小室 敬幸

音大で作曲と音楽学を勉強し、現在は音楽全般(クラシック、ジャズ、映画音楽など)を深く掘…

小室 敬幸

音大で作曲と音楽学を勉強し、現在は音楽全般(クラシック、ジャズ、映画音楽など)を深く掘り下げて、分かりやすく伝えるお仕事をしています/時々、TBSラジオのアトロクに出てます/お仕事依頼はDMではなく⇒ komuro@reclassica.com

マガジン

  • ジャズとクラシックの100年 (1919–2019)

  • Miles Davis Short Disc Reviews

    マイルス・デイヴィスの音楽をアルバム単位で、新たな目線で語る試み。

  • 音楽から読み解く『アナと雪の女王』の真実

    『アナと雪の女王』は単に商業的な成功を収めただけでなく、音楽を用いた劇作品としても歴史的な傑作なのです。楽曲や言葉を精緻に読み解き、分析することで、この作品の持つ知られざる秘密に迫ります。

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銀座の東劇では2/1まで映画館で上演中/オペラ『マルコムX』の見どころ

※東劇以外での上映は2024年1月25日(木)で終了しました。  アメリカ最高峰の歌劇場(オペラハウス)であるメトロポリタン歌劇場、通称MET。ここで上映されたばかりの話題作が、世界各地の映画館でライブビューイングとして上演されています。  現在ライブビューイングされているのが、伝説的な黒人解放運動家として歴史に名を残すマルコムX(1925〜1965)の少年時代から暗殺されるまでを2時間半かけて描くオペラです。オペラなんて観たことないからハードルが……と思われている方もご

    • 【来日記念】映画音楽以外のジョン・ウィリアムズ作品も聴こう!演ろう!

       2023年9月に、30年振りの来日を果たしたジョン・ウィリアムズ(1932〜 /91歳)。手掛けた映画音楽が名曲ばかりなのは言うまでもないが、実は映画音楽以外にも数多くの作品が書かれてきたことをご存知だろうか?(なんとミュージカルまで作曲している!?)  英語ではConcert Works(訳すと演奏会用作品)と分類される作品にも魅力的な音楽がたくさんあるので、なるべく多くの人々に聴いていただきたく作品を聴けるリンクを年代順に並べた。ただし、ファンファーレと祝典音楽(オリ

      • 『聴かずぎらいのための吹奏楽入門』は何故、コンクールを軸に吹奏楽を語ったのか?

         2023年6月26日にアルテスパブリッシングから発売された拙著『聴かずぎらいのための吹奏楽入門』は、ありがたいことに概ね好評な反応をいただいております。 しかしリアクションのなかには、批判の声も複数いただきました。SNSやメールで届いた様々な批判的見解の根幹はおおよそ一致していて、それは…… ひとりひとり細部は異なりますが、確認できた範疇では「コンクールを通して吹奏楽を語ること」が批判に共通する要素になっています。  わたし(小室)と漆畑、ふたりの共著者は、どうしてコ

        • レクチャー資料

          ヘンリー・ハリー・バーリーの編曲&歌唱による「ゴー・ダウン・モーゼ」(1919年録音) ブラインド・レモン・ジェファーソンによる「ロング・ロンサム・ブルース」(1926年録音) オリジナル・ディキシーランド・ジャス・バンド「リヴリー・ステーブル・ブルース」(1917年録音) ルイ・アームストロング「ウエスト・エンド・ブルース」(1928) ルイ・アームストロング「この素晴らしき世界」(1967) 映画『スウィング・フィーバー』(1943)より ビリー・ストレイホー

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          “『すずめの戸締まり』を映画音楽の視点から読み解くと?”特集(TBSラジオ「アフター6ジャンクション」)

