見出し画像

#3 自分の波動が地下に落ちているという新事実が判明!

この連載は、長年生きづらさを抱えていた私(KOTOBUKI)が、セラピストのKANNA(かんな)さんとの出会いをきっかけに、初めて自己の内面と深く向き合い、本来の魂の道を生き始めるまでの完全実話の手記ーー。

サイキックな能力を持つ、KANNAさんの透視により、私の魂が60%しか入っていないことが判明したのが、前回のお話↓↓

残りの40%の魂は、別の次元に行っていることがわかり、KANNAさんに肉体に引き戻してもらうことになったのだが……。


負の感情が溜まると波動が地下に落ちる!?


いよいよ、私の魂を異次元からお迎えする日がやってきた。

居ても立っても居られず、そわそわしながら、サロンまでの道のりを足早に歩いた。

KANNAさんと対面すると、いきなり最初から「さあ、魂を戻しましょう」という流れにはならなかった。

まずは、私の魂がなぜ、肉体から居なくなってしまったのか? 
そこに至るまでの原因について、ひも解いていくことになった。

「ちょっと図で説明しますね」と、KANNAさんは画用紙サイズのホワイトボードを出して、図解してくれた。

「KOTOさんのエネルギー状態を見ていくと、まずKOTOさんの波動は、地上ではなく、地下に落ちているような状態なんですよね」

ど、ど、どういうこと? KANNAさんの説明に必死に耳を傾けた。

「KOTOさんは、怒りとかイライラとか、負の感情がかなり溜まっているんですけど、それによってエネルギーがズンと重くなって、波動が地下に落ちてしまっているんです」

地下と言うのは、どうやら私たちが居る「3次元」よりも、低い次元のことらしい。KANNAさんは、さらに図解をしながら、

「こうして、自分で地下に穴を掘って、そこに落ちてしまうんですね。現代人は結構こういう人が多くて、とくにうつ病を患っている人は地下に深く穴を掘って、落ちてしまっているケースが多いです」

聞くところによると、私も「うつ状態」に近いほど、しっかりと深い穴を掘っているそう。

「通常は、この穴の周りに境界線があるものなんですけど、どうもKOTOさんの場合は、超能力を使ってその境界線を消そうとしているみたいです。境界線がところどころないので、そこから低い次元の良くないエネルギーがどんどん入り込んで、余計に重苦しい状態になっていたようです」

なるほど、良くない存在が境界線のすき間からどんどん入り込んでいたのか……。

どおりで昔からよく金縛りに遭うし、何かに憑依されてるんじゃないかと思うぐらい首肩が異常に痛い。過去に出会った複数の霊能者たちにも、「悪霊が憑いてますよ」とたびたび指摘されていたのも、合点がいった。

エセポジティブが余計に闇を引き込んでいた


それにしても、なんで自ら境界線を消そうとしていたのだろうか。

KANNAさんによると、

「『ここ(地下)は暗いから嫌!こんなところに居たくない!外に出たい!』と、無意識に超能力を使って境界線を消していたみたい。こういう人、なかなかいないです(笑)」と、苦笑いしていた。

そういえば、思い出した。KANNAさんに初めて会ったとき、「KOTOさんは結構、超能力がありますね」と言われていたんだった。

「もし超能力があるとしたら、使いどころを間違ってないか?」と、自分に突っ込みたくなったが、「暗いのが嫌!こんなところに居たくない!」と思っていたことについて、非常に思い当たるふしがあった。

そのときの私は、動く気力も体力もまったくなかったのだが、そんな自分を忌み嫌い、常にこの現状を打破したい、なんとか上向かせたいと必死にもがいていた。

人には絶対言わなかったが、こっそり自己啓発やスピリチュアル系のYouTubeを見て、現状を変えられるヒントを探したり、明るい未来を妄想してノートに書き綴ったりしていた。

これが、2019年当時に私が実際に書いていた感謝ノートの一部だ。

「ありがたい」の連呼である。「毎日がありがたい」って、もう謎でしかない。


こうして日々、自己啓発に勤しんでいると、ふっと浮上して元気になる瞬間があった。

そういうときによくしていたのが、SNSでの「自分が活躍している風」のアピール投稿だ。

というのも、しばらく更新を休んでいると、周囲から「この人、落ちているのかな……」「もう終わったか?」などと、思われかねないからだ。(発想が超ネガティブ、苦笑)

自分で自分のことを「落ちている」と思いたくないし、周囲から「この人、落ちてるな……」とも思われたくない。だから、「私、結構イケてるんですよ」「幸せなんですよ」と思い込ませ、それを演じていたのだ。

これこそが、巷でよく聞くエセポジティブか。このエセポジが、余計に地下深くに穴を掘り、さらに穴の周りの境界線を消していたのでは、と推測できた。

いやはや、自分の波動が地下に落ちているという感覚も、負の感情をたくさん抱えている自覚もまったくもってなかった。

私は、怒りとは程遠い人間で、しごく穏やかな性格だと思っていたから。人とぶつかったり、喧嘩したりすることが超絶苦手な、根っからの平和主義者だと思っていたから……。

「KOTOさんがこれまで溜めてきた怒りやイライラといった負の感情をまずは出していくことが大事です。そうすると深く掘られていた穴が少しずつ浅くなって、地上へと上がっていけますよ」

KANNAさんは優しい笑顔で諭してくれたが、こちとら、ぜんぜんピンと来なかった。この私が怒りやイライラを溜めているなんて、まったく身に覚えがないんだけどな……と、心の中で小首をかしげた。

今世、生まれてきた目的を探るという、思いがけない提案


ここでいきなり、KANNAさんから提案があった。

「KOTOさんの今回の人生の目的について探ってみましょうか?」

えええ……! そんな壮大なテーマ、今、言っちゃうの? 教えてくれちゃっていいの?と、おののく私。

KANNAさんの言葉を、スーンとした顔でのん気に待っていると、「KOTOさん自身は、今回の人生の目的はなんだと思いますか?」と、まさかの逆質問。

私にわかるわけがないでしょう。わかっていたら、こんなに人生、さまよわないでしょうよ、と思ったが、ない頭を巡らせて考えてみた。

「うーんと、自分自身を囚われから解放させるためでしょうか。それとも、いろんな経験をして自分自身を成長させるためでしょうか。あ、自分の魂を輝かせるため、とか?」

どこかで聞いたような感じのフレーズしか出てこない。

どれも違うといった様子で、ニコニコしながら首を横に振るKANNAさん。

「じゃあ、言っちゃいますね。KOTOさんが今世、生まれてきた目的は・・・」

私は息を飲んで、その言葉の先を待った。

(トップ画像/著作者:freepik)


続きはこちら↓↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?