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弥生朔日大吉日 “ツナグ”倭姫命様 ことの葉綴り一〇五三

草木弥生月一日は、一粒万倍日+大安

おはようございます。三月一日!
草木が生い茂る季節から「草木弥生月」そこから、三月を「弥生」と呼ぶようになったそうです。
「草木萌え動く」と、大地や木々の枝から、芽が出てくる季節。生命を感じられるころですね。

そして三月一日(水)は吉祥日!
六曜は、「大安吉日」万事に良い大吉日。何事も成功する。婚礼に良いとされます。移転、建築、旅行、新規事業の開始など、すべてのことに終日吉日。
十二直は、物事の善悪が定まる「さだん」婚礼、引越し、種まき、開店開業などに吉。
二十八宿は「しん」物の仕入れ、お祝い事、旅行、婚礼や縁談、設備の工事に吉。
そして、一粒の種から万倍の稲穂が実るという「|一粒万倍日」。吉日と重なることで効果が倍になるので「大安+一粒万倍日」で、大大吉日です。
何かを新たにスタートするのに最高の吉日。
ご神事やお参りによい吉日「神吉日」もと、ぜひ、今日は、お参り、お財布新調、家計にまつわること、旅行、やりたいことを始めるなど、ぜひ、何かアクション起こしてみては?


春の訪れ「東大寺」のお水取り

奈良県の「東大寺」さんでは、早春の風物詩「お水取り」行事が3月1日~14日(11日、12日除く)でとりおこなわれます。
これは二月堂のご本尊「十一面観世音菩薩」(観音)さまにお供えされる、若狭井わかさいという井戸からくみ上げる「お香水こうずい」を、ご本尊の観音さまにお供えをし、天災・疫病を取り除き、人々の健康、幸福を願う行事。大きな松明をつかい、この落ちる火の粉を浴びると無病息災で過ごせるといわれます。
奈良時代にはじまり令和5年で、1272回と、1200年も続いています。素晴らしいですね。
 

 
倭姫命さま のし袋とのし鰒(あわび)


 
前回、私もまだ訪れていない倭姫命さまの「伝承地」の三重県鳥羽市「国崎(くざき)」をご紹介しました。
こちらで、伝説の海女さん、お弁さんと出会い、
 
この「熨斗鰒(のしあわび)」や、ご祝儀袋こと「のし袋」の起源となったと紹介しました。
これをもう少し詳しくご紹介すると。
のし袋だからのし。
のしって何?って思いますよね。
 
 こののし袋をご覧ください。



この右上の紅白の折り紙のようなもの。上が少し広く下が狭くなり、中央に補足長い茶色い短冊みたいなのがあり、それを紅白の紙で包んでいますよね。この茶色い短冊っぽいのが「熨斗(のし)」なのです!!
 
倭姫命さまが、潜女もぐりめお弁さんと出会われて、天照大御神さまへのご神饌として、鰒「熨斗鰒(のしあわび)を定められました。
海女さんたちが捕った鰒を、薄く長くむき干して乾燥させます。それが「熨斗(のし)」

『図解 伊勢神宮』神宮司庁 編・著(小学館)より


 

 
かつては、のし袋には、本物ののし鰒が使われていたのですって!
 
「熨斗鰒」は、伊勢の神宮のご神事でも、もっとも大切な「三節祭」(神嘗祭、月次祭)にお供えされる、特上で目出度く非常に重要なご神饌なのです。
それにちなみ、おめでたいお祝いのときに、貴重なものを大切な人に贈る……それが「熨斗袋」になっって、今は、本物の「熨斗鰒」ではなくなりましたが、「のし袋」は、今も、お祝いのときに贈るご祝儀袋をして、みんなが使っていますね。
 
倭姫命さまのお定めになったもの、実はこんな身近に今も“繋がっている”のですね。
ぜひ、今度、ご祝儀袋(のし袋)をお祝いで使用されるとき、じっくり「熨斗(のし)」をご覧になってみてくださいね。
 
倭姫命さまの物語をずっと綴っていて、ずっと根底に流れるものがあるなと気づいたことがあります。
それは、「ツナグ」です。
分離・分断・孤立ではなく、「ツナグ」
次回、そんなところを綴ってみたいと思います。
 
では皆さん、弥生お朔日の吉祥日、楽しくお過ごしくださいね。



 
―次回へ

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