見出し画像

和歌・春の雪

「霞立ち木の芽もはるの雪降れば花なき里も花ぞ散りける」

古今和歌集・紀貫之

 

立春を過ぎて、
霞が立ち
春の雪が降った。


まだまだ厳しい寒さがつづくけれど、
木の芽が確実にふくらんできている。


春がもうすぐそこまで近付いているのだ。


まだ花の咲かない里に、
雪の花が舞い散っているよ。


雪よ、もっと降れ。


百花繚乱の季節を前に、
雪の花でこの世界を真っ白に染めて
春のおとずれを祝福してくれよ。


*


和歌ではよく、
雪を花に見立てられます。

また雪をあらわす言葉に
「六花(りっか)」という言葉もあります。

雪の結晶が六角形であることから
名付けられた言葉です❄

美しい純白の花ですね。

今日は雪が降りました。

みなさんお気をつけて、
安全に過ごしてくださいね(*^^*)

この記事が参加している募集

#古典がすき

3,984件

#今日の短歌

39,120件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?