オール・イン
王にはひとり娘がいた。
その娘が16歳になったとき、重い病気にかかって死にそうだった。
医者は妙薬を飲ませない限り、見込みはないと言った。
そこで王は、
娘の病気を治した者には娘をめとらせ、次の王にするであろうと布告を出した。
遠い地方に三人の兄弟がいた。
一人が望遠鏡でそのおふれを見た。
そして彼女に同情してなんとか三人で王女の病気を治してやろうと相談した。
一人は魔法の絨毯を持っていた。
もう一人は魔法の林檎を持っていた。魔法の林檎を食べるとどんな病気も治る。
そこで三人は、魔法の絨毯に乗って王宮にでかけ、
王女に林檎を食べさせると、王女の病気はケロッとよくなって、
みんな非常に喜び、王は宴会を開いて王子を発表しようと思った。
すると一番上の兄は、「私が望遠鏡で見なかったら、我々はここにやってこなかった」
といい、
二番目は、「魔法の絨毯がなかったら、とてもこんな遠いところにはこられなかった」
といい、
三番目は、「もし、林檎がなかったら、治らなかったではないか」といった。
あなたが王なら、この三人の誰に王女をめとらせるだろうか?
タルムードの逸話より
答えは
望遠鏡でもなく、魔法の絨毯でもない。
魔法の林檎を差し出した者。
一番目は望遠鏡をまだ持っている。
二番目も魔法の絨毯を失ったわけではない。
三番目の彼だけが何も残っていない。
つまり、彼だけがすべてを差し出したのだ。
だから王は彼を選んだ。
あなたは目標達成にどこまで差し出しているだろうか?
あなたは部下に何を差し出しているだろうか?
マネジメントとは何を差し出すことを言うのだろうか?
By オレの殴り書き
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