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骨髄バンクに登録していた私が骨髄提供した話2


私が骨髄バンクにドナー登録をすることになったきっかけと、ドナーになったことを家族に話しておくことの大切さ

骨髄バンクに登録するのって、勇気がいると思います。

前から献血はしていて、献血ルームに骨髄バンクのポスターが貼ってあるのを見かけることもありました。
少し気にはなっていましたが、よくわからなかったので自分から行動することはありませんでした。

ある時、子どもが2歳くらいの時です。
近くのショッピングモールで『ドナー登録会』が行われているところに出合ったんです。
そこでドナー登録の説明員さんという方からお話を聴き、そのまま登録することにしたんです。
何がきっかけになるかわかりませんね。

そこでは腕から2ミリリットルの採血をして白血球の型を調べ、後日その情報は患者さんから検索をかけられると説明を受けました。

骨髄移植というのは、白血病などの血液の病気を持つ患者さんに、健康な方から血液を造る細胞『造血幹細胞ぞうけつかんさいぼう』を提供していただき、点滴のように身体に入れるという方法で移植をするものです。

他の人の細胞を自分の身体の一部として受け入れていく必要があり、なるべく拒絶反応が起こらないよう、型がぴったり合う人を探す必要があるから、たくさんのドナーさんが必要になるんですね。

兄弟姉妹では四分の一の確率、血縁関係にない他人になると数百から数万分の一の確率だと言われています。

登録したその日に、配偶者である夫に話して理解を求めました。
自分の両親にはまだ話しませんでした。
夫はあっさり賛成してくれて、『僕も気になってた〜』と後日登録していました。

この『登録後は家族に知らせたり、理解を求めること。』
これが実は大切です。
ドナー候補となり、最終的にドナーに選ばれると家族を交えて『最終同意書』にサインをする必要があるんです。

私の友人は、登録してすぐにはご家族に知らせず、適合通知が届いて初めてそのことを話したのでひどく驚かれ、ご両親から大反対を受けたことで提供を断念したのです。

友人はとても残念がって、『もう少しゆっくり丁寧に説明したらわかってもらえたかもしれないけれど、私を心配する気持ちが拒否反応を起こしていて、全く聞く耳を持ってもらえなかった。時間が足りなかった。』と言っていました。


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