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骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話 1

私が骨髄バンクのドナー登録者数を増やしたいと考えた理由

『骨髄バンクに登録したんだけど、実際に適合通知が来て戸惑っている。』という方。
同じ状況の人って周りにいなくて、提供までの間にいろいろ湧き上がる不安をこぼしたいけど相手がいない。
私もそんなひとりでした。

ここに私個人の体験談を書いていくことで、誰かの不安が少し落ち着いたり、いざその日をイメージしやすくなってもらえたら嬉しく思います。

骨髄バンクってなに?
という方は、まず日本骨髄バンク公式サイトをご覧になっていただくことをおすすめします。
とてもわかりやすくまとめられていますよ。

私が骨髄バンクについて発信しているのには、きっかけがあります。
それは、私は患者さんが必要とする充分な量の骨髄を提供できなかったのではないかと考えたからです。
もっとたくさんの方が登録してくだされば、他の人がドナーとなり、より多くの骨髄を提供でき、もっと治療がうまくいったかもしれない。そう思いました。

患者さんが必要とする骨髄量の目安は、患者さんの体重1キロあたり15ミリリットルとされています。
例えば50キロの患者さんには750ミリリットルの骨髄液を提供できると、治療効果を得られる可能性が高くなるということです。

骨髄バンクでは、ドナーの健康を損なわない範囲で採取骨髄量の上限を決めています。
それを決めるために、ドナーの性別、体重と血液検査で調べたヘモグロビン濃度の値により求める式があるんです。

例えば私は女性でヘモグロビン値12.5g/dl未満でしたので、ドナー体重1キロあたり12ミリリットルと決められていて、53キロだった私は636ミリリットルが上限で、患者さんがもしそれ以上に必要だとしても上限を守って提供することになるのです。

その説明の時、医師が私に示した資料に患者さんの体重がメモしてあるのが見えて、きっと足りないなと思いました。
患者さんの情報や治療の中身は教えてもらえないので、真実はわかりませんけれど。

これは男性であったり、体重が重かったり、ヘモグロビン値が高いともちろん上限も増えるわけです。
たまたま採血した日が月経中だったせいでヘモグロビン値が低かったのかなぁと、そんな日に検査した自分を後で呪いました。
その後も何度か血液検査はするのですが、最初の低い値がずっと採用され、ヘモグロビン値は上書きされることはありませんでした。

骨髄バンクはドナーの健康を損なってまで採取しません。
とてもドナーにとっての安全が考えられているのをひしひしと感じました。
でもそれが、私には苦しかったのです。

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