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大人が捻るとやっぱり大怪我になる。

以前「大人が転ぶと大怪我になる」と書いた私ですが。

また、やらかしました。
しかも前回と同じ左足首。
一度やると癖になるんですかね。嫌だ。
更に前回はギリ段差があったけど(非常に僅かだけど)、今回は紛うことなき平地が現場。
なんっもない平坦極まりない路上で、唐突に私の左足首は死んだ。
グキッ、と音がしたんじゃないかというくらい、外側にひん曲がった私の左足首。思い出すだけで可哀想、私の左足首。

隣に連れがいたので、やらかした瞬間に孤独じゃなかったのが本当にほんとうに不幸中の幸いだった。前回はオンリーロンリーだったからなぁ…。
しかし連れの表情は「なぜ、こいつは、こんなところで、急に足首を捻るのか…?」という疑問にまみれていた。そりゃあそうだろう。何も障害物なかったもんな。でも私はそれどころじゃない。足首から高速で駆け巡る痛みを受け止めきれずに震える。
痛い、いたいよぉ、ほんとに痛いマジで痛いやばいやばいやばい、どうしよう湿布貼りたいお願い湿布買いたい!
路上で連れの肩にしがみついて叫びまくり。連れはすぐさま私と薬局へ行ってくれ、安くない湿布を買い与えてくれた。感謝してもしきれない。
直ちにその場で惜しまずべたりと貼り付ける。ああ、患部に満ちる冷感がとても頼もしい。

…と、まあ、ここまでは前回とほぼ同じ流れなわけです。
へたに直近で捻挫の経験があった私は、多分正直軽く事態を舐めていた。
またドラえもんのグーみたいに腫れるだろうけど、湿布もあるし、前回買った足首サポーターもあるし、いけるやろ!みたいに心のどこかで思っていたわけです。あほです。

が、しかし。
最寄駅のスーパーに入ったあたりから雲行きが怪しくなってきた。
痛い。
すごく痛い。
やらかした直後の激痛は引いて、なんなら普通に歩けるくらいの状態だったのが、数時間後に一変。
捻挫はやらかしてから24〜72時間がピークなんですってね。学んだ。
でも夕飯は作らないといかんし、明日のお弁当のおかずもいるし、なんとかかんとか買い物して足を引き摺りながら帰宅。
夫はたまたま不機嫌だったのか「また捻ったのか、はいはい」とでも思っていたのか、夕飯作りを全く手伝ってくれなかった。恨む。

フライパンで冷凍餃子を焼いて、夫用の白身魚のムニエル焼いてる頃にはもう限界。何もしなくてもとにかく痛い。痛い痛い痛い。
子供たちにお皿を並べてもらって、母親が山ほど持ってきてくれてた野菜系のおかずをありったけ並べて、ベッドにダウン。

湿布を貼り直して包帯でぐるぐる巻きにしてひたすら寝て朝を迎えてみたら。

足首はドラえもんどころじゃなくて、海南戦のゴリくらい腫れていた(わからない方はググろう)。

色も久方ぶりに出会した、生々しい内出血色。
うわぁ…と自分の足に軽く引く。
痛みは昨夜より若干マシ、何かにつかまってたら立ってられる、でもしんどい。
そんなんでもお弁当は作らないといけないし、仕事もある。ああ。日常がしんどい。

家族全員を送り出し、会社に遅刻の連絡を入れ、またもや足を引き摺りながらやっとこさ辿り着いた病院で、さっくりと先生は言いました。

「ギブスする?」

あっ…前回よりやばいわ。
私はここでようやくその重たい事実を受け止めたのでした。

が、しかし、先生。
実は私、家族旅行が目前なんです。
なので、ギブスは…ちょっと…できたら…避けたい…です…
こんなあほ丸出しな発言はしたくなかった、良い大人として絶対したくなかった、どう考えてもギブスとまで言われてるんだから旅行なんてありえないのは分かっている、ああ恥ずかしい。けれど、今言わねばいつ言うのだ。もう何十万も払って家族全員分の旅費は支払い済みだしキャンセルできる日はとうに過ぎ去っている。しかも高齢と呼べる母親に親孝行できる残り少ないチャンス。這ってでも行かねばならないのだ、あほだとしても!
猛烈な恥を忍んで無茶苦茶なことを言う私に「えぇ!?」と漏らしながらも、先生と看護師さんは「うーん…だったらこれだなぁ…」と秘密道具のように取り出した、着脱可能なごっついサポーターを与えてくれました。ありがたい。ほんとすいません。
どうやら捻挫っていうか、靭帯もいってるんじゃない?という状態らしい。平地なのに。
骨は綺麗だったよ。ふぅ。

旅行中もつように痛み止めの飲み薬もいただき、早速飲んだらこれが効くんだまた。
薬とサポーター最高。
なるべく大人しく過ごして、早めにきちんと治します。
旅行は行くけど…。

皆さまも、どうかお気をつけて。
足首は急に捻ります。

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