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日本骨髄バンクを介して患者さんに骨髄提供しました。 私は採取まで不安で不安で仕方なかっ…

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日本骨髄バンクを介して患者さんに骨髄提供しました。 私は採取まで不安で不安で仕方なかったので、これから採取を控えている方の不安を少しでも解消できるようなことを書いていきたいと思います。

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骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話 1

私が骨髄バンクのドナー登録者数を増やしたいと考えた理由 『骨髄バンクに登録したんだけど、実際に適合通知が来て戸惑っている。』という方。 同じ状況の人って周りにいなくて、提供までの間にいろいろ湧き上がる不安をこぼしたいけど相手がいない。 私もそんなひとりでした。 ここに私個人の体験談を書いていくことで、誰かの不安が少し落ち着いたり、いざその日をイメージしやすくなってもらえたら嬉しく思います。 骨髄バンクってなに? という方は、まず日本骨髄バンク公式サイトをご覧になっていた

    • 骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話14

      退院は10時。 朝起きて、患者さんのことを考えていました。 私の造血幹細胞が入ったことで身体にどんな反応が起きているのか、いま苦しいのだろうか。 どうか、「異物だ」と反応しないで。 どうか、生着してほしい。 ずっとつないでいた点滴を外し、最後の血圧測定、採血をしました。 身体を拭き、傷口を消毒して透明フィルムを貼ってもらいました。 自然に剥がれるまでそのままにしておけば良いので、退院後の傷の処置は必要ありません。 着替えて荷物をまとめ、病棟を出るとコーディネーターさんが

      • 骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話13

        入院3日目 痛かったのは、 提供の傷のせいじゃなかった! 骨髄バンクを介して骨髄提供するため、全身麻酔で骨髄採取をした翌朝です。 血圧測定、血液検査を済ませて朝食です。 久しぶりの食事なので、おかゆや柔らかく調理された消化に良さそうなものでした。 まだ点滴と尿道カテーテル、心電図のコード、フットポンプはついていて、食べにくいことこの上なしです。 朝食後に主治医の診察を受け、問題ないとのことで、看護師さんに点滴以外の装着品を外してもらいました。 そこで思いもよらないこと

        • 骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話12

          入院2日目 痛かったのは、骨髄採取でできた傷のせいじゃなかった。 本当の理由は次回。 骨髄採取当日は、8:30に手術着を着て病室で待ちました。 昨夜24時以降、絶飲食です。 (タイミング悪く月経と被っていたので、本当は手術着の下は何も着用しないのですが、後ほど使用予定でもあるので昨日売店で購入した紙おむつを着用しています。) 担当看護師さんと一緒に手術室に歩いて向かいます。 手術室では、本人確認をしてすぐに自分で手術台に乗りました。 ドキドキです。怖くなってきました。

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        骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話 1

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話11

          骨髄バンクを介して骨髄提供するために、私はついに入院をしました。 入院1日目の 採取前日は、自由にゆっくり過ごす。 家族を送り出し、荷物をチェックし病院へ向かいます。 といってもそんなに揃えるものはなく、一泊旅行より少なかったです。 お化粧はしないし、入院着はレンタルするので、帰りは着てきた服を着るつもりで下着類だけ準備しました。 子どもの靴下の繕い(ダーニングという技法で、その頃ちょっとハマってたんです。)に使うものと、読みたかった本は持っていって正解だったなぁと思った

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話11

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話10

          骨髄バンク 『ドナーの健康が優先』 という姿勢 骨髄バンクを介して骨髄提供の準備を進めていた私。 2回に分けて自分の血液を採っておき、骨髄採取後の貧血予防対策もできたのであとは、入院を待つのみです。 入院前日には新型コロナのPCR検査をするために病院へ行きました。 結果はその日のうちに出て、コーディネーターさんから明日予定通り入院になると聞いた時は心の底からホッとして、今まで健康に気をつけた日々が報われた気持ちでした。これで患者さんに骨髄を渡せる。すごく嬉しくてやる気満々

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話10

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話9

          ・骨髄バンクのドナーの通院・入院費は誰が払う? ・移植前の患者さんのこと 骨髄バンクを介して骨髄を提供する準備を進める私。 骨髄採取前に、自分の血液をあらかじめ採っておくことになっていました。 骨髄採取では、たくさんの血液の細胞を失うことになり、貧血のおそれがあるため、採取の時に自己輸血するわけです。 骨髄採取予定量に応じて必要な血液量を1回又は2回に分けて採血します。(1回に200〜400ml) これはすぐ終わるのですが、朝イチに予約して終わり次第働くぞ、とすると貧

