適応障害になって子ども園を退職した話③
適応障害になって子ども園を退職した話②の続き記事です!
前回記事はこちら→
今回は引き続き、子ども園で感じた違和感やストレス、出来事。
特に園の(理事長の)異常な神経質さと、勤務時間に関することについて書こうと思います!
入園式準備
入園式は入社した次の日とかだったかな、、。
私たち新任の初めの仕事は、入園式に向けた園内の準備だった。
普段保育室として使っている大部屋の棚や机を移動したり、掃除したり。
その中で私は、大部屋の床に升目状にテープを貼って、保護者の方たちが並ぶ区画を作る作業を先輩保育士に任された。
だいぶ大きい部屋だったので、線1つ貼るにも結構な距離。他の先輩保育士によく意味のわからない綺麗な貼り方を指示されながらも、何人かで分担して貼っていた。
するとまた別の先輩保育士が来て、「誰かにやれって言われたの!?」となかなか高圧的に聞かれ、誰に指示されたか話すと不機嫌にどこかに引っ込んで。指示した先輩を連れて戻って来て何やら怒っているような様子。
そして私たちの貼ったテープを見て、
「よく見て?ずれてるよね??なんでそんな貼り方したの???」と。
貼られたテープを全部やり直すよう指示された。
私はこういう仕事の場面では、比較的几帳面で丁寧に仕事をする。
指摘された「ずれている」は、地面に顔を擦り付けてよーーーく見たらじゃーーっかんずれてる、か??というレベルのもの。
大部屋を区画に仕切る、という目的で考えると、丁寧すぎるくらい丁寧に貼っている。
「理事長はこういうの細かいのよ」とのこと。
(やり直す指示をしたのは理事長ではない)
なるほど。その理事長の細かい指摘に引っかからないようにずっとやってきたから、この園で生き残っている人たちの感覚も変わってしまっているのか、と思った。
理事長の神経質エピソード(いや、パワハラ)
先輩保育士と話していると、「理事長は細かいのよ」話がちょくちょく出てくる。
同じクラスの担任保育士に、ある時、
「あそこの床の傷って、なんでできたのかわかる?いつからある?」
と言われたことがある。
大きな傷ではない。
家具を動かしたとか、ものを落としたとか、その程度でできそうなすり傷みたいな。
40人の子どもが毎日遊んでいる保育室の中で、ちっちゃな傷ができた理由なんてわかるかいな!と心の中で思いながら、
「すみません、いつからあったのかわからないです」と答えると、ため息。
「理事長はそういうところに細かくて。こだわってるから。保育室の傷がなぜ、いつできたのか聞かれた時に答えられないとまずいのよ。」
ちょっと信じられない気持ちになって、
え、この人はそんな質問にこれまで責められてきてたのか。と思った。
わからなくて普通なのよ。傷ついて普通なのよ。
子どもたちは置物じゃないんだから。
お人形並べてる部屋じゃないんだから。
傷くらいついてなんぼ精神でいるべきでしょう?
そして後から聞いた話、私が子ども園を欠勤していた日には、
先輩保育士が新任に、花壇への水やりの仕方を教えていたらしいのだけど。
横から理事長が割り込んできて、先輩保育士に
「間違ってる。そんなやり方じゃダメなのよ。やり直し」
と言っては水やりをやり直させ、言ってはやり直させ。していたらしい。
水やりのやり方が間違ってるって何?複数回のやり直しってなんだ??
入社したその日「私はあなたたちのことを娘のように可愛く思っているわ」と理事長に言われ、安易に嬉しく受け取っていたのだけれど。
もうこの時となっては、思い出しても怖すぎる。
昼休憩のスケジュール
教育や保育の世界ではありがちで、割と当たり前のように思われがちだと思うのだけれど、(良くないと思うのだけれど)
ちゃんと昼休憩に休憩ができない。
基本的に1日の労働時間は8時間。昼休憩は1時間。
1時間の内訳は、30分間ミーティング、30分間休憩。
ん???
この時点で休憩時間はなぜか半分にされているのだけれど、
休憩として生き残っている30分の動きもさらに考えてみると、
給食をもらいに行く+片付けに行く=10分
給食を食べる=10分
「一刻も早く帰ってこい」の空気感で、あとはお手洗い行って終わり。
ロッカールームに行く時間なんて毛頭ないから、何もできない。
ミーティングは廊下で行われ、前日までの申し送り書類やミーティング議事録をみんなで順番に読み込み、読んだ証拠に印鑑を押す。
ミーティングの議事録担当は毎日交代制で回ってきて、担当になった人はミーティング後の時間にまとめ上げなければならないので、
おそらくご飯を食べる時間もない。
せっかく受け取った給食をほとんど食べることができずにクラスに戻って行く先生たちの姿を何度か見た。
加えて、これは後々から気づいた納得のいかない点なのだけれど、
ミーティング場所には大袋に入ったお菓子が置いてあって、最後に先生たちに配られる。キットカット1つとか、ルマンド1つとか。
「ありがとうございます!」とみんなそれぞれ言って受け取って(この光景も気持ち悪い)、でも食べる時間などないからポケットに入れて、そのまま午後を過ごし、溶け溶けのそれが仕事後に出てくるのがお決まりだったのだけれど。
毎月「お菓子代」としてお金を徴収されていた。
2,500円とか。1日小袋1つのお菓子で、、??
差額はどこに、、、?
掃除の担当
先生たち1人1人に、子ども園の中で一部掃除担当箇所が決められていた。
私は自分のクラスの半分とテラス。
そして新任は新任同士でバディーが決められていて、定期的にバディーの掃除担当箇所をチェックする。ちゃんと綺麗であればサインする。
という感じ。
この決まり自体はまあ構わないと思うのだけど、突っ込みたいのは、
その担当箇所を掃除するのは「勤務時間外限定」であること。
勤務時間内に決して掃除してはいけない。そして、掃除する時間は残業時間としてつけられたりはしない。存在しない扱いになる労働時間。
しかし一度、私が欠勤明けで掃除担当箇所を掃除できていなかった時、勤務時間内に掃除する時間が設けられていたことがある。
ありがたい。と思った。
「勤務時間内に掃除する時間を設けてもらったんだから、必ず〇〇先生にお礼を言いに行ってね。掃除の時間を取ってくださってありがとうございます、って。」
言われた通りお礼に行った。でも今振り返ってみるともちろん、
「それが当たり前じゃない?」って話だ。
ちなみにその欠勤明けの掃除中に、ストレスからくる私の熱はどんどん上がり、ぶっ倒れて動けなくなった。
それが最後の出勤になりました。
今回は、園の神経質さ・細かさ(パワハラ)や、勤務時間に関する問題について書いてみました。
直接的に私自身が大きなストレスを与えられたとか、何か言われたとかいう以上に、上の人間によって園全体に根付かされた意識への違和感が、
自分の行く末を想像した時の絶望感の一要因として、じわじわ侵食してきた感じ。
誰かの考えが組織全体に浸透して、
その組織の法律のようになっていく怖さがありました。
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