読書記録/自分なりの65点暮らしを見つける
今回はこちらの本を読みました。
「ラクに楽しく過ごすための 65点の暮らし方。」
著者:ハギヤマジュンコ
本屋でたまたま見つけた本。
65点ってどんな感じなんだろう?と気になったことが、手に取ったキッカケでした。
表紙も文字は多めですが、スッキリしている印象で、個人的には表紙もおしゃれだなと思っています。
65点という基準
タイトルにもある「65点」
この本のキーワードでもあります。
この65点にはハギヤマさんのある思いが詰まっていました。
自他ともに認める「超ズボラ」のわたし。
特に家事という家事が嫌いで、典型的に主婦に向かないタイプです。
先ほどの文章は序盤に載っているのですが、すごく良いと思いませんか?
よし!やろう!
そう思って初めても、必ず波はあります。
波が来て、1日でも出来ない日があったとしたら、わたしの場合はこうなります。
「もういいや。どうせ出来ないしやめちゃおう」
ズボラなくせに無駄に完璧主義のあるわたし。
ちょっとでも出来ないと、イライラが募ってしまうのです。
やるからにはちゃんとやりたい。
そう思って全力投球してしまいます。
でもそれだと毎日は続かないんですよね。
それも頭では分かっているんです。
なので、この65点という基準。
すごくいいなと思いました。
ただ、この65点。
人によって違うし、ずっと同じ65点の基準じゃなくても良い。
これがまた気を楽にしてくれます。
例えば、子ども達の成長過程によって、生活スタイルも変わってきます。
生活スタイルが変わっていくのに、ずっと同じ基準の65点。
そうしてしまうと、合わなくなってきます。
なので、そのときそのときの自分の生活スタイルに合わせた65点を決める。
自分が心地よく暮らせる基準を見つけ、そこを65点とする。
序盤から「これいい!」とひき込まれた本でした。
65点の暮らしをするために
まずはなぜ65点なのか。
そのことを書いてあったあとは、項目ごとにハギヤマさんが実践されている65点を目指す暮らしのことが書かれています。
・掃除のこと
・片付けのこと
・料理のこと
・子どものこと
・自分のこと
全体的に読んで思ったこと。
この感想があっているのか分かりませんが。笑
他の掃除や片付けの本よりもだいぶ緩めに書いてあるな、と率直に思いました。
でも、ズボラだけど整理整頓に興味がある。
ズボラだけどゆるミニマリストを目指したい。
そんな風に思っているわたしにはピッタリでした。
この緩い感じが気持ちを楽にさせてくれるし、やってみようかなという気にさせてくれる。
65点という数字が本のなかに顕著に表れているなと思いました。
なかでも個人的に印象深かったのは「自分のこと」の項目。
そのなかの1つのことがズドーンと響きました。
それは「早起きはやめる」ということ。
世の中が提唱することよりも、自分のスタイルに合ったものを選ぶ
わたしは早起きが超絶苦手です。
「朝活」が良い!と提唱されていた世の中。
朝活なんて出来ませんでした。
どうしても起きられない。
起きて活動したとすると、お昼ごろにはエンジンが切れてしまう。
結局「朝活」が出来ず、ダメじゃん…と思っていました。
これは若いときからずっとそう。
両親や妹は早起きできるのに、わたしは出来ない。
起こされても起きない。
学生の頃は、母親に布団を引きはがされて起こされていました。
それでもなんとかギリギリ起きる程度。
子どもが生まれてからはそうもいかなくなり、起きようと思えば起きれるようにはなりました。
でも、起きないでいいなら起きたくない。笑
寝れるなら寝ていたい。
今でもそう思っていますし、休みの日の起床時間は遅いです。
ハギヤマさんも同じタイプのようで、できるだけ睡眠時間を確保したいそうです。
そんなハギヤマさんも「朝活」をしている時期もあったそうで。
でも、結局は朝からクタクタになり、今では家族3人で朝ご飯を食べることが出来たらOK!という基準で生活しています。
いいですよね。
この緩さがたまらない。
我が家の場合、娘はとにかくよく寝ます。
