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#5 魂の40%が肉体から飛び出して、ハワイのビーチリゾートに逃避!?
この連載は、長年生きづらさを抱えていた私(KOTOBUKI)が、セラピストのKANNA(かんな)さんとの出会いをきっかけに、初めて自己の内面と深く向き合い、本来の魂の道を生き始めるまでの完全実話の手記――。
サイキックな能力を持つセラピスト、KANNAさんに別次元に逃げていた魂を引き戻してもらった私。一度、魂100%フル状態を味わって、「なんて世界は輝いて見えるんだ!」と、最高に満たされた感覚を味わったのが、前回のお話↓↓
だが、その状態は3日と続かなかったのである――。
またもや魂が60%にダウン。残りの40%はいずこへ?
「その後、魂の状態はいかがですか?」
1週間後に会ったKANNAさんからそう問いかけられた。
「うーん、先週の帰り道は魂フル状態の奇跡を感じたんですけど、数日後には、だんだんパッとしなくなるというか。いつもの重だるさが抜けなくて、仕事も家事もおっくうでたまりません」
「そうですか。今、KOTOさんの魂は、何%あると感じますか?」
「え? 自分でわかるかなぁ」
「きっとわかりますよ。よく感じてみてください」
私は目をつむり、魂があるという、みぞおちから胸のあたりに手を当てながら感じてみた。
「また60%に戻っている気がします」
「うん、いい線行ってます(笑)」と、KANNAさんは何かをキャッチした様子で言った。続けてこう付け加えた。
「あら~今日は別次元というより、ハワイのビーチに魂を飛ばしているみたいですよ。ビーチに寝そべって日光浴してますね(笑)」
「えええ!? うそ~(笑)! 魂って海外にも飛ばせるんですか? 自由すぎません?」
にわかに信じられない話だったが、目の前の現実が嫌で嫌で仕方ないことは事実だった。それに、昔からハワイやアジアの南国リゾートが大好きで、いつも旅行サイトを見ながら海外旅行の妄想をするのが趣味でもあった。
いやぁ、魂のおよそ半分が、ハワイのビーチに居るなんて、本当かなぁ。
ビーチパラソルの下で、魂がサングラスをかけながら寝そべっているのを想像したら、ちょっと笑えてきた。
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日常生活が重たくなる原因が明かされる
そんな率直な思いをKANNAさんに伝えてみた。
「魂がハワイに行ってる感覚は、自分ではよくわからないんですけどねぇ。 でも、現実逃避したい気持ちはめっちゃあります。今ある仕事、全部放り出してどこかに行ってしまいたいぐらいです」
「KOTOさんは、この現実を生きたいと思えるようになれたら、魂がしっかり根付いていくと思いますよ。まずはそうなることが第一ステップですね」
それを聞いて、なんて果てしない道のりなんだ……と、気が遠くなりそうだった。今目の前にある現実が楽しいと思える未来なんて、まったく想像がつかないからだ。
ライティングの仕事はしんどいし、身体は常に重だるい。すでに両親は亡くなっているのにもかかわらず、ずっと実家のことが気になっていて、心のどこかに重石が乗っかっている。
朝起きた瞬間からうんざりしている自分が軽やかに動ける日が来るなんて、到底思えないのだ。
「KOTOさんの日常が重たくなっている原因を一つ言ってもいいですか?」
「なんでしょうか。怖いなぁ」
「亡くなられているKOTOさんのお母さんなんですけど、まだ成仏していなくて、この3次元の世界にとどまっている感じがするんですよね」
「ヤダ~。マジですか!?」
思わず背後をキョロキョロしてしまった。そして、背筋がゾッとした。
「いや、実は母が亡くなって4年経つんですけど、今でも時々本人が夢に出てくるんですよ。なんか寂し気というか、何か言いたげというか」
月1ぐらいだろうか、母が亡くなったあたりから、たびたび母の夢を見るようになった。
一緒に家族でドライブに行く夢、建て替える前の古い木造の実家で、母と一緒にごはんを食べる夢……。共通しているのは、どれも母は笑っていなかったことだ。どこか訴えかけるような目をして私を戸惑わせる。
朝、夢から覚めて起きると、母に会えた喜びよりも、「また今日も出てきちゃったよ……」と、お化けでも出てきたみたいな不吉な感覚が漂うのだ。
「まさか、母親がいまだ成仏していなかったとは……。盛大にお葬式を挙げたはずなんですけどね。なんだかガックリですわ」
そうやって憎まれ口をたたくと、KANNAさんは衝撃的なことを口にした。
トップ画像/著作者:lifeforstock
挿入画像/著作者:freepik
(出典:Freepik)
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