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山登り参拝「神前神社」お参りしてほしい倭姫命ご巡幸地巡り 二見浦編3 ことの葉綴り一〇四四

鶏とやにつく 一粒万倍日

おはようございます。出張もありしばし更新できずでした。そして一月も残り二日。
厳しい寒さが続いていますが、季節の七十二候では、「鶏とやにつく」。
春の兆しを感じた鶏が、鳥小屋に入り卵を産むということで、鶏が冬の終わりを告げるという意味です。
凍てつくような寒さの中でも、新たな卵や、何かが産まれてくる……季節でも、人生においても春が待ち遠しいですね。

一月三十日(月)の暦は、六曜は「先負せんぶ」で午後が吉。万事に平静を心がけ控えめにして吉。十二直の「とず」は、すべて閉じ込める日。お金を納めたり、壁や穴のふすまの穴を防ぐのによし。二十八宿は「ひつ」で、祭祀、お参り、建築工事の開始、不動産の取得によしとされる日。
そして、一粒の種が万倍に実るとされる吉祥日の「一粒万倍日」。お参り、婚礼、引越し、開店開業、何かを新しくスタートするのにいい日。さらにご神事やお参りにいい「神吉日かみよしにち」です。

一月三十一日(火)の暦は、六曜は「仏滅」。十二直は、万物を建て生じる日の「たて」で、物事を始めるのに良い日。神仏へのお参り、祭祀、婚礼、開店開業、引越し、旅行、服の新調も吉。二十八宿は「」で、お稽古始め、仕事始めに佳き日。


山登り?! 神前こうざき神社さん

天照大御神さまを伊勢の神宮にお祀りされた倭姫命やまとひめのみことさまのご巡幸地の中から、「ぜひ、お参りしてほしい」お宮を、エリア別でご紹介する続き。
二見浦編の+αでご紹介したいのは……。

伊勢の神宮の外宮(豊受大神宮)や内宮(皇大神宮)にお参りされた方は、豊かな自然の中でも、参道が整えられているのを感じられますよね。
スーツやワンピースなど正装でお参りできますよね。

今回、ご紹介するのは神宮125社でかなりの難関とされる、「神前こうざき神社」(皇大神宮摂社)さんです。
住所は、伊勢市二見浦松下

二見浦の神前岬のある、小井戸口山こいどぐちやまの山頂にご鎮座しています。
もともとは、海岸の近くにご鎮座していたそうですが、浸水などがあり、社地がなくなったことにより山の頂にお遷りになりました。


荒崎から神前(こうざき)へ

倭姫命さまが、御塩浜から船で五十鈴川の入江に辿りつかれたとき、河口の神、佐美川日子が出迎えて、「神社」を定めたあと、荒崎姫も迎えに出られます。
名前を「皇大神御前の荒崎」と答えられたので、倭姫命は「皇大神の御幸の御前荒しとは畏れ多い」と、仰って、荒崎の荒を、﨑を前に変えて「神前こうざき社」と定められたのです。
ご祭神は、荒前比売命あらさきひめのみことで海岸守護の神さま。
一説には、瀬織津姫の妹神とされます。

同座されているのを「許母利こもり神社」さん。ご祭神は、粟嶋神御魂あわしまのかみのみたま
荒前あらさき神社」さん。ご祭神は、荒前比売神あらさきひめのみことさまです。




登ってみないと

何より、神宮の神社には珍しい、山道を登っていかなければいけません。
けっこう勾配のある石段260段ですし、足元も滑りやすいです。体力も必要です(苦笑)し、山の入り口もわかりづらいですし、服装もハイキングや山登り仕様が必須です(^^)
けれど、倭姫命さまの長きにわたるご巡幸に比べたら……です。
登ってみないとお参りできないご神域。
人生もそう。
体験しないと味わえないんですもんね。

一歩、一歩、足元を確かめながら、山道の石段を登りきった山頂のご神域を、味わってほしいな~と、思うのであります(笑)
もちろん、お参り後の下りも、一歩一歩、足元きをつけてくださいね。

神社で神さまにお参りすることは、参道を進みながら、一歩一歩、自分自身の内面、心の奥底と向き合い対峙することでもありますよね。
そして、ご神前で手を合わせて祈る……それは、私たち自身の中に在る神聖さに”触れる”つながることのようにも思います。

倭姫命さまのご巡幸地巡りでは、まだまだ、皆さんに知ってほしい、お参りしてほしい神社がたくさんあります。
次は、伊勢市内にご鎮座する、あまり知られていないけど、めっちゃ素敵な神社さん編をと思っています。
毎日更新ではありませんが、宜しくお願いします。
今週も皆さん、お元気でありますように!!



―次回へ

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