でも朝はとても苦手。
わたしはもともと夜型体質だったので、夜は起きていられるのですが、朝がとにかく弱い。
息子に関しては「寝る」という行為が嫌いな人なので、基本的にショートスリーパーです。
最近やっと、朝ゆっくりと起きてくるようにはなりましたが。
朝起きる時間は3人ともバラバラ。
これは休日もそう。
なので、我が家の場合は、夜ごはんは必ず3人で食べるので、それで良しと思うことにしました。
だいぶ緩いな。笑
でも、この緩さが「自分らしい暮らし」をやっていくための秘訣なのかなと、この本を読んで思ったので、固くなりすぎず65点という基準を意識してやっていこうと思っています。
年齢とともに変わっていった感覚を認める
そしてもうひとつ。
「自分のこと」の項目のなかに、「服はワンサイズ上げる」とありました。
昔は見栄を張ってジャストサイズの服を着ていたというハギヤマさん。
ですが、40歳を超えたころ、ジャストサイズの服を着ていて動きにくさにストレスを感じるようになったそう。
そのことにイライラを募らせていたそうですが、あるとき、それは勝手に自分が背負い込んでいるいらないストレスだと気付き、ワンサイズ上の服を着るようになったそうです。
これ、めっちゃ分かる。
それこそわたしも、子どもが生まれる前まではヒールやブーツばかり履き、Vネックの服装が好きで、ピッタリサイズの服を着て、ショートパンツ、ミニスカート(当時流行っていた)ばかり履いていました。
ですが、子どもが生まれてからはやはり動きやすさ重視になってしまうので、どうしても好きだった服装や靴を封印することになります。
それが当初は嫌で嫌でたまらなかったのですが、ここ数年、なんとわたし、スニーカーを履くようになりました。
子ども達は中1と中3。
別に子ども達に服装や靴を合わせる必要はない年齢ではないです。
ですが、スニーカーを履いている。
そして上は緩めのニットばかり。
ズボンはスキニーのデニムや緩めのジーンズ。
昔の服装や靴とはもう真逆のスタイル。
子ども達が大きくなって、自分が好きな服装や靴が履ける!
そう思っていたのですが、実際に好きな服や靴を履いていても違和感が生じてきたのです。
そして、自然とお店で見る洋服も変わってきていたことに気付きました。
昔はちょっとしたブランドの服。
でも今は、ユニクロ、GU大好き。
そして一番の大きな変化。
自分のなかでは「スニーカーだけは絶対履かない」と思っていたのですが、今やスニーカーが基本スタイルになっている。
自分が一番驚いています。笑
でも、スニーカーもおしゃれなんですよね。
そして何より履いていてラク!
なんでこのラクさに気付かなかったのか。
今はそう思っています。
見栄を張らず無理をやめる。
気付かないうちに「見栄」となっていた服装や靴という自分のスタイル。
でも、自分の感覚に正直になると、年齢や時代とともに変わっていって当たり前なんですよね。
以前までは、感覚がだいぶ変わったなぁ・・・となんとなく落ち込む気持ちもあったのですが、これはこれで今のわたしだ!と思えるようになりました。
自分なりの65点暮らしをしよう
さまざまなSNSを見ていると、素敵な暮らしをされている様子がたくさん掲載されています。
そんな投稿を見て、いいな、うらやましいな。
そう思うこともありました。
でも、自分には出来ない。
なんであんな暮らしが維持できるんだろう?
そんな風に、少し僻みに近い感情もありました。
でもハギヤマさんの本のなかには、良い点ばかりではなく、ありのままが綴られています。
出版用の撮影後の自宅の様子を写真が載っていましたが、それはもう親近感を覚えます。
冒頭にこのように書いてありましたが、まさにこれ。
SNSのキラキラした世界ばかりではない現実を、ハギヤマさんは正直に書いてくださっている。
ハギヤマさんのこの思いが伝わる一冊になっている。
そう思える本でした。
今日も読んでくださり、ありがとうございました!
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