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骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話6

骨髄提供のための入院中、子どもをどうするかであたふたした話

骨髄バンクから適合通知が送られてきてすぐに考えたことは、子どもの預け先でした。

私はパート主婦をしていて、子どもは当時小学校低学年。
入院までの検査などはシフトがない日にするとしても、もし私がドナーに決まって入院するとしたら…
それって3泊4日のうち土日を挟むように希望を出せるのだろうか。

学校の敷地内で放課後の預かり保育はある。でもそれだと18時までにお迎えに行く必要があり、夫はその時間に帰れないだろうなぁとか。
おじいちゃんが近くに住んではいるけど、高齢で大変だろうし何日も連続は難しいかも。

学校のあと習い事に行くときにいつも自転車で付き添っているのをひとりで行かせるのはまだ心配過ぎる。
それに雨が降ったらどうしよう…
考えだしたらきりがありません。

そこで、公的なサービスを調べることから始めました。
すると、使えそうなサポートがあることがわかりました。

近くの保育園が拠点で、登録されているボランティアさんがこちらのニーズに合わせたお世話をしてくれるというものです。

たとえは我が家の場合、放課後の預かり保育が終わる時間に学校に迎えに行ってもらい、しばらく(親の帰宅まで)家で見守りをお願いする、などが考えられます。
習い事の送迎までは無理だろうかなぁ、と思いながら問い合わせの電話をすると、まずは顔合わせをして練習しましょう、となりました。

ただでさえ知らない人と一緒に学校から帰ったり、親のいない家でしばらく過ごすなんて子どもにとっては不安があります。
拠点の保育園に一度出向いてボランティアさんと会ってみましょう、と予約を取ろうとしたのですが、なかなか空きがありません。
顔合わせだけではなく、何度か会って慣らしたり実際に学校に迎えに行くシミュレーションを私も付き添いながらしてみよう、と計画していたのですが。

その話を進める頃にはもう入院のだいたいの時期もわかっていたので、(適合通知から採取までの期間は4ヶ月でした。)とても間に合わないなと思い断念しました。
良いと思ったのになぁ。

有料ベビーシッターみたいなものも並行して探しましたが不慣れでなかなかうまくいかず。

結局夫が有給を使ったり、在宅勤務や早退をしてくれることになりました。
夫の帰宅が遅いときは義父が来てくれたり、習い事に送ってくれました。
そして運良くたまたま入院日のうち1日だけ休日が含まれていたりして、周りのみんなと運のおかげでなんとかなりました。

私だけが頭の中でいろいろ考えて、探して、シミュレーションしていたんですけど、結局シンプルに家族のお世話になったという話でした。

ドナーの休業補償を導入している企業や公欠を導入している学校さえ少ないのに、ドナーの家族の休業補償なんて考えられてもいないんだろうなぁ。

その代わり自治体からの助成金はしっかりと我が家と私の職場にも、満額いただきました。
そのおかげもあってか、勤務先には特に嫌な顔されませんでした。
入院中にシフトの変更を少ししただけですしね。
何より前々から話していたのが良かったと思います。

我が家では入院の間自炊ができなかったりしていつもより少し出費は増えましたが、助成金が余ったので骨髄バンク等に寄付をしました。
ただ、翌年からずっと『もっと寄付してください』の封書が届くことに辟易しています。
そういうことはできる時に自らやりますので、もうやめてほしいです。
最後は関係ない話でした。失礼しました。


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