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話9

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話8

          ⇧子どもが骨髄採取の様子を想像で描いてくれました。 全身麻酔が怖かった理由 骨髄バンクを介して骨髄提供する準備を進めていた私。 骨髄採取は全身麻酔下で行います。 安全のためいちばん良いのだそうです。 ただリスクがあるため、麻酔科医からの説明を聴き、わからないことは質問して不安を解消する日というのが設けられています。 術前検査の翌々週でした。 私が全身麻酔でとてもとても恐ろしく思っていたことがありました。 それは、『手術後は起こして意識を取り戻したことを確認してから、人

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話8

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話7

          術前検査の内容とコーディネーターさんが心強い話 骨髄ドナーに選ばれて、最終的に提供の意思を書面で表した翌日、私は『術前検査』を行いました。 私の場合は最終同意前の検査と実際に採取する病院を違うところにしてくれと言われていました。 初めての病院はドキドキしてしまうのでコーディネーターさんと玄関で待ち合わせです。 コーディネーターさんの存在は、私にとって安心で頼れる、心強いものでした。 小さな不安や質問が浮かんでも、すぐに専用電話で繋がれるし、今回も何種類かある検査ごとの待

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話7

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話6

          骨髄提供のための入院中、子どもをどうするかであたふたした話 骨髄バンクから適合通知が送られてきてすぐに考えたことは、子どもの預け先でした。 私はパート主婦をしていて、子どもは当時小学校低学年。 入院までの検査などはシフトがない日にするとしても、もし私がドナーに決まって入院するとしたら… それって3泊4日のうち土日を挟むように希望を出せるのだろうか。 学校の敷地内で放課後の預かり保育はある。でもそれだと18時までにお迎えに行く必要があり、夫はその時間に帰れないだろうなぁと

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話6

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話5

          ドナーになることが決まった話と、最終同意書に書かれている内容 骨髄バンクから適合通知が届き、提供の意思を示し、確認検査を終えて、1ヶ月程はコーディネーターさんから連絡がありませんでした。 選ばれなかったのかなぁ、何人かドナーの候補がいる場合は全員の検査結果が揃うのを待って患者さん側が決めると聞いたよなぁ、と、毎日そのことが気になりながらも待つしかありません。 ある日ドナーに選定されたとの電話がかかってきて、後日郵送で書類が届きました。 どうして自分に決まったのか、同時に

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話5

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話4

          骨髄バンクのコーディネーターさんの話と、ドナーの提供方法には2種類ある話 骨髄バンクに登録していて、ついに適合通知を受け取った私はアンケート用紙を返送し、提供する意思を示しました。 数日後、『コーディネーターさん』から電話がかかってきました。 コーディネート専用の携帯電話があるということで、コーディネート中はこれが連絡手段です。 これから毎回の検査等に付き添ってくださるということでした。 まずは『確認検査』の予約をするために、アンケートで通院可能の印をつけた病院の中から

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話4

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話3

          いざ適合通知が来たら、その後の流れ ある日携帯電話にショートメッセージが届きました。 骨髄バンクからです。 患者さんと私の白血球の型が適合したというものでした。 ドナー候補者となったわけです。 登録してから4年くらい経っていました。 最初は驚いて『お〜ついに来たかぁ!』 と興奮!緊張!不安! そして誰かの役に立てるかもしれないチャンスをもらったのだなぁ、と思いました。 数日後、オレンジ色の封筒が郵送で届いていました。 適合通知やドナー候補者が読む冊子、アンケート用紙等が

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話3

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話2

          私が骨髄バンクにドナー登録をすることになったきっかけと、ドナーになったことを家族に話しておくことの大切さ 骨髄バンクに登録するのって、勇気がいると思います。 前から献血はしていて、献血ルームに骨髄バンクのポスターが貼ってあるのを見かけることもありました。 少し気にはなっていましたが、よくわからなかったので自分から行動することはありませんでした。 ある時、子どもが2歳くらいの時です。 近くのショッピングモールで『ドナー登録会』が行われているところに出合ったんです。 そこで

          骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話2