藤崎殊海(Kotomi Fujisaki)

ずーっと名古屋在住のアラフォー。配偶者あり子供2人。新米管理職。アートのためなら国内ど…

藤崎殊海(Kotomi Fujisaki)

ずーっと名古屋在住のアラフォー。配偶者あり子供2人。新米管理職。アートのためなら国内どこへでも。読みたい本が本棚に入りきらず雪崩寸前。休日はブックカフェにいたい。なるべく美味しいものを食べたい。絶賛フェミニズム勉強中。なくせ全ての分断と差別。ハイボールは私の血液。

最近の記事

「FIRE BIRTH」齋藤勇介個展(市民ギャラリー矢田)

ナゴヤドーム前矢田駅からほぼ直結、図書館などと複合した建物の中にある施設。 中日ドラゴンズの選手たちの顔写真や、ドアラの活躍シーンなどのパネルを右に左に見つめながら、出口までの延々続く通路をこれでもかと進んだ先に、ようやく外に出たと思いきや今度はどんだけ上るの?というエスカレーターがそびえてるので「駅直結」という言葉のイメージよりは歩かないと着かない。 バンテリンドームやイオンモールも直結してるので、土日祝日は通路が混む。 でも市民ギャラリーは大体空いてる。 駅は利用したこ

    • ハイボールな日々。

      こんにちは。 明るい時間の酒が一番美味いの会、自称会長です。 昼間、いや、朝から飲める。飲めてしまう。 明るい空を見つめながらアルコールを摂取する爽快感ったらない。 昔の夫からは「意味がわからない」と言われていた。お酒、そもそも美味しいか?飲むとしても夜でしょ。昼間飲むなんておかしいよ。 そんな彼も私との結婚生活を過ごすにつれ、じわじわ影響されたのかハイボールをちょっとずつ飲むようになってきた。進化…奴は進化している!(高橋涼介風で>分からない人は気にしない)。 進化したお

      • 雪解けした夏の日。

        買い物してくる、と街へ出かけた夫が夕方帰ってきたので「なんか良いもの買えた?」と聞く。 「いや、自分のはピンとこなかった」 「そっか」 「自分のは買わなかったけど、娘に誕生日プレゼント買ってきた」 文字にするとなんてことない会話なんだが、私の思考はピタッと一時停止した。 ムスメニタンジョウビプレゼントカッテキタ。 …って言った? ほんとうに言った?  言ったよね? 停止した頭が、徐々に騒がしくなってくる。 急にどうした! もしや明日は雪でも降るのか! この真夏に! 努め

        • 喧騒と静寂の日。

          子供たちが親戚宅へ遊びに行き、久しぶりに夫と2人暮らしになった。 ほんの1週間程度だというのに、なかなかの新鮮さをひしひしと感じる。 結婚したばかりの頃は当たり前のように2人きりだったのに、今や子供たちがいない生活の方が慣れないのが、とても不思議。 いつもソファを占領してゲームに明け暮れる息子も、夜中に急に掃除を始めて騒音を巻き起こす娘もいない。 大人だけの家の中は、不自然とまではいかないけれど、親しいひとの不在をちょこちょこと知らせてくる。いると騒がしい。でも、いないと寂し

        「FIRE BIRTH」齋藤勇介個展(市民ギャラリー矢田)

          アブソリュート・チェアーズ(愛知県美術館)

          美術館で、椅子の展覧会。 そう聞いてどんなのが浮かびますか。 行く前の私は勝手にこんなのイメージしてました。 そう、富山県美術館の常設展が浮かんだんですよね。 凛として並ぶデザイン性の高い椅子たち。 これはこれで大好きなんだけど、この椅子たちには座ることはできません(床に展示されているものは、一部座れたような記憶。ちょっと曖昧)。 愛知県美の展示もそういう雰囲気かなーと思いながらゴー。 まず入口から「これは一味違うかもしれん!」と思わせる。 これ見た時しびれました。 め

          アブソリュート・チェアーズ(愛知県美術館)

          どうしたって悪い日。

          目に見えない何かに、全てを阻まれてるんじゃないか。と考えてしまう程になにもかもうまくいかない時がある。 今週はまさにそんな日々で、まず同僚と待ち合わせして電車で目的地に行こうと改札をくぐったら電車が遅延していた。いつも本数が多い路線なのに、当分来ない。 仕方ないので乗るのをやめて、反対側の改札から出ようとしたら「同じ改札から出てもらわないと運賃が発生します」と駅員の無情な声。同じ駅なのに何故。 どうにもならないので、踵を返して元の改札まで戻り、もう目的地は諦めてお茶でもしよ

          どうしたって悪い日。

          キンッキンな日。

          結婚して18年になる。 新婚当時、様々な家電を購入した。 テレビ、HDDプレーヤー、洗濯機、掃除機、エアコン、扇風機、食洗機、オーブンレンジ、トースター、そして冷蔵庫。 この中で一度も買い替えていないものはトースターと冷蔵庫だけ。他のものは徐々に壊れて動かなくなり、貯金やボーナスから少しずつ買い替え、入れ替え、姿を変えた。 いきなり壊れたら困るものランキングの上位に、冷蔵庫はいる。 突然その動きを止めて中のものが冷えなくなる。考えただけで恐ろしい。 12〜3年を過ぎたあたり

          餃子2人前の日。

          PMS全開の数日間が今月もやってきた。 たまには来なくてもいいのに、きっちりやってくる。 イライラする出来事に、イライラする自分に、更にイライラする無限イライラ。 ふと気づく。あ、もうすぐ生理だったわ。 ほんとうに身体ってよくできている。頭では忘れていたって、勝手に今月もリズム良く流れていくのだ。 そんな最中に、怒髪天ってこういう状態なんだろうな、というくらい沸騰する出来事が起きた。 思い出すたび新鮮な怒りが全身に満ちるので事細かな経緯は省くけれど、一言でいうと「そのクレー

