・個人

というキーワードに分かれると思うのです。

で、

マーケティングは、社会の動き・潮流の中で、どのような市場があるか把握・分析し、どのような買い手によって、どのような理由で購買活動が行われているのか?ということを知ること。つまり、世の中の動きの中で、どのような他者がいるのか?を調査すること。

反対に、

ブランディングは、企業又は私がどのような強みや特性を持ち、売り手側としてどのようなモノやコトを提供したいと考えているか?つまり、個人として何がしたいのか?何が出来るのか?ということを理解し、それらを明確に表現し伝えること。

ということかなと。

だから、マーケティングはあくまで社会という“外側”を調査する事であって、広告とか販促のこととかを考える活動ではないと考える方がわかりやすいなと。同時に、ブランディングもまずは自分や会社が何が出来て、どんな強みを持っていて、どんなことが得意で不得意なのかという“内側”を理解することである。という理解でとどめておくことがわかりやすいかなと思うのです。

そこから、マーケティングによって社会や市場のこと、どんなことが求められていて、どんな潮流があるのか?ということを調査し、分かった上でブランディングによって自分の強みがどんな社会や市場に役立てられるのか?逆にどんなところでは役に立たないのか?ということを考え、マーケティングとブランディングの世界を掛け合わせるような流れがいいのではないかな?と思うのです。外部を知るだけでは意味がないし、内部を知るだけでも意味がない。だって「この市場これから求められそうだ、これチャンスだ!」って思っても、自分がその領域が嫌いだったら頑張れないし、やりたくないことをしてその市場に入っても幸せにはつながらないように思います。同時に、自分の強みや得意なことが分かっても、それが社会に求められていないとか必要とされない力だったら、宝の持ち腐れというか、せっかくの力を発揮する機会がないので、つらいだけに終わってしまう。だからマーケティングも必要だし、ブランディングも重要。その両輪によってでしか、2つの力は発揮されない。そんな感覚です。

だから、その2つを理解した上で自分達に何が出来るのかを考えるのが大切だと思います。そして外部と内部のIntersection(交差点)として発生するのが、広告であり、販売促進かな?思うのです。そう考えると、広告は売るための活動とか、販促は買ってもらうための工夫とかいうことではなくて、

広告=必要な人に届けるための活動
販売促進=自分・商品の強みを知ってもらうための活動

ということになると思うのです。

そう考えると、広告や販促も売りたいからやってるみたいな話じゃなくて、知って欲しいという欲求をもとに、みんなにアプローチしていると考えられる。知ってもらって、良いと思ったら是非買ってね!みたいなものだと思えば悪くない。だけど、やりすぎやしつこさは要注意、って感じですかね。そして、良ければ買ってね?っていう程よい感じなのが、クラウドファンディングな気がします。

ブランディングとマーケティング、2つはそんな関係かなーと整理して、おしまいです。

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