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骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話11

骨髄バンクを介して骨髄提供するために、私はついに入院をしました。

入院1日目の
採取前日は、自由にゆっくり過ごす。

家族を送り出し、荷物をチェックし病院へ向かいます。
といってもそんなに揃えるものはなく、一泊旅行より少なかったです。
お化粧はしないし、入院着はレンタルするので、帰りは着てきた服を着るつもりで下着類だけ準備しました。
子どもの靴下の繕い(ダーニングという技法で、その頃ちょっとハマってたんです。)に使うものと、読みたかった本は持っていって正解だったなぁと思った持ちものでした。

入院手続きまでコーディネーターさんがついていてくださいましたが、コロナ禍で付き添いや面会はできなかったので、ここからはひとりです。

お別れ前に支度金5000円を受け取りました。
これはあくまでドナーの入院において何かと入り用でしょうから、というためのお金です。提供の報酬ではありません。
こちらも余りましたので骨髄バンクに寄付をしました。

病室ではまずその日担当の看護師さんからご挨拶がありました
その後も交代の度に『今から担当します〇〇です。』と声をかけてくださいました。
早速、採血と血圧測定をしました。

それが済むと薬剤師さんによる薬についての説明がありました。
入院前から鉄剤の処方がありましたのでその残量の確認と、採取後痛みが強ければ痛み止めを増やせますから遠慮なく言ってくださいということでした。

それから麻酔科の先生、主治医の先生と訪問が続きました。

あとは自由時間です。
シャワーは予約制でひとり30分間使えます。
時間までは病棟内を探検したり食事のメニュー表を見たり、シャワーの後は子どもの靴下を修繕したり、読書をしました。
Wi-Fiのパスワードを教えてもらいましたが、動画の視聴は遠慮してくれという意味だと読みとれる説明書きが添えてあったので、やめておきました。

その日は義父に子どもをお願いしていました。
学校から帰って来る時間に我が家に来てもらって、おやつや宿題の見守りと、習い事に送ってもらいました。
お迎えや夜ご飯は夫が早退してやってくれました。

私は心穏やかで、早めに就寝しました。
翌日は朝から骨髄採取です。

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