          音楽ライターの小室敬幸です。2022年1月11日放送のTBSラジオ「アフター6ジャンクション」で、“『すずめの戸締まり』を映画音楽の視点から読み解くと?”特集にゲスト出演させていただきました。以下は、番組内で話しきれなかった内容まで含んでおります。Spotifyなどで配信されているポッドキャストと共にお楽しみください。 『君の名は。』以前から読み解く新海誠監督と音楽・新海監督はゲーム会社の日本ファルコム出身 ・会社ではオープニングムービーを制作しており、5年ほど勤務したのち

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          10月7日に亡くなった、日本を代表する作曲家・一柳慧の業績を振り返る。

           2022年10月8日の午後、大手メディアは一斉に、一柳慧(いちやなぎ・とし)が89歳でこの世を去ったことを報じた。  一柳は2018年に文化勲章を受章しているが、1937年に始まる歴史の長い勲章であるにもかかわらず、実は作曲家としては歴代で3人目。それだけでも稀有な存在であることは伝わるだろうか?  新型コロナによるパンデミックが起こるまでは、80代とは思えぬほど精力的に活動しており、現代音楽の演奏会などでも度々お元気な姿をみせていたし、パンデミック後もお見かけする機会

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          2022年、第64回グラミー賞のクラシック音楽部門を解説し、歴史的な視点で解きほぐしてみる。

          この投稿は、TBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演した際の補足資料です。お時間がある方は、「radikoのタイムフリー(※5月17日まで&放送エリア外は、有料のエリアフリーに契約が必要)」もしくは「ポッドキャスト(著作権の都合で、放送中に流れていた音楽は聴けません)」と合わせてお読みください。 【導入】グラミー賞、受賞回数ランキング(2022年時点)第1位:31回……ゲオルグ・ショルティ(1912〜97) 第2位:28回……クインシー・ジョーンズ(1933〜 )  

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          TBSラジオ「アフター6ジャンクション」 『最先端舞台芸術としてのオペラ入門特集』の資料・リンク集

          皆さま、こんにちは。音楽ライターの小室敬幸です。 1月12日(水)にTBSラジオ「アフター6ジャンクション」で放送した『最先端舞台芸術としてのオペラ入門特集』のなかでご紹介したオペラについて、無料・有料で観られるものを下記にまとめました。 それぞれの解説は、1月19日まではradikoのタイムフリーで、それ以降はPodcastでお聴きください! ▼radiko(聴き逃し配信は1月19日まで) ▼Podcast(複数のプラットフォームを挙げていますが、内容は同じです)

          TBSラジオ「アフター6ジャンクション」 『最先端舞台芸術としてのオペラ入門特集』の資料・リンク集

          TBSラジオ「アフター6ジャンクション」〜『ピアノ』よ、お前は一体何者で、どこから来たのだ?特集……の補遺

          0)前置き 皆さん、こんにちは。音楽ライターの小室敬幸です。  2021年9月14日の20時からTBSラジオ「アフター6ジャンクション」で宇多丸さん、宇垣美里さんとお送りした『ピアノ』よ、お前は一体何者で、どこから来たのだ?特集でご紹介した音源や情報、語りきれなかったことを補うための記事となっております。 放送を聴かれていない方は、9/22(水)の午前4時までRadikoのタイムフリーで聴取可能なので、是非お聴きいただければ幸いです(「アフター6ジャンクション」がネットさ

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          マイルス・デイヴィス入門 第1回資料

          日本最大級の読書会コミュニティである猫町倶楽部のための資料です。 ――課題本クインシー・トゥループの度重なるインタビューに基づいて書かれ、マイルスの生前に出版されている。 ――副読本(※もちろん任意です)トゥループによる取材の裏側 イェール大学教授(現:名誉教授)であるジョン・スウェッドによるマイルス・デイヴィスの評伝 海賊盤(ブートレグ)も含めたディスコグラフィー。著者の中山 康樹(1952~2015)が亡くなったため、2008年に発売されたVer.8が最新&最終版

