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福を分け与える福男さん 小正月までの和の幸せ招き③ ことの葉綴り一〇三六

人に幸せを授ける「福男」さん

おはようございます。一月十日(火)。十日戎で、西宮神社さんでは、早朝から「開門神事福男選び」が3年ぶりに開催されで、今年の福男(女)さん、3人(一番福、二番福、三番福)が決定されたようですね。
かつての福男さんがお話されていましたが、福男に選ばれて、“宝くじがあたったり、いいことがある”ということではなく、「人々に福を授けたり分け与えることができる人」という意味だそうです。
なんか、素敵ですよね~。
自分に「欲しい、欲しい」という「我欲」ではなく、「人に福や運を分け与える」そうした心が、さらに福がましていきそうですね。
今年の福男さん。3人、皆さん、いい笑顔で写真が出て、一番福の大学生は、「関わる方に福を与えられるような生活を送りたい。やはり健康腱や体に気を付けて暮らしたい」と話されていました。

さて、小正月(一月十五日)までの幸せ招き、ちょっとずつの更新になっております。(ペコリ)

一月十日は、季節では、七十二候の「泉水温しみずあたたかをふくむ」で、厳しい寒さの中でも、筒の中では凍っていた泉(地下の水)が動き始めるころ、といわれます。春を待ち望みつつですね。

一月十一日(水)鏡開き+金運招来己巳の日

そして、一月十一日(水)は、「鏡開き」
これは、お正月に歳神様にお供えをしていた鏡餅を降ろしてきて、お雑煮やお汁粉に入れて頂いて、幸せに生きる力を授けていただく行事。
関西では、小正月の一月十五日に行います。

すでに鏡餅は、歳神様の力が宿っているので、包丁など刃物を使うのは縁起が悪いということから、手や木槌をつかって、小さく割ることを、縁起のよい言葉で「鏡開き」となったそうですよ。

小豆でお汁粉、甘みもあり体も温まりいいですね。

そして、今年初めの「己巳つちのとみの日」で、金運・財運の幸運日。
巳(み)ことへびは、脱皮を繰り返し長寿で、特に白へびさんは、弁財天さんのおつかいで金運に結び付くとされ、中でも60日に一度の「己巳つちのとみの日」は、特に吉日。
御近くの弁財天さんへのお参りいかがでしょう。

六曜は「先勝せんしょう」で午前が吉。急ぐことで幸を勝ち取る日。十二直は「さだん」で、物事の善悪が定まる日。種まき、建築、開店開業、、婚礼に吉。二十八宿は「しん」も、婚礼などのお祝いごと、地鎮祭などの建築ごと、祭祀、お参りに吉。
そして、ご神事やお参り、ご先祖供養によし「神吉日」と、天が母の様に慈しむ「母倉日」もです。


一月十二日(木)の暦は、六曜は「友引」で朝と夕が吉。何ごとも勝ち負けのない日。
十二直は「とる」で執り行う日。いろいろなことを裁決する日。祭祀、お参り、婚姻、種まき、建築、お祝い事にもよしの日。二十八宿は「かく」は、衣服の新調、旅行、建築、改修、結婚に吉。「神吉日」と、天が母の様に慈しむ「母倉日」も重なります。

一月十三日(金)は、六曜は「先負せんぶ」で午後が吉。平静を心がけて過ごすとよいとされる日。十二直は「やぶる」で物事を突破する日。人の説得にいい日。二十八宿は「こう」で、結納や婚礼、種まき、裁縫、物の購入にいい日。

一月十四日(土)は、六曜は仏滅。十二直は「あやぶ」で、物事を危惧する日。何ごとも控えめにしていい日。でも婚礼などお祝い事は吉。二十八宿は「てい」でこちらも婚礼に吉。開店開業、新規のことにも吉。

そして、一月十五日(日)が、小正月です!!


―次回へ。

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