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#10 「もっと自分を生きればよかった」と語った亡き母の後悔

この連載は、長年生きづらさを抱えていた私(KOTOBUKI)が、セラピストのKANNA(かんな)さんとの出会いをきっかけに、初めて自己の内面と深く向き合い、本来の魂の道を生き始めるまでの完全実話の手記――。

サイキック能力のあるKANNAさんを介して、成仏していない母と直接対話をした私。すると、忘れていた母との記憶が次々とよみがえってきたのが前回のお話↓↓  

KANNAさんから、「お母さん(H子さん)は、思いをたくさん抱えていそうなので、できたら次のセッションまでの間に引き続きお話してみますね!」」と言われていたが、その後、どうなったのだろうか……?



自分の思いが亡き母へと届いた


前回のセッションから5日後のことだった。

再びKANNAさんのサロンを訪れると、開口一番、驚きの言葉をかけられた。

「KOTOさん、前回のセッションの後、何かされましたか(笑)?」

「え、なんだろう!?」

「お母さん、前回のセッションの時は地面にうずくまっていたんですけどね。セッションが終わって数日後に、お母さんとお話しようと様子を視てみたら、エネルギーが少し軽くなっていて、地面から30センチぐらい宙に浮いていたんですよ!」  

「ええ、ホントですか??  いやぁ、実を言うと、前回のセッションが終わった日の夜、忘れていた母の記憶がどんどんよみがえってきたんですよ。

子どもの頃に母にしてもらったことを思い出して、母に心から『ありがとう』『一番つらかった時に助けてあげられなくてごめんね』って、泣きながら伝えました」

「うんうん、そうでしたか。KOTOさんの思いがお母さんに届いて、心が少し癒えたのかもしれませんね」

「よかったです。心からの思いって、相手に伝わるものなんですね」

「そうなんですよね。 ただ、お母さんの中には過去から抱えてきた気持ちがまだまだたくさん残っていたので、お母さんとお話しながら気持ちをほぐしていきましたよ」

KANNAさんは、母とどんな会話をしたのか、教えてくれた。

母が内側に抱えていた本当の思い


「お母さん、ずっと後ろ向きで居たんですけど、ポツリポツリと思いを話してくれて。

『夫は私のことを見てくれなかった。それが寂しかった。私はあの人の大切な人になりたかった……』と、心の中の思いをお話してくれたんです。そのあと、『これでよかったんですかね? 私の人生』と投げかけられたので、私はこう答えました。

『H子さんは、自分の中にある不快感や違和感に目をそらしながら、毎日を過ごしてきてしまったのかもしれませんね。本当はそういう感情と一つひとつ向き合いながら、人生を進めるべきでしたよね』って」

母の気持ちに寄り添いながらもズバリ核心を突く、KANNAさんである。

私は引き続き、2人の間で繰り広げられた会話の中身に耳を傾けた。

「あと、お母さんにこんな問いかけもしてみましたよ。

『H子さんは、お子さんの心に寄り添いながら、見てあげていましたか? もしかすると、心に寄り添うことまではしていなかったんじゃないですか?』って。そしたら、図星だったのか、お母さん、キッと私のことを睨んで無言になっちゃいました」

「やだぁ、母、めっちゃ睨みそう(苦笑)。ホントすみません」

「そのあと、『娘さんが大学時代に帰らなかったのは、H子さん自身がお子さんとしっかり向き合って、関係性を築いてこなかったからじゃないですか』とお伝えしたら、ワーっと号泣されて……。

でも、それでハッと気づいたみたい。黒い感情がどんどん白く抜けたように薄くなって、KOTOさんへの恨みのような気持ちも一切なくなりましたよ」

「ええっすごい……。母の感情がどんどん浄化されていったんですね」

「お母さん自身、子ども時代にずいぶん寂しい思いをされていたみたいですね。その寂しさを埋めようと、お父さんに必要以上に愛を求めてしまったんじゃないかなって。自分の中にある、子ども時代に溜めた負の感情としっかりと向き合っていたら、ここまで苦しまなかったと思います。

お母さん、最後に言っていましたよ。『もっと自分の生きたい人生を生きればよかった』って。私は『来世でそう生きられるといいですね』とお伝えしました」

気持ちの整理がついて成仏へと近づく


KANNAさんの問いかけによって、凝りに凝り固まった心がほぐされ、少しずつ素直になっていく母。

自分の母親が、心に深い悩みを抱える「ただの一人の女性」だったんだということに、初めて気づかされ、驚きとともに、妙に照れ臭い気持ちにもなってしまった。

これまで母のことを、いわゆる「母親」としか認識していなかったから、自分と同じ「一人の悩める女性」であり、「一人の人間」なんだって、そりゃ当たり前のことなんだけど、このとき身をもって実感させられた。

「もっと自分の生きたい人生を生きればよかった」

死んだ母からの、この痛恨の一言も、生きている私にとって、大事なメッセージに思えた。

まもなく50歳になるけれど、私はまだ生きている。残り時間がある。

私もこれから、自分の生きたい人生を生きよう。いや、生きるんだ。

そのためにも、自分の中にある負の感情と向き合って、解放することってめちゃくちゃ大事で、それは生きているうちしか叶えられないんだって、気づいた。

でないと、母みたいにいつまでも成仏できずに、この世界をさまようことになっちゃう。それは嫌だ、本当に。

KANNAさんは何かを透視してくれているのか、数秒間、目をつむって、こう伝えてくれた。

「お母さんね、今、地面から数メートルぐらいのところまで上がってきていますよ」

「うわぁ、そうなんですか。すごい!」

KANNAさんによると、母は、今の私とKANNAさんとのやり取りをそばで聞いていたようで、次第に気持ちの整理がついていった様子。負の感情の浄化が進んで、エネルギーがグンと軽くなったようだ。

それにしても、人間の負の感情って、この3次元の世界に縛りつけてしまうほどエネルギーが重たいものなのかと、そのことにもびっくりしてしまった。

ただ、私にはもう一つ、気になっていることがあった。それは、すでに20年前に他界している父のことだ。

父は、母がいつまでも成仏できずに、この世界にとどまっていることをどう思っているのだろうか……。

父は生きているときも、死んだあとも、母の思いに気づかず、放置しているんじゃなかろうか?と、ちょっと怒りすら沸いている自分がいたのだ。

すると、KANNAさんは、私のそんな思いをキャッチしたのか、父に関する思いも寄らぬ情報を明かしてくれた。



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