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          『アルマゲドンの夢』備忘録1

          藤倉大の新作オペラ『アルマゲドンの夢』の千秋楽を鑑賞。お仕事で観たゲネプロは1階正面でしたが、今度は3階のサイドのバルコニー。見切れもありますが、舞台に近いため新たな発見も多数ありました。 このオペラ(というか、正確には今回の演出)を理解する最大のポイントは、やはり「鏡」なのかなと。舞台美術の中心に位置する鏡ばりの壁だけでなく、音楽的にも写し鏡が重要な要素となっています。 【プレリュード】 まずアカペラの合唱による「アルマゲドンの歌」で始まるわけですが、ざっくりいうと「ア

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          作曲家ジョヴァンニ・ソッリマの楽曲を聴こう!弾こう!

           今年2020年、全国各地でコンサートが予定されている話題のチェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマ。昨年は「100チェロ」というぶっ飛んだ企画で話題を呼んだが、今回は作曲家として更に注目を集める機会ともなりそうだ。  5月の来日に先駆けて、現在57歳のソッリマは作曲家としてどのような道を辿ってきたのか。およそ30年の変遷を、年代順に並べた約20作で辿ってみることで、より深くジョヴァンニ・ソッリマを理解できるようになるはず。 (クラシックの枠におさまらない、新しいレパートリーを

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          OTTAVA Salone 2020/3/9《ニーベルングの指環》副読本1

          推薦本先週の復習ニーベルングの指環以前の主要作品 ・オペラ《さまよえるオランダ人》WWV 63(台本&作曲1840-41/初演1843) ・オペラ《タンホイザー》WWV 70(台本1842-43/作曲1843-45/初演1845) ・オペラ《ローエングリン》WWV 75(台本1845/作曲1846-48/初演1850) 人生の転機 ・1849年(36歳):5月にドレスデン革命に参加し、首謀者のひとりとみなされ、逮捕状がだされる。リストの助けで国外脱出、最終的にチューリッヒに

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          【ネタバレ解説】レイ出生の秘密は、エピソードⅦの時点で「レイのテーマ」に隠されていた!

          既に賛否渦巻く『スカイウォーカーの夜明け』ですが、ラストシーンに特化した音楽面の分析を、講談社の現代ビジネスに寄稿いたしました。 詳しくは、そちらをご参照いただきたいのですが、この記事内では楽譜や音源を用いることが出来ませんでしたので、その部分をnoteの投稿で補いつつ、上記記事でも語れなかった「レイのテーマ」に隠された重要な秘密を解き明かしていきます。 ※ここからは先は、重大なネタバレ有り※ つまるところ、前述した記事内の趣旨を、強引に要約すれば……、 「レイのテーマ

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          乳幼児と一緒に楽しめる「ムルメリ」の不思議な世界に行ってきた。

          ムルメリ――聴き馴染みのない名前ですが、日本ではマーモットという名で知られるリス科の小動物。どことなくモルモットと名前が似ていますが、それは江戸時代にモルモットを輸入したオランダ人が、モルモットをマーモットと勘違いして持ち込んだからだとか。ただし、あちらはネズミの仲間なので、結構違うんですね。見た目はこんな感じ。 う~ん……あんまり可愛くはない? でもハシビロコウみたいな、不思議な愛嬌がありません? 主にアルプス山脈などの山岳地帯に集団で住む、社会性の強い動物なんです。

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          2019/8/30(金)の夜に、池袋へ足を運んだ方が良かった理由。

          「スゴい。スゴすぎる……。」 品のない、身も蓋もないのですが、リハーサルを取材した感想はこれに尽きます。 大袈裟に聞こえるかもしれませんが、ロックの歴史における「ウッドストック・フェスティバル(1969)」、日本語ラップの歴史における「さんピンCAMP(1996)」のような、シンフォニックジャズの歴史に間違いなく刻まれるであろう、この新しいコンサートシリーズの第1回を聴き逃さない方がいいですよ。マジで……。 * * * ニューズウィーク日本版で「世界が尊敬する日

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