          スイカとバナナの日。

          みんなのお弁当を作っていたら、美容師さんから予約変更のお願いメールが届いた。 多分のっぴきならないことが起きたんだろうな、と想像して予約時間を朝から昼に変更OKで返信。 そうなると、予定していたギャラリー巡りがかなり後ズレするのだけど、誰かと約束しているわけでもないのでのんびり二度寝する。 美容院は毎月行く。 カットだけの月と、パーマとカラーまでする月が交互に来る。 まあまあな出費だけど、鏡に映る自分の髪型がすっきりしていないと気持ちが下がる。ので、必要なお金だと決めている

          スイカとバナナの日。

          過去を見つめる日。

          毎年、元旦に「今年こそ毎日こつこつやる」と心に誓うことがある。 ほぼ日手帳を書くこと。 観た展示をSNSに記録すること。 読んだ本を記録すること。 例によって今年も「やるぞ!」と気合を入れて始めたのだけど、2月後半からずるずる遅れをとりはじめた。 年々、諦めるタイミングが早くなっている。 半年くらいは頑張れていたのが、春になりついには2ヶ月しか継続できなくなっている。 継続、毎日、ルーティン、日課、こつこつ。 この辺りのワードが出てくる自己啓発本は何冊も読んだし「今度こそ」

          ちからこぶ、すぐ売り切れる日。

          北海道旅行から帰るや否や、凄まじい風邪をひいた。 旅行で連休をとった後に体調不良で休むなんて格好悪いことはできない、まして課長職だし、と這うように会社へ通い続けた。 が、死んでしまいそうなくらいの咳が出る。 どうにも止まらない。 特に夜出やすいその咳は、私に安眠をくれない。うとうとしては咳ですぐ目覚める、を朝まで繰り返す日々が続く。 地獄。 人間、眠れないのが一番しんどいと常々思っている。寝れば大体なんとかなるとも思っている。寝ればリセットされて悩みや悲しみも少し色が薄まる。

          ちからこぶ、すぐ売り切れる日。

          はたらく日々の無事を祈る『この世にたやすい仕事はない』(津村記久子)

          ※物語の展開・結末に触れています。未読の方はご注意ください。※ こんな仕事あるかい。 読み始めの感想はその一言に尽きた。 ひたすら2台のモニターを見つめ続け、ある人物を監視する仕事。 ある町内に入り込み、ひたすらポスターの貼り替えをお願いする仕事。 森のように大きな公園の小屋を拠点にして、ひたすら散策する仕事。 そんなんでお金もらえるならいいじゃん。 数十ページ読み進めた感想はそれだった。 人と触れ合う機会は最小限、大きなミスを犯す可能性は極めて低い。だから怒られること

          はたらく日々の無事を祈る『この世にたやすい仕事はない』(津村記久子)

          「記憶の花」藤原更(ヤマザキマザック美術館)

          写真展というより、アートの展示と呼ぶ方がしっくりくる。 展示されている作品数はそこまで多くなかったけれど、展示空間の中は色彩のエネルギーに満ちていて「これはすごい…」と思わず声に出てしまった。 会期まだまだあるとのんびりしていたら、6/30で終わりと気づき慌てて訪問。 久々のヤマザキマザック美術館。 地下鉄新栄町駅から直結なのが嬉しい。 長いエスカレーターをのぼり、そのまま建物の中へ。 豊田市美術館や古川美術館などの年パスを提示するとチケットを割引価格で購入できるのもありが

          「記憶の花」藤原更(ヤマザキマザック美術館)

          じっと待つ日。

          足の痛みが落ち着いてきたと思いきや、今度は風邪をひいた。 会社で春先から蔓延している謎のウイルスがついに巡ってきたのか、旅行が終わってほっとしたところに何かがするりと入り込んできたのか。 原因はともかく、猛烈な咳から始まった風邪はだるさ、頭痛を伴って鼻水に移行している。 しんどい。 次から次へと災難が起こる6月。 ただ旅行がそこそこ無事に終わったせいか、不必要に不幸ぶらないで済んでいる。 嫌な出来事が重なると、それらを勝手に数珠繋ぎにして「私はなんてついてないんだ」となり

          大人が捻るとやっぱり大怪我になる。

          以前「大人が転ぶと大怪我になる」と書いた私ですが。 また、やらかしました。 しかも前回と同じ左足首。 一度やると癖になるんですかね。嫌だ。 更に前回はギリ段差があったけど(非常に僅かだけど)、今回は紛うことなき平地が現場。 なんっもない平坦極まりない路上で、唐突に私の左足首は死んだ。 グキッ、と音がしたんじゃないかというくらい、外側にひん曲がった私の左足首。思い出すだけで可哀想、私の左足首。 隣に連れがいたので、やらかした瞬間に孤独じゃなかったのが本当にほんとうに不幸中の

          大人が捻るとやっぱり大怪我になる。

          文喫デビューの日。

          心うきうきの予定があるので、朝から外出。 金山駅を通ったら、JRが電車の故障とやらで南北通路まで人がわんさか溢れていた。警察もメガホンでアナウンス。でも、何を言っているかはさっぱり聞きとれなかった。通路がこれだけ大混雑なら、駅の中はもっと凄まじかったんじゃなかろうか。 この日は中日ビルにオープンした文喫 栄へ初訪問。9時台に着いたらエスカレーターはまだ止まっていた。エレベーターを待って2階へ。階段はあるんだろうか。なんせ初訪問なので、まだ勝手が分からず。 入り口を一歩入っ