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#4 魂が100%フル状態になると自分も世界もとびきり輝く!
この連載は、長年生きづらさを抱えていた私(KOTOBUKI)が、セラピストのKANNA(かんな)さんとの出会いをきっかけに、初めて自己の内面と深く向き合い、本来の魂の道を生き始めるまでの完全実話の手記である――。
サイキックな能力を持つセラピスト、KANNAさんから「KOTOさんが今世、生まれてきた目的を探ってみましょうか」と提案があった私。そのときの様子をつづった前回の記事がこちら↓↓
いったい、自分が今世生まれてきた目的とはなんなのか? そして、別次元に行ってしまっている私の魂は、無事に肉体に戻ってきてくれるのか……?
期待外れに感じた、今世の目的
「KOTOさんが今世、生まれてきた目的は・・・
『この世の矛盾を知るため』です。
そのために、あえて自分で地球という場を選んで生まれてきたようです」
な、なに!? この世の矛盾を知るためですと? なんだか思い描いていたイメージと違って、地味に感じてしまった。
KANNAさんの解説は続いた。
「地球は光も闇も、両方ある場所なんですね。KOTOさんはこの3次元の世界にある矛盾をもっと深く学びたいと思っていたみたいですよ。
でも、実際に地上に来てみたら、その矛盾を想像していた以上に、過酷に感じてしまって、波動が地下に落ちてしまったようです。
魂が別次元に逃げちゃったのは、ここで生きる現実がKOTOさんにとっては、つらかったからだと思います」
なるほど……。魂が居なくなった原因について解明できたのはよかったのだが、釈然としなかったのは、私が今世、生まれてきた目的である。
なんだか暗いし、湿っぽくないか?と、少々期待外れに感じてしまった。
普通、人生のテーマとか目的って、もうちょっと前向きなものを設定するもんなんじゃないのかなぁ、と懐疑的でもあった。
ただその一方で、「矛盾を知りたい」という欲求は、自分の中に少なからずあることにも気づいた。
私は長年、ライターの仕事をしてきたのだが、相手にインタビューするときに、その人の表面ではなく、裏にあるものを探りたいと思うクセがあった。
表のキラキラした部分だけでなく、その奥にある、ドロドロとしたものや闇の部分(苦しみや葛藤)をあぶり出して表現したい。そのほうがきっと記事の中身に深みが出て面白くなると思っていたのだ。
世の中に流れるニュースでも、友人のSNS投稿にさえも、実際裏側はどうなっているんだろうと、常に矛盾点を探していたのは事実。ジャーナリスト志向とまでは行かないものの、長年、新聞社系の記事を書いていたので、ややその傾向はあるのかもしれない。
なるほど、矛盾を知りたい、ねぇ。確かに矛盾を知ることは学びにはなるかもだけど、物事や人に対する見方が少々ナナメにならないか?と思った。
そのうえ、「この世は矛盾だらけ」なので、そのたびに苦しみや葛藤を抱えやすくなる。
こりゃあ、余計に生きにくくなるはずだよ、という人生設定だ。
今世、生まれてきた目的については、ほんの少し思い当たる部分はあるものの、どうにもこうにも受け入れがたく感じた。なので、それ以上は掘り下げずに、いったん受け流すことにした。
自分がなぜ、頑なに受け入れられなかったのか?
その理由が解明されるのは、数カ月先のことである。
「KOTOさんがこの地上で生きていきたいと思えるようになったら、魂は帰ってきますよ。そのためにも地球のいいところや光の部分をたくさん見つけてあげられるといいですね」
KANNAさんは、微笑みながらそう言った。
地球のいいところ、かぁ。目の前の現実があまりに嫌すぎて、いいところなんぞ、見つけられる気がしない……。
「今のKOTOさんは、魂が100%入っていない状態なので、魂がフルになった感覚を味わってもらうためにも、別次元に居るKOTOさんの魂をいったん肉体へと戻してみましょうか」
「は、はい! お願いします!」
いよいよ魂を肉体に引き戻す!
「いよいよこのときが来たか! 魂、カモーン!」とばかりに、興奮気味に待っていると、KANNAさんは目をつむり、空中から手で何かを引っ張ってくるような格好をした。なんだか私も一緒に目を閉じたくなった。
30秒もしなかっただろうか。KANNAさんはこう言った。
「KOTOさんの魂、戻ることに少し抵抗していたんですけど、無事に肉体に戻ってきましたよ。今、魂が100%入った状態です。ちょうど胸の中央あたりかな。何か、変わった感じはありますか?」
「ホントですか! まだ入った感覚はわからないんですけど……目の前が明るい感じはします」
正直、最初は戻ってきた感覚がよくわからなかった。何かがあるような、ないような……。
だが、魂フル状態を実感したのは、サロンを出た後の帰り道だった。
歩道を歩いていると、すれ違う人、一人ひとりに「ハ~イ!」と笑顔で手を振って挨拶したくなるぐらい、テンションが爆上がりしているのだ。
それはまるで、多くの歓声を浴びながらレッドカーペットを颯爽と歩く、スーパースターにでもなった気分だった。
自分でもどうかしていると思う。でも、なんだかよくわからないけれど、内側から「楽しくてたまらん!」という感覚が、溢れ出して止まらないのだ。
今までの自分に対するセルフイメージ(常に憂鬱で思い悩んでいる自分)とあまりにもかけ離れているので、「いったいどうした?? 変なものでも食べたんか!?」と、ただただ仰天した。
これが、魂フル状態の私の脳内イメージだ ↓↓
![](https://assets.st-note.com/img/1716387184514-AlQijdz2Eg.jpg?width=800)
本当に、すれ違う人たちに笑顔を振りまいて歩いたら、ただの危ない人になるのだが、「魂がフルになるとこんな感じになるのか!」と、とてつもない新感覚を味わった。
世界のすべてが輝いて見えて、世界のすべてが自分の味方になってくれたような感覚。この状態が続いたとしたら、人生、最高に幸せじゃないかと、興奮が鳴りやまなかった。
だが、そうは問屋が卸さなかった。この状態は3日と続かなかったのである。これぞ、「三日天下」状態。
私の魂との格闘は、ここからが本当の始まりだった――。
(トップ画像/著作者:Freepik)
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