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好きが感謝に昇華した

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私が高3から空白の1年を挟んで今に至るまでを描いたエッセイです。
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#白玉

#12 好きが感謝に昇華した話①【邂逅】

#12 好きが感謝に昇華した話①【邂逅】

「好きって極めると感謝になるんだ」

今年の3月、1年の足踏みを経て大学に合格したとき、私はそう思った

chapter0 空白の1年

秋になってもまだ感じることがあります

広い広い大学の敷地に入ると

「この大学の地面をずっと踏みしめられるんだ」

受験の一度きりじゃない、これからも

「本当に、頑張ってよかった」、と

春の頃なら誰しも感じたであろう
温かい誇らしさ

でも私は年がら年中感

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#29 集合!(1)

#29 集合!(1)

「だからさ、しゃぶしゃぶの店来て白玉食い尽くすのどうなん」

20を超えた三人組に食べ放題の肉は少々堪えるのだが、それでも鍋を挟んで向かいに座る背の高い男は、肉が重たいと言いながらカレーをこんもりよそい、苦しそうな顔で食べて白玉を取りに行く。

「せめて白玉にあんこくらいかけなよw」

隣には、白玉だけほおばる彼を見て笑う女性がいる。

できればこれからも集まる時はしゃぶしゃぶに行ってこのカオスな

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