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餃子2人前の日。

PMS全開の数日間が今月もやってきた。
たまには来なくてもいいのに、きっちりやってくる。
イライラする出来事に、イライラする自分に、更にイライラする無限イライラ。
ふと気づく。あ、もうすぐ生理だったわ。
ほんとうに身体ってよくできている。頭では忘れていたって、勝手に今月もリズム良く流れていくのだ。

そんな最中に、怒髪天ってこういう状態なんだろうな、というくらい沸騰する出来事が起きた。
思い出すたび新鮮な怒りが全身に満ちるので事細かな経緯は省くけれど、一言でいうと「そのクレーム対応、女性ではなく男性で対応してください」という同僚の言葉にキレた。
女性の声では軽く感じて電話で不快に感じたようなので、管理職じゃなくていいからとにかく男性が電話してください。
絶賛フェミニズム勉強中の私は猛烈に怒りを覚えた。

女性が男性がではなく、どうして「そのひと個人」の話にならないんだろう。
なぜ性別で分ける必要があるんだろう。
ある一定数、女性に対して不快に感じる人がいるから仕方ない。そう言われたけれど。
一定数、女性の電話が気に入らない人がいるから仕方ない。というその発想は、
女性だから男性より仕事の信頼がなくても仕方ない。
女性だから我慢することがあっても仕方ない。
という考えになる。
その考え方は、
女性だから男性より劣っていても仕方ない。
と同義になるのではないか。
もっと繋げて言えば、
女性だから痴漢にあっても仕方がない。
女性だから夜道を歩いたら危険でも仕方がない。
女性だから急に暴力を振るわれても仕方がない。
そういう思考をする人と変わらない。
些細な差別は、大きな差別と地続きだし、むしろ差別に大きい小さいはない。

そんなことが当たり前になっている世を、子供達の世代に引き継がせたくなくて、私はささやかながら足掻いている。

とにかくその出来事のせいで、私のイライラ週間は通常よりオーバーヒート気味。
ああ、なんだか、美味しいものをがつんと食べたい。
仕事終わりに「今から帰るよ」と夫に連絡したら、何か外に食べに行ってもいいよと言ってくれた。
安い定食屋に行こうとしたけれど、夫の提案で久しぶりに餃子の王将へ行くことにした。
王将は平日の20時過ぎでも混んでいて、みんな好きなんだなぁと驚く。
ハイボールが飲みたかったけれど、明日も仕事だからとぐっと我慢して、餃子定食を頼んだ。
餃子2人前、ごはん、たまごスープ、おつけもの。
餃子好きにしっくりくる、ボリューム満タンの量に心躍る。
なんせ餃子はでっかいのが12個。
他のおかずがなくても全然構わない。ひとつ掴むごとに、噛みしめるごとに、旨味が飛び込んでくる。

当然ながら完食した私の胃はぱっつんぱっつんになった。
そんな私に引くことなく「よかったね」と言ってくれる夫。ありがとう、餃子にまみれる私を受け入れてくれて。
次はお酒と一緒に食べよう。

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